仕事

休み明けの仕事が怖い…憂鬱になる原因と仕事への不安を減らす対処法7選

#仕事

「休み明けに仕事に行くことを考えると憂鬱になってしまう」
「仕事のことを考えると怖くなって休日も楽しめない」

このような悩みを持っている人は少なくありません。休み明けは多くの仕事が溜まっている場合が多く、忙しいことは予想できます。また、仕事モードへの切り替えもしなければならないのです。誰もが少なからず不安や憂鬱な気持ちを抱えています

とはいえ、生きていく以上、仕事に行かねばなりません。少しでも恐怖感を和らげ、前向きな気持ちで仕事に向き合うにはどうしたらいいのでしょうか?

この記事では、休み明けの仕事が怖いと感じる原因や対処法について解説しています。休みが終わってしまうのがつらい、仕事が怖いと感じるなら、ぜひ最後まで読んで、仕事への不安を少しでも和らげる方法を見つけてください。

この記事は書籍『 要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 』の関連コラムです。

休み明けに仕事が怖くなる原因

休み明けに仕事が怖くなる原因について見ていきましょう。

仕事の量が多すぎて対応が大変

休み明けは、休みの間に発生したタスクが山積みになっていることがあります。メールの返信・書類の整理・取引先への連絡など、時間的な制約のある業務は優先度が高く、早急な対応が求められるので忙しさが増します

休み明けは仕事量が増え、対応が大変で忙しくなるということは自分でもわかっているので、うまく対応して仕事を終わらせられるのか不安になってしまうのです。

休み前に残した仕事やミスが気になる

休み前に十分な引き継ぎができないままだったり、処理を完了させられなかった仕事があったりすると、それが不安の原因になっている場合があります。残した仕事がどうなっているのか、問題が発生していたらどうしようと考えてしまうのです。

また、休み前にミスや見落としがあったのに修正できないままだったりすると、休み中に大きな問題に発展していないかと心配になるもの。休み前の問題に向き合わなければならない上に、不確実な要素が加わって仕事が怖くなってしまいます

職場の人間関係にストレスを感じている

上司や同僚との関係性に課題がある場合、休み中はその状況から一時的に解放されるので心が楽になります。しかし、休みが明けて職場に行くことを考えると、再びストレスフルな環境に身を置くことへの精神的な負担がのしかかるのです。

自分が休みでも他の人は働いているような状況の仕事の場合、自分の休み中に人間関係や雰囲気が変わっているかもしれないという不安も、仕事に戻ることへの恐怖心を増やします。

休日が楽しすぎて仕事とのギャップが大きい

休み中は自分のペースで過ごすことができ、好きなことをして自由に過ごせます。家族や友人と楽しい時間を過ごしたり、趣味に没頭したりしてストレスから解放されますが、仕事ではそうはいきません。そのギャップが仕事への抵抗感につながるのです。

また、休みモードになると、つい生活のリズムが崩れてしまいがちです。急に規則正しい生活に戻して仕事モードになるのは難しいもの。「もう少し休みたい」「仕事に戻りたくない」という気持ちから、休み明けの仕事が怖くなってしまうのです。

心身の疲れが残っている

休み中は仕事のストレスから解放されるものの、旅行や外出などで忙しく過ごすことで休養ができないことがあります。楽しい時間であっても、気を使ったり体力を消耗したりしてしまうのです。

また、休み前の仕事の疲れが完全に取れていない場合もあります。長期間のストレスや活動の労働によって蓄積された疲労は、少し休んだくらいでは完全に回復しきれません

このように心身の疲れが残っている状態だと、仕事への不安が大きくなってしまい、休み明けの仕事が怖くなってしまうのです。

休み明けの仕事が怖いときの7つの対処法

ここからは、休み明けの仕事が怖いと感じる気持ちを和らげる方法を紹介します。自分に合った方法を試してみてください。

  1. 小さな楽しみを作って気持ちを切り替える
  2. 仕事を整理してやるべきことの全体像をつかむ
  3. 信頼できる人に気持ちを聞いてもらう
  4. 人間関係に問題があるときは、仕事を終わらせることに集中する
  5. 完璧を意識しすぎない
  6. 休み中は仕事のことを考えない
  7. 健康的な生活習慣を維持する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.小さな楽しみを作って気持ちを切り替える

仕事の中に小さくてもいいので楽しみをつくることで気持ちを和らげることができます。たとえば、お気に入りのカフェで買ったコーヒーを飲む、新しい文房具を使うなど、ちょっとした楽しみを計画するだけで気が紛れて前向きな気持ちになります。

些細なことで構わないので、1日の中に仕事以外の楽しみを作ることで、休み明けの仕事に対する不安な気持ちを一瞬でも忘れることができるのです。

2.仕事を整理してやるべきことの全体像をつかむ

人は知らないことやわからないことに対して恐怖や不安を抱きます。仕事に対して不安な気持ちになるのは、仕事の全体像をわかっていないからかもしれません。その場合、仕事を「知る」ことで不安や恐怖を取り除くことができます。

  • どんな仕事がどれだけあるか
  • 具体的にすべきことは何か
  • 自分が止めている仕事はどれか

この3つを知るだけで、余計な不安感が発生するのを防げます。これらは自分の抱えているタスクやその手順を書き出して整えることで見えてきます。仕事が自分の支配下に収まってコントロールできている感覚が持てれば、仕事に対する安心感が生まれるのです。

3.信頼できる人に気持ちを聞いてもらう

不安な気持ちや怖いという感覚は、一人で抱え込んでしまうと余計に膨らんでしまいます。自分の気持ちに蓋をせず、信頼できる人に気持ちを聞いてもらいましょう。

的確なアドバイスがもらえるかもしれませんし、そうでなかったとしても、話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になります。自分の気持ちを言語化して誰かに話すことで、不安や恐怖といった感情が整理され、冷静に向き合えるようになるのです。

4.人間関係に問題があるときは、仕事を終わらせることに集中する

職場の人間関係にストレスを感じている場合は仕事に意識を向けてみましょう。職場には色々な価値観の人がいます。理不尽な思いをすることも少なからずあるものです。しかし、目的は仕事を終わらせることだと思えば気を紛らわせることができます。

人間関係の問題はどこに行っても存在します。休み明けに職場に行けば、会って一緒に仕事をしなけらばならないと考えると憂鬱にもなります。しかし職場では、仕事を確実にこなした上で、笑顔で「ありがとうございます」が言えれば合格だというくらいで大丈夫なのです。

ただし、深刻なハラスメントや不当な扱いがある場合は適切な対応をするようにしましょう。

5.完璧を意識しすぎない

休み明けは気持ちの切り替えが難しい上に、溜まった仕事をすべて完璧に終わらせなければならないと思うと、気持ちがますます沈んでしまいます。

この場合、「すべて完璧に」ではなく、優先度の高い業務から着実にこなしていくことを意識してみましょう。できることから着実にこなしていけば大丈夫です。これにより、不必要なプレッシャーから解放され、休み明けの仕事に対する不安や恐怖心が軽減します。

6.休み中は仕事のことを考えない

仕事は休みなのに、頭の中は仕事の不安でいっぱいになっていると、休み明けの仕事が始まるまでのカウンドダウンをしているような状態になります。これでは不安が大きくなるばかり。十分な休養が取れず、心身のリフレッシュができません。

休み中は仕事のことを考えないことが大切です。学生時代の定期試験の最終日や受験が終わった日のような開放感を味わって休みを楽しめると、休み明けの仕事に新鮮な気持ちで向き合うことができます。

7.健康的な生活習慣を維持する

休みだからといって羽目を外しすぎないようにしましょう。生活リズムが狂ってしまうと、心身の状態が不安定になり、休み明けの仕事を苦痛に感じてしまいます。仕事に合わせた規則正しい生活習慣に戻すのにも苦労が生じます。

疲れを溜めないよう、暴飲や暴食は避け、適切な時間帯に十分な睡眠をとるようにしましょう。適度な運動もストレス解消やエネルギー増進に効果的です。心身を最適な状態に保っておくと、休み明けの仕事に対する意欲が湧き、不安や恐怖心を減らすことができます。

どうしても仕事が怖いと感じるとき

休み明けの仕事への不安が続き、日常生活に支障を来すほどの深刻な状態になってしまったら、早めに専門家に相談することをおすすめします。うつ病や適応障害などの可能性も考えられるからです。

職場でも絶望的な気持ちが一日中続いたり、以前は楽しめていたことに興味がなくなったりしていたら注意が必要です。頭痛・肩こり・だるさなどの身体症状が現れる場合もあります。症状には個人差があるので、専門家の診断を受けるようにしましょう。

また、人間関係や仕事内容など原因が明確な場合は、異動や転職をすることも選択肢の一つです。環境を変えることで仕事に対する恐怖心がなくなるかもしれません。ただし、現在の状況を改善する努力や、計画的な行動を心がけましょう。

休み明けの仕事が怖い気持ちを減らすために仕事の全体像を把握しておこう

休み明けの仕事が怖いと感じるときは、原因を知って対策をすることが大切です。それでも不安や恐怖を完全に消すことはできませんが、少しでも恐怖心が和らげば、仕事や休みに対して前向きになれるはずです。ぜひ自分に合った対処法を見つけてください。

対処法の中でも触れた仕事の全体像をつかむ方法は、小鳥遊・F太著『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』で詳しく紹介しています。仕事の全体像が把握できれば、今日やるべきことを終わらせて明日やるべきことがわかっている状態にできるのです。

この本を読んで仕事の「やり方」を身につければ、仕事への苦手意識がなくなり、休み明けであっても仕事に前向きな気持ちで取り組めるようになるはずです。

この記事は書籍『 要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 』の関連コラムです。