「人は人、自分は自分」と言うけれど、他人を気にしてしまい自分の思い通りに生きられないと悩む人も多いでしょう。
自分は自分だと割り切って生きられたら、もっと人生が楽しいものになりそうですよね。
そこで今回は、Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』をもとに、自分らしく生きるために役立つ思考法を紹介します。この思考法ができることで得られるメリットも解説するので、ぜひチェックしてみてください。
目次
「人は人、自分は自分」と割り切れないのはなぜ?割り切れない人の特徴・性格
人は人、自分は自分と割り切りたいけど割り切れないという人には、共通する特徴があるといわれています。
ここでは、自分らしく生きられない人に多い特徴や性格を紹介します。
自分に自信が持てない
人は人、自分は自分と割り切れない人に多い特徴として、自分に自信がないことが挙げられます。
自分に自信が持てないと、他人の意見や評価ばかりを当てにして生きるようになりがちです。そのため、人は人、自分は自分と割り切ることは到底できません。
競争意識が強い
競争意識が強いと、自分は自分だと割り切って考えるのが難しくなります。なぜなら、常に他者と自分を比較して自分の価値や立ち位置を考えているからです。
事あるごとに他者と比べ、「あの人よりはできているから大丈夫」「いつもこの人に負けるのが悔しい」と考えてしまいます。
そのため、自分と他者が切っても切り離せないようになってしまっているのです。
自分よりも他人を優先している
人は人、自分は自分と割り切れない人のなかには、自分よりも他人を優先する傾向を持つ人も多いです。
「あなたが好きなほうを選んでいいよ、私は合わせられるから」などと、物事の決定権を他者にゆだねていませんか。
周囲の人は、あなたを見て自分ではなく他人を優先する心優しい人だと好印象を抱いているかもしれません。
しかし、常に他人を優先して自分の欲求や考えを抑え込んでいると自分がわからなくなってしまいます。
これにより、他人ありきの自分となってしまい自分と他人を切り分けることが難しくなってしまうのです。
自分の中では本当は別のことがしたいと思っているけれど相手の意見を優先している、自分の行動は相手次第になっているという人は注意が必要です。
周囲からの評価を気にし過ぎる
自分が周囲からどう思われているのか気になり、自分の思い通りに過ごせていない人も多いとされています。
「○○をしたらどう思われるだろう?」「○○したら変な人だと思われるかな」など周囲からの評価を気にして、自分がやりたいことを躊躇していないでしょうか。
自分の人生は自分のものであるため、他者の気持ちは極論関係ありません。
しかし周囲を気にしてばかりであるために自分なりの軸がはっきりせず、いつまでも周囲の評価を気にして生きることになってしまうのです。
嫌われることを恐れている
人は人、自分は自分と割り切れない人の特徴には、嫌われることを過度に恐れていることも挙げられます。
嫌われたくないと思う気持ちが強いと、他人とぶつからないよう自分の気持ちを抑えた行動をしがちです。
自分の考えだけで行動することはほぼないため、自分は自分と割り切ることは難しいでしょう。
「人は人、自分は自分」という考え方を取り入れることで得られるメリット
「人は人、自分は自分」と割り切れるようになると、次のようなメリットがあります。
- ストレスが少なくなる
- 自己肯定感が高まる
- 周囲からの信頼を得やすくなる
上記について、順に詳しく解説します。
ストレスが少なくなる
1つ目は、ストレスが少なくなることです。人は人、自分は自分と考えられるようになると、自然と自分が変えられる問題にしか意識が向かなくなります。
それまでは「今日はあの人は不機嫌だけど、どうしたんだろう?何をしたら気分が良くなるかな?」と考えていたところを、「あの人が不機嫌なのはあの人自身の問題だから私が考える必要はない」と自他の境界線を明確に引けるようになります。
これにより人間関係の悩みが一気に減るため、ストレス減少につながるのです。
自己肯定感が高まる
「人は人、自分は自分」と切り分けられるようになることで、自己肯定感の高まりも期待できます。
自分と他人を切り離した後は、自分の本心に従って人生を進めることになります。今まで他人軸で動いていたため、初めは戸惑うことも多いかもしれません。
しかし自分の気持ちに従って行動をしていく日々が続くと、徐々に自分のやりたいことも見えてきます。
やりたいことの実現に向けて行動を起こし、少しずつ良い方向に変化していることを実感できたとき自己肯定感は大きく高まるでしょう。
周囲からの信頼を得やすくなる
自分は自分だと割り切れるようになると、周囲からの信頼も得やすくなります。なぜなら、他人の意見や評価などに左右されることなく、自分の意見を言えるようになるからです。
自分の意見に責任を持っている人に対して、周囲の人は「誠実な人である」と好印象を抱くケースが多いです。これにより、多くの人から厚い信頼を得やすくなります。
「人は人、自分は自分」と割り切って生きるために今すぐできる5つのこと
「人は人、自分は自分」と割り切れるようになりたいとは思っても、思考を変えることは難しいと思う人も多いでしょう。
そこで、ここからは自分は自分と割り切る思考を身に付けるために今すぐできることを紹介します。
1.目標は目に見える高さにする
まず、目標は目に見える高さで設定しましょう。「あの人に比べて自分は全然できていない」と落ち込む日々を送っている人は、そもそも比較対象が高すぎる可能性があります。
目標とする人が存在するのは良いことですが、その人と比べて強い劣等感を感じているようでは自分らしく生きることができません。
そのため、まずは自分にとても近い人の中から目標とする人を決めましょう。
そして目標をクリアできたらまた少し高い目標を設定するというように段階を踏んでいくと、落ち込み過ぎることなく前に進めるようになります。
2.他人と自分の課題を切り分ける
自分らしく生きるためには、他人と自分の課題を切り分けることも重要です。
親友が家族との関係で悩み、あなたに相談してきたとしましょう。このとき、話を聞いてアドバイスをするまでは良いですが、家族問題を解決するために親友の家族に直接介入していくのはやり過ぎです。
なぜなら、他人が持つ課題は本来その人自身で解決すべきものだからです。他人にある課題はその人自身で解決すべきものなのだと意識し、過剰な介入はしないようにしましょう。
それよりも自分自身にある課題を整理し、一つひとつ解決に向けて行動することが大切です。
3.人の評価はあいまいなものであることを意識する
他者からの評価を気にし過ぎる人は、人の評価はあいまいなものであると考えてみましょう。
きちんとした理由をもとに評価が下されているなら良いですが、なんとなくダメというように評価者自身のものさしで判断されることもあります。
この場合、とくに明確な理由がないため改善の余地がありません。そのため、評価を上げたくても上がらないという理不尽な目にあうこともあるのです。
このことから、人の評価はあいまいなものであるとわかるでしょう。評価があいまいだと認識できれば、自然と他者からの評価を気にしなくなります。
4.他人と比較しない
他人と比較しないのも、他者と自分を切り分けて考えるために重要な要素です。他人と比べる日々を続けていると、いつまでも自分は自分だと割り切れません。
そもそも他人とは育ってきた環境が異なるため、いくら自分と同じ学歴や職業など共通項があったとしても比較対象にはならないのです。
他人と比較しそうになったら、昨日の自分と比べて成長したかどうかを考えるようにするとよいでしょう。
5.自分の価値観を理解する
自分らしく生きるためには、価値観の理解も大切です。価値観が明確になっていないと、自分が今後どのように生きていきたいのかがわかりません。
自分の価値観がわからないときには、「何をしているときに幸せを感じるか」という問いを自分に投げかけてあげるとよいでしょう。
まとめ
人は人、自分は自分と割り切って生きられない人には、他人を優先したり自分に自信が持てていなかったりなどの特徴がみられます。
割り切って生きられないと悩んでいる人は、本記事で紹介した中に該当する要素がないかどうかチェックしてみましょう。
また、自分は自分だという思考を身に付けるためには、他人と自分の課題を切り分けたり他人と比較する癖をやめたりなど日頃の習慣を変える必要があります。
本記事で紹介している内容は、自分らしく生きるために役立つヒントの一部です。Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』には、自分は自分だと割り切って生きるための考え方がほかにも多数掲載されています。
人は人、自分は自分だと割り切れずに悩んでいる人は、本書を手に取ってみることをおすすめします。