目次
キスのうまさは経験人数が物を言う
今回はキスの時点で絶望したとのことだったけど、とくにキスに関しては、経験人数が物を言うところがある。
キスって、いろんな人とするほど発見があるのよ。「こんなキスの仕方があるのか!」「なるほど、このキスいいな!」「そんな舌の使い方が…!」「ほお、そういう刺激の入れ方があるのか!」って、キスを交わした人の数だけのバリエーションを知れる。経験人数の豊かさは、キスの引き出しの多さになるの。逆に乏しさは、そのまま稚拙さになる。
沢山の発見を経てきている私なんかは、最長で8時間、キスだけで間が持ったことがあるわ。とても楽しかった。良い思い出。
初回荒らしは成長しない
「じゃあ性欲が強い人ほどうまくて、ヤリチンほど床上手なのか」といえば、そうではない。
性欲が強い人の中には、ただの野生動物みたいなキモい人もいるし、初回荒らしは成長しないという法則もある。
初回だけを繰り返しているような人は下手よ。なぜなら、初回って簡単だから。簡単なプランになりがちだし、それでも成り立つのが初回だから。そんなんばっかの人は、基本的に性技に欠ける。
「キスは経験人数が物を言う」と伝えたけど、それでいうとセックスは、年数が物を言うわ。
セックスのうまさは、一人の人と繰り返し体を重ねた年数の深さで伸びる。つまり、2回目以降を経験してこそ、経験値が付く。
特定の相手と長く付き合うと、あの手この手を繰り出す必要性がある状況に追い込まれるし、それを乗り越えることになる。
だから、長い期間やりちぎった経験の持ち主は、豊かな性技を持っている傾向が高い。
経験してても下手なヤツ
つまりのこと、キスのうまさは経験人数、セックスのうまさは特定の相手とヤリ込んだ年数が鍵になるのだけど、100人斬りでも、10年付き合った恋人がいてもなお、下手なままでいる人間もいる。
なぜなら、人はただ経験さえ積めば成長するわけではないから。
たとえば、中学校で習う英語。3年間も定期的に英語に触れるわりに、ぜんぜん身に付かない人が多いわよね。私は一切身に付いてないわ。それがなぜか。本気で取り組んでないからよ。
成長の鍵になるのは、本人の本気度なの。向上心がないところには成長など起こらないの。
「付き合うまでは体を許さない」と言う人はド下手
付き合うまでしないタイプの人って、「そもそも性行為自体が別に好きじゃなくて、したいと思っていない」っていうのが本音である人も多い。
たとえば、「付き合ってからしか体を許さない!」とか言ってるような女性ってよくいるけど、それって完全に、その人が性行為そのものには価値を見出してないからこそ出てくる発想で。
良いものだと思ってないのよね、性行為を。
許すって言い回しが出てくるのは、「体を差し出す」って感覚があるからで。その人にとっての性行為は、自分がしたいからすることではなく、「付き合ったら、さすがにヤらないといけないから、しゃーなしにヤるけど…」みたいな、恋人というポジションに座るための義務やら代償のようなマイナスな何かになってる。
そんな風だから、もちろん前のめりな探究心なんてあるわけもないし、ヤリたくてしてることじゃないから感度も低い。そう、ド下手なの。
相手から見てクソつまんないセックスになるのが「体を許す」とか言っちゃう人のヤリ方なの。
イチャイチャの相性を知りたい
独身時代の私が、付き合う前に性行為をしたかったのは「性的に匠かどうかを知りたい」ということもあったけど、もう一つ大きな理由として、「イチャイチャの相性を知りたい」というのもあった。
いつ、どのタイミングで、どんな風にイチャイチャしたいタイプなのかって、すごく個人差がある。
世の中には「どんなに大好きでも、寝る時は背中を向けたい。寝苦しくなるからくっつきたくない。腕枕なんて絶対にされたくない!」という価値観の人もいるけれど、私はうまくハマったテトリスみたいにくっついて寝たいタイプ。
「相手の体に触るのは前戯の時だけ」というタイプの人もいれば、「四六時中、触っているのが当たり前」というタイプの人もいる。
そういうところの需要と供給がしっかりハマる組み合わせかどうかって、付き合うのであれば、すごく重要で。
したいことをしたら鬱陶しいと思われる相性や、自分がしてほしいことを相手は全くしたいと思わない相性だと、付き合ったところで、あまりにも男女交際の醍醐味に欠けるし。
逆に、したいこととされたいことがピッタリと一致する相手と付き合えると、自分らしくいるだけで相手が喜ぶという最高の循環が生まれるから最強すぎる。
付き合うということは、お互いの一択で性生活をまわしていくということだから、イチャイチャの相性を含めた性癖の一致はすごく大事だし、むしろ、付き合ってる相手としかできないことなんてそれだけなんだから、そこだけが大事だろう、とも思う。他のことは別に友達とできるんだから。
話題の交際0日婚に思うこと
ここ最近は交際0日婚の話題が旬だけど、私も交際0日婚をした人間で。
約10年前、当時まだ出会って3ヶ月だった夫からプロポーズを受けた時、私はまだ彼の本名すら知らなかった中で結婚を決めたのだけど、すでにヤリちぎってはいた。
というか、それしかしたことはなかった。
食事デートもしたことがないような間柄で、ホテルに行く前にバーで飲んだりはしていたけど、あっち向いてホイで負けた方がショット飲みをする、というような非常に雑なコミュニケーションしか取っていなかった。会話らしい会話もしたことがない段階で決めた結婚だった。
ただ、彼はとにかく床上手であり、イチャイチャの相性もまた抜群に良かった。初回から。
初回なんて、確実にお互いのことを愛してなどいなかったのだけど、それなのに完璧なテトリスで眠れた男だった。「なんだこのテトリスのハマり具合は!」と感動した。
彼がしたいことと私がされたいこと、彼がされたいことと私がしたいこと。それが一致する相性であることが快適で、リピートしているうちに相性が良すぎて唯一無二の存在となり、0日婚に至ったのだった。
だから、話題の0日婚については、同じ0日婚でも、「まだ性行為もしてない」という一点で全く別物に感じていて、「0日婚は全然いいと思うけど、性行為は!!先にしておいた方がいいぞ!!!」と思っている。
(先に確認しないということは、性欲は家庭外で満たす算段なのか…あるいは…)
下田美咲 1989年生まれの35歳。有料noteの売上が累計2億5千万円を突破している令和時代の売れっ子エッセイストで、2児の母。 10代の頃よりモデル・タレントとして活動。 21歳の時に始めたYouTube企画「下田美咲の動画プロジェクト」が人気を博し、 当時としては異例の再生回数を連発。「コールの女王」として注目を浴び、多数のテレビに出演する。「下田美咲参上」のフレーズも話題に。 27歳の時に、結婚を機に作家に転向する。 現在までに出版した著書は「新型ぶりっ子のススメ」「人生の作戦会議!」など7冊で、作家として「セブンルール」「ボクらの時代」などに出演。 2018年より、読者の質問相談に個別対応するためのオンラインサロンをオープン。月額12500円と高額ながらも、現在までに2000会員と交流。誰よりも読者のリアルに詳しい作家になることを目指し、やり取りを重ねている。 2024年現在のSNSの総フォロワー数は11万人。 下田美咲Instagram https://www.instagram.com/shimodamisaki815/profilecard/ 下田美咲サロン「人生を動かす目からウロコ」 https://lounge.dmm.com/detail/1612/