「何をしても楽しいと思えない」「毎日が退屈で充実感がない」
20代は何をしても楽しいのではと思われることがあるかもしれませんが、実際はこのような悩みを抱えている人も少なくありません。
楽しくないと感じるのは決して特別なことではありませんが、先の長い人生、このままでいいのかと不安やもやもやした気持ちを抱えて生きていくのはつらいものです。とはいえ、楽しく充実した日々を過ごすにはどうしたらよいのでしょうか?
この記事では、何をしても楽しくないと感じる20代の人へ向けて、その原因や具体的な対処法について解説しています。前向きな変化を起こすためのヒントを見つけるためにも、ぜひ最後までお読みください。
目次
20代で何をしても楽しくないと感じる原因
何をしても楽しく感じられなくなっている原因を探っていきましょう。
毎日が同じことの繰り返しになっている
単調な日々は刺激や変化が少なく、生活に対する興味を失わせる原因となります。学生時代とは違い、社会人になると多くの人が起床・通勤・仕事・帰宅・就寝の繰り返しとなりがちです。仕事や時間に追われ、徐々に楽しさを忘れてしまうのです。
自分の意思とは関係なく、流されるようにまいにちを過ごしているため、人生に対するモチベーションが低下していきます。新鮮な刺激や挑戦が少なく、何をしても「面白くない」と感じるようになってしまいます。
目指すものがない
明確な目標や夢を持っていないと、人生は意味を失います。20代は将来の方向性を模索する重要な時期ですが、具体的な目標を見つけられずに未来に希望を持てなくなっているのです。社会的な状況から、将来に不安を感じやすいことも原因のひとつです。
何のために働き、何を成し遂げたいのかが不明確だと、日々の活動に情熱や意義を見出すことが難しくなります。目指すものがないことで、人生の充実感や達成感が得られず、すべての行動がむなしく感じられてしまうのです。
自由な時間がない
仕事や社会的な責任に追われてしまうと、自分のための時間を確保することが難しくなります。長時間労働や過密なスケジュールは、趣味や自己成長の機会を奪い、心身のバランスを崩してしまうのです。
残業や休日出勤で疲れ果て、休みの日は寝るだけの生活では、何かを楽しむ余裕はありません。自分らしさを発揮したり、本当に楽しめることに時間を使えないストレスは、生活全体に影響を与えます。自由な時間の欠如は、人生の喜びや充実感を大きく減少させてしまうのです。
リスクを避けて安全な方ばかり選んでいる
失敗を恐れ、つねに安全な選択肢のみを選んでいると、新しい挑戦や経験から得られる刺激や学びの機会が減少します。リスクを背負うのは不安も伴いますが、それ以上に得られる達成感や自信は大きく、楽しさを感じさせてくれます。
安全な道のみを歩むことで、達成感や自信を得ることができずに楽しさを感じません。本当に興味のあることや情熱を追求することをしなくなっていくのです。これにより、何をしても楽しくないとかんじてしまいます。
心身の疲れが溜まっている
現代ではSNSの発達によりストレスを受けやすい環境になっています。また、仕事・人間関係・社会的プレッシャーによるストレスも、徐々にエネルギーと喜びを奪っていきます。ストレスから体調を崩すことも少なくありません。
心身に蓄積された疲労は、新しいことへの興味や挑戦する気力を低下させ、すべてに対して無気力な状態を生み出します。心と体の疲れは、人生を楽しむ能力を大きく損なってしまうのです。
何をしても楽しくないと感じるときの対処法7選
ここからは、何をしても楽しくないと感じるのを改善するための対処法を紹介していきます。
- 日常の小さな選択に自分の意思を持つ
- やりたいことや好きなことを優先してみる
- 環境を変える
- 目標を見つける
- 小さなことでも行動をしてみる
- 必要のないものを手放す
- 生活習慣を整える
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.日常の小さな選択に自分の意思を持つ
日常生活の中で自分の意思を持って選択することが大切です。小さな選択でも、自分で決めることで主体性が生まれます。どうでもいいと思っていたことに、こだわりを感じられるようになるのです。それは楽しさにつながっていきます。
たとえば、朝食のメニューを自分で決める、通勤ルートを変えてみる、休日の過ごし方を自分で計画するなど、小さなことでもよいので自分で決めることを意識しましょう。
このような小さな選択を重ねることで、自分の人生に対するコントロール感が増し、少しずつ楽しさを感じられるようになります。自分の意思で選択することは、自己肯定感を高め、生活に対する満足度を向上させる効果があるのです。
2.やりたいことや好きなことを優先してみる
仕事や勉強など、やるべきことがたくさんあって忙しい毎日を過ごしていると、 やりたいことや好きなことを後回しにしてしまいがちです。そんなことをしている時間があるなら、仕事や勉強をしてもっと成長しなければと自分を追い込んではいませんか?
しかし、「そんなこと」を優先してみると、楽しさが蘇ります。それは生きるためにとても大切なものです。好きなものを食べたり、好きな服を着たり、好きな場所に出かけたりなど、小さなことでも実践すると気持ちが上向きになります。
無理だと諦めてしまったこと、周りの目を気にして蓋をしてしまったことに思い切って取り組んでみましょう。こんなに楽しかったんだ!と思える瞬間があるはずです。
3.環境を変える
同じ環境に長くいると、刺激が少なくなり、マンネリ化してしまいます。環境を変えてみることで、新鮮な気持ちや視点を持つことができます。これにより、楽しいと感じられるようになります。
引越しや転職は大きく環境を変えられますが、それが難しい場合は、部屋の模様替えをする、新しいカフェで作業をする、新しいコミュニティに参加するなど、小さな変化でも十分効果が得られます。
4.目標を見つける
明確な目標は、人生に方向性と意味を与えます。20代は自分の将来を模索する重要な時期です。仕事・学び・趣味・人間関係など、さまざまな領域で自分が本当に達成したいことを見つけることが大切です。
目標は大きくなくても構いません。短期的な目標から始め、徐々に自分のビジョンを明確にしていくことで、日々の生活に意欲と充実感を取り戻すことができます。すると、楽しいと思えることができるようになります。
5.小さなことでも行動をしてみる
行動することは変化の第一歩です。何をしても楽しくないと感じているときこそ、小さな一歩が重要になります。新しい趣味を始める、知らない場所に行く、一日のルーティンを少し変えるなど、 小さな行動でも変化のきっかけとなります。
完璧を求めず、失敗を恐れずに、とにかく一歩踏み出す勇気を持ちましょう。行動することで、新たな発見や喜びが生まれる可能性があります。また、「知る」だけで終わらないことも大切です。この記事を読んだら、ぜひ対処法を実践してください。
6.必要のないものを手放す
人生において不要なものが溜まると、心の余裕がなくなり、楽しさを感じにくくなります。断捨離を行い、本当に必要なものだけを残すことで、心にゆとりが生まれ、新しい楽しみや可能性を受け入れる余裕ができます。
使っていない物を整理する、不要な人間関係を見直す、ネガティブな思考パターンを手放すなどしてみましょう。物質的なものだけでなく、SNSや人間関係、仕事、習慣など、自分のエネルギーを奪うものを思い切って手放すことも重要です。
自分の心と体に良くない要素を削減することで、より本質的な自分の幸せに集中できます。必要のないストレスや義務から解放されることで、人生に対するポジティブな視点を取り戻すことができるでしょう。
7.生活習慣を整える
心身の健康は楽しさを感じる上で基本となるものです。不規則な生活や不健康な習慣は、心身の疲労を招き、楽しさを感じにくくします。十分な睡眠をとる、バランスの良い食事を心がける、適度な運動を取り入れるなどを心がけましょう。
健康的な生活習慣にすることで、心身のコンディションが改善され、日々の生活に対する前向きな姿勢が生まれます。また、規則正しい生活は、ストレス耐性を高め、より充実した日々を送る基盤となります。
何をしても楽しくないのは心身の不調からきていることもある
「何をしても楽しくない」と感じる状態は、単なる気分の問題ではなく、心身の深刻な不調のサインである可能性もあります。20代は身体的にも精神的にも変化の大きい時期であり、さまざまなストレスや疲労が蓄積されやすい年代です。
うつ病、適応障害、慢性疲労症候群などの心の病気は、突然やってくるわけではなく、徐々に進行していきます。睡眠障害、食欲の変化、集中力の低下、意欲の喪失といった症状は、単なる怠けや怠惰ではなく、心身の不調のシグナルである可能性が高いのです。
気になる場合は専門家に相談し、適切な対処法を見つけることが大切です。自分の心と体の状態をしっかりと見つめ直してみましょう。
何をしても楽しくないのを変えられるのは自分だけ
何をしても楽しくないと感じる状況を変えられるのは、結局のところ自分自身だけです。楽しいと思うことは、誰かにしてもらうものではないからです。とはいえ、楽しいと感じないのに楽しめと言われても無理があります。
そんなときは、いきなり楽しいことを見つけようとするのではなく、自分の気持ちを軽くすることから始めてみてはどうでしょうか。
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