実行の鬼-実践編-

心が折れない人のメンタルマネジメント術3選

#連載エッセイ
#実行の鬼-実践編-

③凹めないほど、予定をパツパツにする

私は、営業の商談をやっていた頃、1日に最大45件の予定を入れたことがありました。
自分の限界まで挑戦した時に、メンタルがどうなるのか試してみたかったからです。
“変わり者”という自覚はあります。
やってみて思ったのは、人は決めた時間の中で調整するということです。
朝の9時から夜の24時まで、1件当たり20分でアポをやっていても、トイレやおにぎりの時間は作り出せたし、商談がスムーズに行かずに疑問解消や反論処理が必要な相手であっても、20分と決まっていれば、なんとか20分で着地するのです。
仕事は与えられた時間の分だけ膨張するといわれています。
後ろの予定がパツパツだから、決めることができるし、時間は優先順位で決まるので、ないと思ったらない、逆にあると思ったら、いくらでも作り出せるものなのです。
また、商談から次の商談までの間、切り替える時間は15秒と決めていました。
理由は、「さよなら」と言って、次の相手が来るまでの間、最短で15秒しかなかったからです。
この15秒の間に、直前のアポから頭を切り替えて、次にお会いする方々にまた全力で向き合うという場数を踏むことで、切り替えのスピードがとてつもなく早くなりました。
野球では、ピッチャーがボールを投げて、キャッチャーから返球され、また次に投げるまでの時間の平均が15秒といわれています。
ピッチャーは前の打者に打たれたからといって切り替えられなかったら、どんどん打たれてしまいます。
好投手といわれるピッチャーほど、やはり15秒の世界でうまくメンタルを切り替えているのです。
どの世界でも、どれだけ凹んでも、メンタルを素早く切り替えることができる人こそ、一流なのです。

凹む時間は、10分にしろ!
テンション、上げすぎるな!
凹めないほど、数にいけ!

以上!

(画像提供:iStock.com/GCShutter/bernie_photo/julos)


ゴンドー優希
経営者。講演家。通称「実行の鬼」。
学生時代は計画性のない人間だったが、日本電気株式会社(NEC)に入社後、自己管理にめざめ、わずか3年でトップ(約3万人中)営業マンになる。
独立後、人生の大半のこと(仕事、起業、勉強、趣味、恋愛、育児など)はすべて自己管理が解決すると信じ、育児に注力しながら、事業活動・講演活動を次々と拡大している。
この記事は書籍『 実行の鬼 最速で結果を出すためのエクストリーム自己管理術

』の関連コラムです。