人の気持ちがわからず、どこにいっても人間関係の悩みが尽きないと感じたことはありませんか。また人の気持ちがわからない人と、どのように関わっていいかわからず困ったことがあるかもしれません。
「人の気持ちがわからなくてトラブルになってしまう」
「どうやって伝えれば気持ちがわかってもらえるんだろう」
「人の気持ちがわかるための方法ってなに?」
このような悩みがあるかもしれません。今回は、Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』から、人の気持ちがわかるための改善方法を紹介します。円滑な人間関係を築いて、気持ちを考えられるようになりたい方は参考にしてみてください。
目次
人の気持ちがわからない致命的な4つの理由
人の気持ちがわからない理由は、以下の4つが挙げられます。
- 人への興味が乏しい
- 相手の配慮に対して感謝ができない
- 何も考えていない
- 自己中心的で相手に合わせる気がない
それぞれの理由について、詳しく解説をします。
人への興味が乏しい
人の気持ちがわからない人は、基本的に他人に興味がないことが考えられます。「自分は自分」「相手は相手」と割り切っており、周囲の人がどうなろうと、自分には関係ないと思っています。
そのため、相手の気持ちを察しようと表情や行動などを観察しようとする努力もないのです。また、困っている人がそばにいても、相手に尋ねたり、助けたりすることもありません。
相手の配慮に対して感謝ができない
周りから気を遣われていることを当たり前と思っており、相手の配慮や思いやりに対して感謝ができません。そもそも、「自分のために相手が気を遣ってくれている」という思考がないのです。
やってもらえて当たり前という出来事でしか捉えられていないため、相手の配慮や思いやりに気づかず、その結果一生懸命頑張ってくれた人を落胆させてしまいます。
何も考えていない
人の気持ちがわからない人は、表面上の付き合いしかできないため、友達や知人が少ない傾向です。自分自身でも、相手と「表面上の付き合いをしている」という実感を持っています。そのため、相手の気持ちを考える必要がないとも思っており、何も考えずに思ったことをストレートに発言してしまいます。
自己中心的で相手に合わせる気がない
自己中心的な考え方をする傾向があるため、相手に合わせる気があまりありません。周囲の人がどのように思おうが関係なく、どんなときでも自分のことを最優先に考えて行動します。なので、自分の発言や行動で相手がどう感じているのか、考えていないことがほとんどです。
人の気持ちがわからない人の5つの特徴
人の気持ちがわからない人には、主に5つの特徴があります。
- 自己中心的で協調性がない
- 相手からの評価・意見・指摘を聞かない
- 一人でいることが好き
- 相手の気持ちを考えずに発言をする
- 感情をストレートに出してしまう
そのような人に見られる、代表的な特徴について紹介します。
自己中心的で協調性がない
自分の感情やメリットを中心に行動をしてしまうため、相手を思いやるような発言などをしない傾向にあります。
仮に相手に状況を伺うような質問をしていても、自分にとって役立つかどうかで判断して聞いていることがあります。そのような相手を思いやるような、行動・発言ができないのも人の気持ちがわからない人の特徴の1つです。
相手からの評価・意見・指摘を聞かない
基本的に主観的な世界で生きているため、自分以外の人からの意見や評価などを聞きたくないという気持ちがあります。
相手が良質な意見やフィードバックをしたとしても、他人から言われることを事態を嫌がる傾向があります。その結果、相手との良好な交友関係を築けなくなってしまうのです。
一人でいることが好き
他人と関わることが基本的に好きではないため、一人でいることが多いです。一人で行動することを好む傾向があるため、人からの食事や飲み会などの誘いにもあまり応じることがありません。
そのため、協調性がないなどと思われやすく、職場でも浮いた存在になってしまいます。
相手の気持ちを考えずに発言をする
人の気持ちを考えない人のため、その瞬間に考えたこと・感じたことをすぐに言ってしまいます。
「相手が傷つくかもしれない」「不快な思いをさせてしまうかもしれない」とほんの少し想像すればわかりそうなことでも、想像しないもしくは想像ができません。そのようなストレートな発言によって、相手に不快な思いを抱かせてしまいます。
感情をストレートに出してしまう
人の気持ちがわからない人は、喜怒哀楽の感情をストレートに出しすぎる傾向があります。自分が感じたままに生きているため、あまり感情を出さない人の気持ちを読み取ることが苦手です。
感じたままに言葉を発して、きつくなったり配慮できなかったりするため、相手と関係が築けなくなってしまいます。
人の気持ちがわからない人の6つの改善方法
人の気持ちがわかるようになるために、6つの改善方法があります。
- 周囲の人と積極的にコミュニケーションを取る
- 考えてから発言をすることを習慣づける
- 相手の気持ちを言葉できちんと聞いてみる
- 人の気持ちを考える癖をつける
- 主観だけで相手を決めつけない
- ドラマなどの登場人物の気持ちを考える
詳しい改善方法について、解説します。
周囲の人と積極的にコミュニケーションを取る
人の気持ちを理解したいときは、周囲の人と積極的にコミュニケーションをとることが大切です。ひとりでいるとひとつの視点でしか物事がみられなくなるため、人の気持ちがよりわからなくなります。
人の気持ちを理解するためには人と関わることを意識し、さまざまな人と交流しましょう。
考えてから発言をすることを習慣づける
頭の中で考えてから発言することで「言うべきではなかったことを相手に伝えてしまった」と後悔しなくなります。頭ごなしに発言してしまうと、相手を傷つけてしまい関係性に悪影響を及ぼすため、注意しましょう。話す前に一呼吸置くのも、おすすめです。
相手の気持ちを言葉できちんと聞いてみる
相手の話を遮らずに最後まで聞いたうえで、相手に尋ねてみてください。話を途中で止めてしまうと、話の全体像がわからず、相手が本当に言いたいことが言えないまま会話が終わってしまう可能性もあります。もしわからないことがあれば聞き直し、気持ちの理解に努めましょう。
人の気持ちを考える癖をつける
積極的にコミュニケーションをとることで、他の人がどのような気持ちを感じているかを考える癖がつきます。多くの人と関わるほど「この場面ではこういうふうに考えるんだな」とわかってくるため、自分から関わりましょう。
主観だけで相手を決めつけない
主観で決めつけてしまうのではなく、相手の個性や性格をふまえたうえで判断しましょう。その場で起きたことだけで判断してしまうと、相手の本当の気持ちがわかりません。相手の話をよく聞いて、客観的に判断してみてください。
ドラマなどの登場人物の気持ちを考える
人の気持ちがわかるようになるために、ドラマの登場人物の気持ちを考えてみましょう。気持ちがわからない方は、そもそも人がどのような場面で喜怒哀楽の感情がわきあがってくるかを学ぶ必要があります。
たとえば人から傷つくようなことを言われて、主人公が落ち込むシーンがあれば「これを言われたら嫌だと思うんだな」とわかります。
人の気持ちがわからない人との接し方
人の気持ちがわからない人と、周囲の人がうまく付き合って行く方法があります。
- ストレートに伝えたいことを伝える
- 相手の言葉をいちいち真に受けない
- 期待をせずに必要な連絡のみをする
- どの程度わかってほしいか設定しておく
詳しい方法について、解説します。
ストレートに伝えたいことを伝える
回りくどい言い方をせず、ストレートに伝えましょう。人の気持ちがわからない人は、遠回しな表現をしたりあいまいな態度で表したりしたところで、伝わりません。
たとえば相手からの発言で不快な思いをした場合、どの言葉が不快だったのか、なぜ不快な気持ちになったのか、感じたことなどを状況と感情を混ぜながら伝えましょう。
相手の言葉をいちいち真に受けない
人の気持ちがわからない相手の言葉を真に受けてしまうと、精神的負担が大きくなります。たとえば傷つく言葉を言われたときに、そのまま受け止めてしまうと自分がうつ状態になる可能性もあります。「この人は思ったことをそのまま言ってしまう人なんだ」と理解したうえで聞き流しましょう。
期待をせずに必要な連絡のみをする
職場や友人関係でも、必要最低限の連絡にとどめましょう。連絡を最小限にすることでお互いにとってストレスなく、心が守られます。気持ちをわかってほしいと期待してしまうと疲弊するため、期待せずに「こういう人だ」と切り替えることが大切です。
どの程度わかってほしいか設定しておく
相手にどの程度気持ちをわかってほしいかを設定しましょう。「他人同士」であることを前提に「悲しい気持ちだとわかってほしい」など設定しておくことで、相手に期待することもなくなります。関わる相手の理解度によって、その都度設定を変えましょう。
人の気持ちがわかるように改善に努めよう
今回は、人の気持ちがわからない致命的な理由と特徴、治し方について紹介しました。人への興味が乏しかったり、自己中心的で相手に合わせる気がないなど致命的な理由を放置していると、人間関係を築くことが難しくなります。
人の気持ちを考えることが苦手な方は、主観で相手の気持を決めつけるのではなく考える癖をつけましょう。また人の気持ちがわからない方と接するときは、ストレートに伝えることが大切です。
Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、「自分の心を守る考え方」を解説しています。どのようなことに悩んでいるのかをマンガ形式で書かれているため、人の気持ちを理解したいときにぴったりです。人の気持ちがわからない状態を改善して、深い人間関係を築きたい方は、ぜひ手にとってみてください。