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人と話すのが苦手・怖いと感じる人の特徴7選|克服に向けた実践法も紹介

なぜか感じがいい人の かわいい言い方
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社会で生きていくうえで、人との関わりは欠かせないもの。しかし人と話すのが苦手で、周囲となかなか良好な関係が築けずに困っている人もいるかもしれません。

実は、人と話すのが苦手・怖いと感じるのは、自分の過去や特性が関係しているケースが多いです。また、人と接するときの心持ちや態度を少し変化させるだけでも他者との会話はうまく進められるようになります。

そこで今回は人と話すのが苦手な人、怖いと感じる人の特徴や原因、改善に向けた方法を詳しく解説します。周囲の人との会話を楽しめるようになりたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事は書籍『 なぜか感じがいい人の かわいい言い方 』の関連コラムです。

人と話すのが苦手・怖いと感じる人によくある7つの特徴

人と話すのが苦手・怖いと感じる人には、共通する特徴がいくつかあります。ここでは、よくある7つの特徴を紹介します。

1.相手にどう思われるか過度に気にする

人と話すのが苦手・怖いと感じる人は、相手にどう思われるかを気にし過ぎている傾向があります。

会話のたびに「自分の受け答えは相手の失礼にあたるのではないか、不快に思わせるのではないか」と考えてしまうのです。そのため少し話すだけで大きな疲労が生じてしまい、人と話すのが苦手だと感じてしまいます。

2.緊張しやすい

人と話すのが苦手な人は、人と接するときに緊張しやすいです。人と話す場面になると、どきどきしたり、声が震えたりなどの症状が出ます。これにより思うように相手と会話ができずに話すのが苦手、怖いと感じるようになってしまいます。

3.まじめで控え目な性格である

まじめで控え目な性格の人も、人と話すのが苦手と感じるケースが多いです。人と接するときについ遠慮してしまうため、話すタイミングを逃したり話題を出せなかったりします

これにより、他者との距離がいつまでも縮まらず人と話すのが苦手だと感じてしまうのです。

4.自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人も、人と話すのが苦手・怖いと感じやすい傾向にあります。

自分に自信がないと「こんな自分が話しかけたら迷惑かもしれない」「話しかけていいわけがない」など会話に対してネガティブな発想が出てきてしまい、会話を避けてしまいやすいのです。

これにより、他者と話す場面が極端に少なくなってしまうことに……。そのため、久しぶりに人と話さなければならない場面に出くわすと恐怖を感じてしまいます。

5.ネガティブな言葉を使いがち

人と話すのが苦手な人は「私にはできない」「私はつまらない人間だ」など、会話のなかでネガティブな言葉を使うことが多いです。

これは、ネガティブな言葉を使うことで相手に謙遜を伝えるためといわれています。少しだけであれば相手もそこまで気にしませんが、常にネガティブな発言が多いと相手は徐々に「話していても楽しくない」「この人と話すと疲れる」と感じ始めてしまいかねません

これまで話してくれていた相手から徐々に会話を避けられるようになるため、人との会話に恐怖を感じてしまいます。

6.完璧主義で失敗を恐れる

人と話すのが苦手な人には、完璧主義で失敗を恐れるタイプの人も多いです。誰でも、人と話すときに自分の考えがまとまらずにうまく伝えられなかった、自分の話を理解してもらえなかったなど失敗したと思う場面はあります。

しかし失敗を恐れる人は、そのような状況に陥りたくないと強く思っています。会話はその時にならないと、どのように転ぶかわからないもの。失敗する可能性も一定以上あるため、会話を避けやすくなります。

7.他者への興味・関心があまりない

人と話すのが苦手な人は、他者への興味・関心が薄いことも多いです。他者への興味・関心が薄い場合、相手と何を話せばいいかわからないため、話題を振れません。

また、相手から話しかけてもらっても話を広げられないため、すぐに会話が途切れてしまい、気まずい雰囲気になることもあるでしょう。

これにより、人と話すのが苦手だと感じてしまいやすいです。

人と話すのが苦手・怖いと感じるのはなぜ?主な原因5つ

人と話すのが苦手・怖いと感じてしまうのは、過去の経験が原因となっているケースもあります。

ここでは、人と話すのが苦手に感じてしまう人によくある5つの原因を紹介します。

1.過去に他者との会話で失敗をした経験がある

1つ目は、過去に会話で失敗をした経験があることです。

会話のなかで自分の意見をうまく伝えられずに馬鹿にされたり、自分の考えを真っ向から否定されたりした場合、人と話すのが怖くなってしまいます。

二度と失敗しないよう常に気を張った状態で人と話すため疲弊しやすく、人との会話に苦手意識を持ってしまいます。

2.人間関係におけるトラウマがある

過去にいじめを受けていたり、信じていた人に裏切られたりといったトラウマがある場合、人と話すことに恐怖を抱きやすいです。

人との関わりを避けがちであり、会話をする機会も自然と少なくなります。これにより、会話が苦手になりやすいです。

3.対面で他者と関わる機会が少ない

対面で他者と関わる機会が少ないのも、人と話すのが苦手になる原因のひとつです。他者と直接関わる機会が少ないと、人との話し方が徐々にわからなくなります

LINEやメールではすらすら話せるにもかかわらず、直接会ったときには会話をうまく展開できないため、人と話すことに苦手意識を持つようになります。

4.嫌われることを恐れている

人と話すのが苦手・怖いと感じるのは、嫌われるのを極度に恐れていることが原因であるケースも多いです。

嫌われたくないと考え過ぎるために、不自然な言動を取ってしまいます。これにより他者に誤解を与えてしまったり建前での会話しかできなくなったりするため、人と話すのが苦手だと感じてしまうのです。

5.病気が原因の可能性もある

人と話すのが苦手・怖いと感じるのは、社交不安障害・アスペルガー症候群などの病気が関係しているケースもあります。

病名 特徴
社交不安障害 人から注目を浴びる社交場面で、恐怖や不安を感じてうまく言葉が出てこなくなる
アスペルガー症候群 相手の気持ちをうまく読み取れない・空気を読めない・他人に共感しづらいなどの特徴により、適切なコミュニケーションを取りづらい

どちらも、治療により改善するケースが多いとされています。

人との会話で恐怖や不安を感じやすい、他者と上手にコミュニケーションが取れないと悩んでいる方は、病院を受診してみるのもよいかもしれません。

人と話すのが苦手・怖い気持ちを改善する8つの方法

実は人と話すのが苦手・怖い気持ちは、工夫次第で改善することが可能です。ここからは、人と話すのが苦手・怖いと感じる気持ちを改善するための方法を紹介します。

1.ありのままの自分を受け入れる

まず、人と話すのが苦手な自分をそのまま受け入れましょう。

人と話す場面ではうまく話そうとせず、自然体で楽しもうという気持ちでいると、案外スムーズな会話ができます。

苦手な部分を改善するのではなく、受け入れてしまうと、気持ちがかなり楽になります。最初はハードルが高いかもしれませんが、少しずつ受け入れられるように気持ちを整えてみてください。

2.自分から挨拶をする

会話に苦手意識を持っている場合、初めから他者に話題を振って話す機会を持つのはハードルが高いと思うはず。そのため、初めは会う人に自分から挨拶するところから始めるとよいです。

自分から挨拶を進んで行う人に対して、悪い印象を抱く人はいません。また、挨拶だけならすぐに終わるため、会話が負担になることもないでしょう。

自分から挨拶するのを続けていれば、あなたに興味を持って話してくれる人が増えていきます。自分に興味を持ってくれている人と話すのは、自分から話しかけにいくよりも簡単です。

まずは挨拶から始めて、人とのつながりを増やして言ってみてください。

3.できるだけポジティブな言葉を使用する

話をするときに、できる限りポジティブな言葉を使うのも良い方法です。楽しい・できる・素敵など、ポジティブな言葉を多い会話は相手も心地良い気分になります

自然と会話が弾むため、人と話すことに対する怖さも徐々に薄れていくはずです。

4.相手に興味を持ち歩み寄る姿勢を見せる

相手に興味を持つことも、人と話しやすくなるためには大切なポイントです。まずは、出身地・趣味など聞きやすい部分から質問をしていき、相手の情報を知ることから始めましょう。

相手の情報がわかったら、そこから話を広げていきます。特に趣味など、相手が話しやすい内容について「始めたきっかけは何ですか?」などと疑問を投げかけてみましょう。

相手が話しやすい話題だと、自分は話を聞くだけで会話が成立します。自分の負担が少なく、相手もたくさん話すことで「良い会話ができた」と思ってもらいやすいです。

相手との距離が縮まるよう、歩み寄る姿勢も忘れずに見せていきましょう。

5.聞き役に徹する

人と話すとなると自分の話をしないといけないと思いがちですが、自分の話はせずに聞き役に徹するだけでも会話は弾みます。

適度に相槌を打つ・リアクションを盛りこむなど相手が心地良く話せるような聞き役になれば、自分から話しださなくても相手が自然と話題を提供してくれるようになります。

6.積極的に人と話す機会を持つ

人と話すのが怖い・苦手である気持ちを克服するには、場数を踏むことも重要です。

初めは怖いかもしれませんが、短時間でもよいので人と積極的に話をする機会を持ちましょう。

会話の回数を重ねるうちに、人との上手な話し方が理解できるようになります。会話への恐怖心が徐々に薄れて、自然と会話を楽しめるようになります。

もしハードルが高い場合は、身内などの話しやすい人か、交流会やイベントなどで「今後会うことがなさそうな人」と話すようにしてみてください。「今後会わない」とわかっている人であれば、コミュニケーションのハードルが下がり、素を出して話しやすくなります。

7.話すときは結論から伝えることを意識する

話すときには、結論から伝えることを意識しましょう。最初に結論を伝えると、相手も何の話をしたいのかがわかるため、安心して聞くことができます。

これにより自分の話が相手に伝わりやすく、人と話すことへの恐怖心が減ります。

8.話題作りのために情報量を増やす

話すのが苦手だと思っている人は、話題のストックが少ない傾向にあります。話題のストックは多ければ多いほど、人に話を振りやすいです。

そのため、会話のきっかけを作れるよう話題となる情報量を増やしましょう。初めはニュースや本からネタを少し探す程度でも十分です。

相手の趣味や好きなものがすでにわかっているのであれば、できる限り関連情報をインプットしておくとよいです。

まとめ

人と話すのが苦手だと感じる人は、自己肯定感が低い・失敗を恐れるなどの特徴があります。

ただ人と話すのが苦手・怖いという気持ちは、少しの工夫で改善することが可能です。できる限りポジティブな言葉を使う、会う人に自分から挨拶をするなどハードルの低いことから少しずつ日常生活に取り入れていきましょう。

山崎拓己氏著書の『なぜか感じがいい人のかわいい言い方』では、さまざまなシーンごとの上手な話し方が詳しく解説されています。他者との会話をうまく進められる方法を具体的に知りたい人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

この記事は書籍『 なぜか感じがいい人の かわいい言い方 』の関連コラムです。