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あなたの弱みは一瞬で強みになる/権藤優希(@yuki_gondo_)

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ライフアクセラレーターとして活動する作家の権藤優希さん。WORKとLOVEを軸に展開する出版プロデュースや飲食事業、オンラインサロン運営などを支えてきた、自分の弱みを強みに変える方法について語ります。

弱みは一瞬で強みになる

自分で決める人生

5冊目の著書となる『あなたの弱みは一瞬で強みになる!』(きずな出版)という本を2022年5月に出版しました。今回はこの本の内容に沿って、弱みを強みに変えていく方法と、なぜこれが今大事なのかというポイントをお話しします。みなさんの明日からの仕事のヒントや、なりたい姿・やりたいことが見つかるきっかけになったらうれしいです。

今の自分を現すキーワードは「自分で決める」です。母親曰く、僕は反抗期がなかったそうです。比較的、素直に親のいう通りに生きてきたので、どちらかというと自分で決断するということが苦手なタイプでした。そんな僕の転機は、社会人3年目の25歳で起業したこと。起業してからの14年間は自分で決めることばかりです。優柔不断な人が自分の人生を生きるとはどういうことなのか、その両方を語れるのが自分の強みです。

社会人になった当時の僕もそうでしたが、目の前の仕事を頑張れるという人は多いです。目標があったら頑張れる。予算を与えられたら達成しようとする。けれど、自分の人生を3年後、10年後どこにもっていきたいかということはなかなかピンとこないし、分からないものです。思い描こうと考えても、次の瞬間に仕事が入ったり、SNSの通知が鳴ったりしてしまう。SNS病ともいわれますが、難しいことを紛らわせるものが目の前にたくさんあるのが現代です。

本質的に大切なことは考えるのが面倒だし、すぐに分からないけれど、そもそも自分がどうなりたいのかはすごく大切なことです。僕は25~27歳のときにそれを決めました。そのときにどういう軸で考えたかというと「自分の強み」と「お役に立てる分野は何か」ということでした。

なりたい自分を思い描いたプロセス

なりたい自分を描くまでにはプロセスがありました。
まず、自分が世の中で価値を感じることは何かを考えました。コミュニティ運営をしていたこともあり、友達も多かったので「俺ってどういうふうに見える?」と実際に聞いたりしました。そうやって、自分はこういうふうに思われているんだ、自分はここが長けていると思われているんだと客観的に自分を見つめ直しました。

最初は自分の弱みばかり見てしまい、なりたい自分を思い描くのが難しかった。そこから、弱みを強みに変える術を覚えて、その強みを活かせる人と組んだほうがいいなとか、活かせる仕事をしたほうがいいなと考えながら強みを強化してきました。

もうひとつ大切だと思うのが尊敬する人の存在です。ビジネス書などでは、メンターや師匠といわれます。なぜその人を自分が尊敬するのか、その響く要素があなたのセンスです。自分と似た価値観があるから響く。尊敬する人のなかに、自分が価値を感じるものが見つかりやすいのです。

そうして僕は、自分の強みと価値を感じるものを組み合わせて、自分の目的や事業を決めてきました。著書『あなたの弱みは一瞬で強みになる!』は、目的を決める本でもあります。僕はリソースになる自分の体験だけを書こうと決めています。成功体験よりたくさんの失敗体験もしているので、その経験を活かしていきたいです。

強みがない人間は、この世に一人もいない

弱みの方が見つけやすい

いろんな方にヒアリングをしていると感じるのですが、人は自分の強みより弱みや欠点の方がすらすらと挙がります。起業した当時の僕もそうでした。そんなときに尊敬する人から「弱みがいっぱいあるということは、これから良くなっていく可能性がたくさんあるね。弱みがたくさんあるってことは、それだけで十分。」といわれて衝撃を受けました。逆に弱みが見つからないと、自分がどんな人なのか、どこでアピールをしたらいいのか、見つけづらくなります。弱みはたくさんあったほうがいいのです。

そして大事なのは、弱みが見つかったときに、その解釈を変えていくことです。僕が25歳以降でいちばん発達した能力は、この「解釈力」だと思っています。そのトレーニングの仕方をこの本にまとめました。

解釈を変えるプロセス①認知行動療法

解釈を変えていくには、大事なプロセスが2つあります。ひとつが認知行動療法です。認知を修正していく方法です。もともとうつ病などの精神疾患の方のために広まりました。例えば、職場で「おはよう」と挨拶したときに、返事がなかったとします。ただ聞こえなかったのかなと思うだけで済む場面でも、うつ病の方は「無視された」「やっぱり自分は認められていないんだ」と考えるそうです。この、自分が存在として認められていないという考え=認知を修正していくのが認知行動療法です。

この認知行動療法は「もっとも美しい考え方」といわれているそうです。「もっとも美しい考え方」という言葉はいい言葉ですね。美しい考え方・捉え方ができて、自分だけではなく周りの人に投げかけてあげられたとしたら、人間関係も良くなります。そして、仕事の90%は人間関係といわれているので仕事も上手くいきます。

解釈を変えるプロセス②メタ思考

もうひとつは、視点を上に動かす。かっこいい言葉でいうとメタ思考(メタ認知)です。レイヤーを上げるともいいます。一生懸命取り組んでいる仕事があるとします。それを、そもそもこの仕事って何のためにやっているのか? この先にどうなっていけるのか? 自分のどこが鍛えられているのか? など視点を上げてみる考え方です。

こうやって認知を修正したり、捉え方を変えたりする練習をすることで、弱みを強みに変えていきます。