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【精神科医が教える】上司の指示通りコツコツ努力する人がリストラされる理由

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ただ与えられた仕事をこなすだけの「イエスマン」が評価される時代は終わり、令和の今は、自ら行動する「アウトプット仕事」が求められています。シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』の超実践的コミック『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』著者の精神科医・樺沢紫苑が解説します。

「上司のイエスマン」は過去の遺産

「上司の言う通りに動いているのに、なかなか評価されない」「やるべきことをコツコツ積み上げているのに、成果につながらない」仕事は好きで、一生懸命やっているはずなのに、なぜか満足感が得られない……そんな方は、仕事との向き合い方に問題があるのかもしれません。

昭和の時代は、「上司のイエスマン」のような、言われた仕事を確実にこなす人が評価され、昇進していました。しかし、時代は、スマホで誰でも一瞬で情報が得られるようになった平成を経て、AI(人工知能)やロボットがあたり前になる令和へ。かつての「イエスマン」の役割は、すべてAIやロボットが果たしてくれるようになるでしょう。「指示通り」「コツコツ」「前例主義」「努力」「根性」が評価される時代は、もう終わったのです。

そう、言われたことを言われた通りにやる、受け身型の「やらされ仕事」は、もはや過去のもの。「誰でも(AIやロボットでも!)」できる仕事が評価されないのは当然ですし、取り組む本人も楽しくありません。
このような現状に「どうしようもない」という絶望感を感じ、底なし沼へと入り込む……思考力が低下し、気力がわかず、働くことはおろか生きることへの意欲も失った「社畜ゾンビ」はそんな状況から発生します。

評価されるのは能動型の「アウトプット仕事」

こうした問題を解決するのが「アウトプット」です。というのも、これからの時代に評価されるのは、自分で考えて、自分で決断し、自分でアイデアを出す。自分から行動する能動型の仕事です。

何より、この自発的な「アウトプット仕事」はクリエイティブで楽しいものであり、上司や同僚から評価されるだけでなく、「毎日の仕事が楽しくない」といった自分自身の悩みの解決にもつながります。

「話す」「書く」「行動する」といったアウトプットを具体的に実行していくと、自分自身にやる気があふれ、自己成長し、チームの人間関係も改善していくのを実感するはずです。アウトプットで、会社や職場にありがちな問題のほとんどが改善できるともいえるのです。

時代は変わりました。インプット仕事からアウトプット仕事へシフトしていくことが、これから私たちが会社や仕事で活躍するのに不可欠なのです。令和の時代では、アウトプット力がない人は非常に苦しく、下手すれば職を失う可能性すらあるでしょう。

人生を変える「アウトプット習慣」

アウトプット力を鍛えるには、アウトプットの重要性を理解し、アウトプットを自分の習慣として身につけることが大切です。『学びを結果に変えるアウトプット大全』(2018)は、「話す」「書く」「行動する」「伝える」というアウトプットの重要性と、その具体的な方法を紹介。そして、同書を完全オリジナルストーリーで漫画化したのが「もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら」です。普段ビジネス書を読まない人でも、短時間でわかりやすくそのエッセンスを吸収できます。

アウトプットは人生を変えます。「話す」「書く」「行動する」といったアウトプット行為にはガス抜きの効果もあり、ストレスからも解放してくれます。「仕事にやりがいを感じない」「職場の人間関係に閉塞感を感じている」という方は、アウトプット習慣を身につけることで現状を変えていきましょう。

 

この記事は、”もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら” 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(漫画) の新刊コラムです。


もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(漫画)

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