仕事

0.2秒が勝負!「稼げる」コピーライティング&Twitter運用術/もっさん@mossanpower

#仕事

SNSもネットコンテンツも、おもしろくなければ一瞬で読み飛ばされてしまう時代。0.2秒で読み手を惹きつける秘訣は「爬虫類脳を刺激する」こと!? インフルエンサーや企業のコンサルを手がけるコピーライターが、ライティング術・トーク術・Twitter運用術まで「稼げる」ノウハウを大公開。

「稼げる」ノウハウ① ~トーク術~

稼ぎたいなら「1 対 多」のトークスキルを磨け!

コミュニケーションには3パターンあります。通常の対話やコンサルなどの「1 対 1」、合コンや交渉などの「多 対 多」、プレゼンやセミナーなどの「1 対 多」です。仕事でいえば「1 対 1」より「1 対 多」のほうが収入は上がりますから、稼ぎたいなら「1 対 多」のコミュニケーションができないといけません。

“ベシャリ”は、簡単なコツを意識するだけで上達します。あとは自分が話している様子を録画して見返してみてください。

「見られる」のではなく「見る」

人前で話すことが苦手な人は、「見られている」という自意識が邪魔をしています。よく「人をカボチャだと思え」とか言いますが、これではかえって意識することになってしまい逆効果。

「見られている」という自意識から抜け出すには、自分がオーディエンスを意識的に見ること。「自分が見ている」と意識している間は、「見られている」という意識から外れることができます。

オーディエンスを意識的に見ると、みんなの反応が目にとまります。なかにはリアクションの薄い人もいますが、その人を振り向かせようとするのはダメ。リアクションが熱い人、ノリのいい人、なにを言っても笑ってくれる人を味方につけ、「自分のトークはイケてる」と勘違いしてトーキング・ハイになることが人前でうまく話す近道です。

「100 対 1」ではなく「1 対 1」を100回繰り返す

空手に「100人組手」という荒行がありますが、これはひとりで一気に100人を相手にするのではなく、1 対 1の組手を100回繰り返すものです。

大人数の前で話すときも同じ。一人ひとりにレーザービームを向けるように話していくことを意識します。その連続が「1 対 多」のコミュニケーションになります。

オーディエンスを区切り、自分ごとと思わせる

自分のトークに退屈させずに、簡単に注意を向ける方法があります。それはオーディエンスを「男性・女性」「20代・30代」「独身・既婚者」などのカテゴリーで区切り、その人たちが興味を持ちそうな話をすること。いかに自分ごとと思わせるかが大事です。

「発想力」と「たとえ力」を鍛える

トークの引き出しを増やすには、「発想力」と「たとえ力」を鍛えましょう。

発想力アップには、2人1組のワークがおすすめ。相手からお題を出してもらい、そのお題について1分でしゃべる練習です。たとえばお題が音響機器の「マイク」だとします。しかしマイクのことだけ考えていては1分もしゃべることはできません。「マイクで思い出しましたけど、友人に“マイク”っていう奴がいてね…」など、発想の幅を広げていくといい訓練になります。

たとえ力アップには、ひとり食レポがおすすめ。「おいしい」というワードや、食べものを別の食べものでたとえることを禁止し、「さながら○○のようだ」というテンプレートをひたすら使い倒して表現の引き出しを増やしましょう。

「稼げる」ノウハウ② ~仕事の取り方術~

最初は「単価」より「実績」をつくることを優先せよ!

現在、ある著名人のコンテンツにライターとして参加しているのですが、その方になぜ仕事をくれたのか聞いたら、返ってきたのは「ノリと勢い」という答えでした。

最初はこの「ノリと勢い」がすごく大事。Twitterやクラウドソーシングサイトなどいろんなフィールドで仕事の募集があるので、まずは単価が低くても自分からガンガンアプローチして仕事をもらいましょう。その実績をnoteなどに記載していくと自分のポートフォリオができあがり、それを見て仕事をくれる人がどんどん増えていきます。

単価は、自分のスキルと実績に応じて上げていくことが重要。単価を上げるとクライアントや仕事の質がよくなり、より本気度の高い人がまわりに集まってくるようになります。

「稼げる」ノウハウ③ ~コピーライティング術~

「爬虫類脳」を刺激して反射させろ!

人を動かすコピーライティング術を身につけるには、まず、学校で学んできた現代文を忘れましょう。読書感想文も論文も、読まれることが前提の文章。「起承転結」などというのんきな文章展開はネットでは読まれません。一瞬で飛ばされます。

「読まれない」「信用されない」「行動されない」という“3NOT”を打ち破り、0.2秒で読み手を惹きつける。そのために必要なのは「感情を動かす」ことではなく「反射させる」こと。熱湯の入ったヤカンを触ってしまったとき、なにかを感じるよりもまず「熱っ!」と体が反射しますよね。反射は生命維持プログラムなので、感情よりも強いんです。

「反射」でスクロールを止めさせ、最初のつかみを成功させてから、そのあとでゆっくりビジョンを語る。これがネット上のコピーライティングの極意です。

では、どうやって反射させるのか。人間の脳は3層構造になっていて、「爬虫類脳」「哺乳類脳」「人間脳」からなるのですが、このうちの「爬虫類脳」を刺激することがポイント。爬虫類脳とは、食べて寝て子孫を残すという、生き延びるための最低限のプログラムです。

以前、結婚相談所の仲人の仕事をしている人から、クライアントがモチベーションをなくしかけているという相談を受けたことがありました。そのときに私がしたアドバイスは、「諦めずにがんばりましょう」ではなく「子どもほしいんでしょ?」と声をかけるということ。子孫を残したいという欲求に直結する言葉、つまり爬虫類脳を刺激する言葉をかけると、人は反射的に動きます。コピーライティングも同じです。

ホラー映画を真似せよ!

ホラー映画には人を怖がらせるパターンが詰まっています。。主人公がひとりでいるときに電話がかかってきて、呪われると思いきや友達からの電話。安心して電話を切って振り向いたら…!というパターン。まずは緊張させて不安を煽り、いったん肩透かしさせて緊張を緩和させ、それから仕掛けるという流れです。

これはライティングでも応用できます。たとえば情報商材を扱うランディングページ。まずは「圧倒的なボリュームと実績。最強の商材です」と煽り、でも「ちょっと待ってください。9800円で安いと思っていたら騙されますよ。高い買いものですから落ち着いて考えてください」と冷静にさせ、そのうえで「でも最強なんです」と仕掛けます。

モテる人って、ギャップがある人ですよね。ライティングも同じで、ギャップで人の心を揺さぶった文章ほどモテます。

ちなみに、最後はしっかり背中を押してあげましょう。高校時代、学校帰りに駄菓子屋さんに寄ったとき、ピンとくるものがなかったのでなにも買わずに帰ろうとしたら、店の奥さんから言われました。「せっかく来たんだから買ってってよ」と。このマインドがライティングでも大事。「私の商品であなたの人生を変えられます。せっかくここまで来たんだから、買ってってよ」と最後に背中を押すことを意識してください。

ググれ!

たとえば「見る」という言葉をググると、「目撃する」「視界にとらえる」「存在を認識する」といった別の言い回しがたくさん出てきます。当たり前の言葉をいかに強い言葉に変えられるか、どれだけ強い言葉を普段からストックできているかが、コピーライティングでは重要です。

ストックを増やすには、売れている漫画や映画に出てくる言葉が参考になります。とくに洋画は、もともと強い海外の言葉を翻訳家ができるだけ短い言葉でドラマティックに表現しています。日本語だと「しっかりしろよ」というセリフも、英語では“Wake up!”になり、翻訳家はそれを「目を覚ませ」「覚醒せよ」と訳す。まさにコピーライティングの真髄を学べるんですね。

あとは映画レビューを読むのもおすすめ。映画好きの人って、伏線回収などを考えながら映画を観て評論するので、頭がいい人が多い。以前、ある俳優さんのことを「芝居をうまく見せるのがうまい役者」と表現していた人がいて、意味はよくわからないけど(笑)、出会ったことのない言い回しに惹かれたことがあります。

「稼げる」ノウハウ④ ~Twitter運用術~

自分のページの純度を上げろ!

Twitterは、ヘッダーやプロフィールにお金と手間をかけるより、ツイートの世界観をぶらさないことのほうが大事です。内容はネガティブでもポジティブでもどちらでもいいですが、自分のイメージと違うことが書いてあったらダメ。ページの純度・濃度が高いほどフォロワー数は増えて、仕事にも結びつきます。

自分の固定ツイート以下、10ツイートを見てみてください。ここの純度を上げることがとても重要。10ツイートがすべて同じ世界観で、それぞれ100前後のいいねがついていれば、フォロワーは自然に伸びます。

過去ツイートを削除するより、新たなツイートでアップデートしましょう。おはようツイートは不純物。いくらリプが来ても、いくら手間をかけて返信しても、フォロワー数は伸びません。人気者になりたいならいいですが、仕事に結びつけたいならおすすめしません。

共感や寄り添いツイートも不純物。「最初は俺もいいねがつかなくて苦しかった。でも大丈夫、がんばろうぜ」みたいなツイートは、共感されてフォローされたいという思いが見え見えです。

Twitterはガチの情報ツイートのみで勝負。laughではなくinterestingの意味での「おもしろさ」を狙い、人間性や日常をつぶやくのはnoteなど別の場所でやりましょう。

チェリーピッカーは回避せよ!

チェリーピッカーとは、おいしそうなチェリーだけつまみ食いする人、つまり「いいとこ取り」する人のことです。Twitterでいえば、リプ交流会などの企画モノにだけ参加する人。そういう人を相手にしてはいけません。そもそもリプ交流会に参加すればフォロワーが増えるというのは嘘。いかに自分をフォローさせるかしか考えていない人ばかりですから。

1/5の法則、1/10の法則

表面的には、いいねやフォロワーがほしい感を出してはいけませんが、裏では努力が必要。優雅に見える白鳥が水面下で必死にがんばっているイメージです。

既存のフォロワーさんを大事にするのは当たり前。そのうえで、毎日新規の人にいいねをしまくりましょう。私の経験上、5人に1人はいいねを返してくれます。これを1/5の法則と呼んでいます。この方法のいいところは、本来自分を知ることのなかった人を、自分のページに強制的に誘導できること。

また、1/10の法則もあります。これは、いいねやリプをしただけで、10人に1人はフォローしてくれるというもの。つまり、水面下で分母を増やせば増やすほど、フォロワーが伸びるということです。

Q & A

Q. 自分のTwitterページの一貫性を保つために実践していることは?

自分の過去ツイートを見てリライトすること。あとは、私はコピーライティングに関するツイートが8割なので、コピーライティングの本を読むなどインプットも心がけています。

書き方のポイントとしては、ツイートを1文字でも短くするのが肝。しゃべっているのと同じ書き方ではダメです。同じ言葉は、意図的に繰り返す場合以外は使いません。

Q. ツイートにハッシュタグはつけたほうがいい?

つけたとしても1個。複数つけても効果はありません。ハッシュタグのいいところは、10
ツイートのうち1ツイートがある人に刺さった場合、ハッシュタグをクリックすることで過去の関連ツイートも見てもらえること。ちなみに「#拡散希望」は意味がありませんので、つけないように。

Q. 今後挑戦しようとしていることは?

現在は個人と企業のコンサルを半々くらいで手がけていますが、企業の比率を高めていきたいです。「ライティング」と「人前で話すこと」が、神から授かった私のスキルだと思っているので、その武器をこれからも磨き続けていきたいですね。

(画像提供:iStock.com/urfinguss)


もっさんさんのイベント動画が視聴できます。
https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=203



もっさん
 
コロナで職を失ったが僅か4日後にはコピーライティングで企業案件を獲得。以降コンサル生を3日で稼がせ、クライアントのブログPVは7倍、倒産寸前のラーメン屋の売上を3倍にするなどライティングスキルで大暴れ。ついにはフォロワー数10万越えモデルからコンサルオファーが来たハイブリッドコピーライター。

Twitter: https://twitter.com/mossanpower
サブアカウント:https://twitter.com/mossanpower2
Note:https://note.com/progyakusyuuya