書籍詳細
いとエモし。 超訳 日本の美しい文学
k o t o
2023年04月07日 発売
ISBNコード 978-4-8014-0118-1
四六判ソフトカバー 228ページ/束20ミリ
定価:1,480円(税込1,628円)
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いとエモし。 超訳 日本の美しい文学
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10代のうちは、国語にも古典にもまったく興味が持てなかった著者が、大人になったある日、

「まいて雁(かり)などの つらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。」

という、『枕草子』の一節を見てふと心をつかまれた。

「ああ、『エモい』ってことか」

秋の夕暮れを見て、
冬の朝の寒さに震えて、
春の朝焼けの景色を見て、
夏の夜に雨音を聴いて、

清少納言が感じた「いとをかし」。

それは「まじエモい。」だったのだ。

*

本書は、枕草子、万葉集、古今和歌集、徒然草……などに綴られた古の言葉たちを、「いまを生きる私たちの感覚」に合わせて“エモ訳“した上で、超美麗なイラストによって視覚化した新感覚エッセイ。
ページをめくるたびに、先人たちが作品に込めた「エモパワー」を強烈に感じながら、切なくなったり、勇気がわいてきたり、なんともいえない胸いっぱいな気持ちになれる本です。













目次
一章 孔雀青のエモ
1 まじエモい。ってこと 『閑吟集』305 イラスト:Kupe
2 秋は夕暮れ 『枕の草子』1段より 清少納言 イラスト:furi(ふーり)
3 お月見 『風雅集』983 祝子内親王 イラスト:pasoputi
4 寝起き 『古今集』552 小野小町 イラスト:犀将
5 心の花 『古今集』797 小野小町 イラスト:犀将
6 心がうずく夜 『古今集』878 詠み人知らず イラスト:犀将
7 聞けないのよ 『風雅集』1013 永福門院 イラスト:wacca モデル:WAKA
8 もの想う夜 『徒然草』29段より 吉田兼好 イラスト:pasoputi
9 里恋しい 『万葉集』3134 イラスト:しまざきジョゼ
10 和歌について説明します 『古今集』仮名序より 紀貫之 イラスト:ど〜ら
ちょこっと解説 和歌集ってなんですか
11 花の記憶 『古今集』42 紀貫之(百人一首35番) イラスト:はるころ
12 春と夏のあいだで 『古今集』139 詠み人知らず イラスト:杉87
13 見渡せば 『新古今集』363 藤原定家 イラスト:或る街の白昼夢
14 寂寂 『風雅集』746 永福門院 イラスト:柳貞次郎
15 遠慮しておきます 『千載集』964 周防内侍(百人一首67番) イラスト:やsい
16 炎上した! 『後撰集』1211 詠み人知らず イラスト:pasoputi
17 ムダに生きるな 『新古今集』1034 式子内親王(百人一首89番) イラスト:みなはむ
18 さようなら 『古今集』780 伊勢 イラスト:ゲン助
19 愛とは 『風雅集』1257 花園院 イラスト:防人
20 恋って大変 『拾遺集』641 詠み人知らず イラスト:しまざきジョゼ
21 あふさかのヘン あいません 『後拾遺集』939 清少納言(百人一首62番) イラスト:おかゆー
二章 不言色のエモ
22 桜なんて 『古今集』53 在原業平 イラスト:周憂
23 生きたかった 『後拾遺集』669 藤原義孝(百人一首50番) イラスト:へちま
24 かつての都で 『後拾遺集』940 素意法師 イラスト:はるころ
25 たましいの行方 『方丈記』3段 鴨長明 イラスト:小山皐
26 秘密 『新古今集』1160 和泉式部 イラスト:犀将
27 こむVSこじ 『万葉集』527 大伴坂上郎女 イラスト:fjsmu
28 吠える、鳴く、か細く 『千載集』333 藤原俊成 イラスト:しまざきジョゼ
29 あかしくらし 『後拾遺集』529 藤原伊周 イラスト:周憂
30 旅の終わりと始まり 『笈日記』松尾芭蕉 イラスト:faPka
三章 紫式部のエモ
31 再会とお別れ 『新古今集』1499 紫式部(百人一首57番) イラスト:さとざき幸
32 心のつかえ 浮いている 『紫式部日記』より 紫式部 イラスト:栞音
33 オシあう2人 『枕草子』286段より 藤原定子&清少納言 イラスト:さとざき幸
34 受け継がれる想い koto
35 愛の果て 『後拾遺集』536 藤原定子 イラスト:あんよ
36 その先 『千載集』555 藤原彰子 イラスト:ゲン助
37 子を思うゆえに 『後撰集』1102 藤原兼輔 イラスト:tabi
38 人ができること 『拾遺集』263 藤原朝忠 イラスト:中塚理恵
39 なまめかしい花だよ。まったく 『古今集』1016 僧正遍昭 イラスト:甲斐千鶴
40 あなたはもしや 『後撰集』1195 小野小町 イラスト:クリタミノリ
41 ばれた? 『後撰集』1196 僧正遍昭 イラスト:クリタミノリ
42 静御前ファンクラブ会報 『義経記』巻5〜巻6より
43 しづ、しづ、しづ イラスト:甲斐千鶴
四章 苔色のエモ
44 祈り 『古今集』343 詠み人知らず イラスト:中塚理恵
45 おもかげ1 『後撰集』598 詠み人知らず イラスト:wacca
46 おもかげ2 『風雅集』1026 進子内親王 イラスト:おかゆー
47 その後の景色 『風雅集』1023 進子内親王 イラスト:待井健一
48 小野篁が天才すぎた件 『宇治拾遺物語』「小野篁、広才のこと」より
49 行ってしまった 『古今集』407 小野篁(百人一首11番) イラスト:しまざきジョゼ
50 酒よ悲しみよ 『万葉集』338、343、348 大伴旅人 イラスト:pasoputi
51 ほたる 『後拾遺集』1162 和泉式部 イラスト:Uomi
52 恋といふもの koto
53 手をふったのは 『常陸国風土記』香取郡より イラスト:あしな
54 松になった少女
55 声を拾う 『後拾遺集』1084 恵慶法師 イラスト:雨森ほわ
五章 朱鷺色のエモ
56 夏は夜 『枕草子』1段より 清少納言 イラスト:Abemaki
57 雨よ、ふれ 『万葉集』2513 柿本人麻呂 イラスト:犀将
58 天気なんて 『万葉集』2514 柿本人麻呂 イラスト:犀将
59 海辺にて 『新勅撰集』525 源実朝(百人一首93番) イラスト:中村至宏
60 ゆめこい日誌その1 『拾遺集』629 詠み人知らず イラスト:岡虎次郎
61 ゆめこい日誌その2&3 『拾遺集』630-631 詠み人知らず イラスト:栞音
62 ゆめこい日誌その4 『拾遺集』632 詠み人知らず イラスト:wacca
63 春の夜の夢 『新古今集』112 藤原俊成女 イラスト:はるころ
64 あーあ 『風雅集』1019 正親町実明女 イラスト:やsい
65 それもまた夢 『後拾遺集』879 斎宮女御 イラスト:ま
66 宇宙が見える 『はちすの露』 良寛 イラスト:Kupe
67 冬はつとめて 『枕草子』1段より 清少納言 イラスト:Kupe
68 容疑者・翁丸 『枕草子』6段より 清少納言
69 あなたはどこで 『拾遺集』792 馬内侍 イラスト:Fuji
70 うふふ 『万葉集』20 額田王 イラスト:甲斐千鶴
71 えへへ 『万葉集』21 大海人皇子 イラスト:ともわか
72 は・ず・い 『拾遺集』622 平兼盛(百人一首40番) イラスト:ともわか
73 波のように 『万葉集』3360 イラスト:周憂
74 離れがたい夜 『万葉集』3215-3216 イラスト:乱ノ介
75 幻のような出来事 『更級日記』7段 足柄山の遊女より
76 「思い出す」って 『閑吟集』85 イラスト:中村至宏
77 契約更新 『狂雲集』559 一休宗純 イラスト:防人
六章 深緋のエモ
78 和歌について説明します2 『風雅集』序文より 花園院 イラスト:うらな
79 からくれない 『古今集』294 在原業平(百人一首17番) イラスト:うらな
80 表と裏 koto
81 うらめしや、いとおしや 『続後撰集』1199 後鳥羽院(百人一首99番) イラスト:中塚理恵
82 幾百年の孤独 『続後撰集』1205 順徳院(百人一首100番) イラスト:Uomi
83 生きてこそ 『新古今集』1147 西行法師 イラスト:猩猩
84 あの世からの伝言 『後拾遺集』599 イラスト:tabi
85 女たちの物語 『大和物語』171段「くゆる思ひ」より
86 煙も立たない火 イラスト:中村至宏
87 マトリックス 『風雅集』2061 花園院 イラスト:中塚理恵
88 立つ、断つ、発つ 『山家集』723 西行法師 イラスト:furi(ふーり)
89 魚の骨のきみたちへ 『狂雲集』29 一休宗純 イラスト:中塚理恵
90 となりの諸行無常 koto
91 真昼の月 上杉謙信 辞世の句 イラスト:灰
92 ホトケになれない 『平家物語』1巻5段より イラスト:さとざき幸
93 静かなる情念 koto
94 鳴いてほととぎす 『古今集』137 詠み人知らず イラスト:防人
95 静心 『古今集』84 紀友則(百人一首33番) イラスト:fjsmu
96 花を惜しむ 『風雅集』243 安嘉門院高倉 イラスト:防人
97 緑まだらな春 『新古今集』76 宮内卿 イラスト:Taizo
98 異世界探訪 『風雅集』1435 藤原良経 イラスト:雨森ほわ
99 明烏 『風雅集』1634 花園院 イラスト:furi(ふーり)
七章 金糸雀色のエモ
100 春はあけぼの 『枕草子』1段より 清少納言 イラスト:furi(ふーり)
101 ついにゆく道 『古今集』861 在原業平 イラスト:おかゆー
102 いろはの「は」 「いろは歌」 イラスト:防人
103 道をつなぐ 『万葉集』4378 中臣部足国 イラスト:Y_Y
104 えらいエロ坊主 『今昔物語』17巻33話より イラスト:YUNOKI
105 大晦日に 『古今集』341 春道列樹 イラスト:さとざき幸
106 好きにしなよ 『閑吟集』55 イラスト:染平かつ
107 特別な日 koto
108 天下泰平に寄せて 『富士之煙』 徳川家康 イラスト:おかゆー
109 中くらいで 『おらが春』 小林一茶 イラスト:犀将
110 魂で走れ 葛飾北斎 辞世の句 イラスト:防人
111 風のように 『平家物語』1巻1段より イラスト:さとざき幸

著者プロフィール
k o t o

夜だけ作家。
昼間は会社員、夜は作家、休日は旅人。心の赴くままに、夜な夜な創作活動を行っている。
旅中に出会った『枕草子』がきっかけとなり、古典作品や文学作品を独自解釈した短編、中編を書き綴るようになる。心の動き(エモ)に重きを置いた作風が持ち味。 趣味は、日本各地の自然や土地を見に行くこと。
いとエモし。 超訳 日本の美しい文学
k o t o
2023年04月07日 発売
ISBNコード 978-4-8014-0118-1
四六判ソフトカバー 228ページ/束20ミリ
定価:1,480円(税込1,628円)
【送料無料・朝9時までのご注文で当日出荷(土日祝を除く)】
※AmazonPayや楽天ペイでもお支払い可能です。
いとエモし。 超訳 日本の美しい文学
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