健康的な生活をするのは大事なこと。頭ではわかっていても、ついつい健康によくない生活をしてしまっていませんか?寿命が100歳になると言われる時代。ムリなく健康的な生活を送るヒントになるオススメ本を4冊紹介します。
本好きが高じて、2019年2月に小さな書店をオープンする予定のフリーランスライターの池野花です。
個性的な本屋をめぐったり、読んで面白かった本を人にオススメしたりするのがとても好きです。
突然ですが、頭ではわかっているけど、変えられない生活習慣はありませんか?
たとえば、私はフリーランスになって体重が3キロ増えました…。
フリーランスになる前は会社員として働いていたので、通勤をしてオフィスで働いていたのですが、そのときと比べると日常の運動量が落ちていると感じています。
このままにしていると、どんどん丸くなっていきそうなので、最近は健康に関わる本をよく読むようになりました。
ただ、毎日走るとか糖質をまったく取らないとか、ハードな健康管理は私のおおざっぱな性格上できそうもありません。
本記事では、ゆるく健康管理をしたい私が、無理のない健康法を学ぶことができた4冊の本をご紹介します。
目次
そもそも健康とは、どんな状態を指すのか
そもそも論になってしまいますが、「健康」とはどんな状態を指すのでしょうか?
臨床家で鍼灸師をしている若林 理沙さんが定義する健康とは、「歳をとってもそれなりに動けて、楽しく生きられる、いい塩梅の健康状態」のこと。
そんないい塩梅を知って、維持するための考え方や方法が書かれているのが、「絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話『寝る・食う・動く』を整える」若林 理沙(著)という本です。
健康を保つためにはどうしたらいいのか?
一番の近道は、不健康な習慣を少しずつやめていけばいいですよね。
でも、なかなか悪い生活習慣を変えられないから、ほかの健康法を追加することで帳消しにしたいな、なんて思ってしまったりします。
私たちがいつの間にか悪い生活習慣を身につけてしまう原因は、現代が「ハレ」と「ケ」の区別がなくなってきているからです。
「ハレ」の日とはお正月などの年中行事やお祭りなどを行い、飲んで食べて歌って過ごす日のことで、「ケ」は日常生活を地味に過ごす日のこと。
現代は無意識に生活をしていると、仕事のストレス発散でお酒を飲み、面白いマンガやゲームを楽しんで夜更かしする、といった具合に、ハレの日が多くなりがちです。
「毎日がハレの日のほうが楽しくていい」と思うかもしれないですが、楽しさばかりを追求しているとその状態に慣れてしまい、ちょっとしたことでは楽しさを感じられなくなってしまいます。
そこで、日常の「ハレ」と「ケ」のメリハリをつけることが、いい塩梅の健康的な生活を送るヒントになります。
ゆるく、いい生活習慣を身につけたい
ゆるく健康管理をするために、日々どんな生活を送るといいかをイメージさせてくれる本が、「ねこ先生トト・ノエルに教わる ゆるゆる健康法」simico(著)です。
全編イラストで構成されているこの本では、体調不良になってしまった働く女性に、飼い猫のノエルが「ゆるゆる健康法」を教えてくれます。
その健康法の基本は、なんと5つだけ!
・白湯を飲む
・食後に足ふみ
・気づいたら深呼吸
・気づいたら肩まわし
・お風呂に入る
具体的には、朝一番に白湯でお腹を温め、食後は食べ物の消化で胃腸に集中した血液を、全身に分散するために足踏みをします(かかとの上げ下げでも可)。
そして、ときおり深呼吸をすることでリラックス効果をうながし、パソコン仕事が続いたら筋肉をほぐし、一日の最後は湯船につかる、という流れです。
これくらいなら、努力しなくても取り入れられそうです。
この5つの習慣を取り入れるだけで、エネルギー(気)と血液(血)、体液(水)つまり「気・血・水」のバランスが整えて、身体を元気にすることができます。
また、春夏秋冬の季節に合わせて、生活をすることも重要です。
寒くなるこれからの季節の過ごし方は「がんばらない」こと。
太陽の動きに合わせて、夜は早く寝て朝は少しだけゆっくり起き、汗をかくほどの運動は控えて、のんびりと過ごして気力・体力を温存しましょう。
こんな風に、四季を感じながら日々を暮らすと、穏やかに生活ができそうです。
ゆるく、続けられる運動
ふだんの生活が整ってきて、少し身体を動かしたいなと思ったときにオススメの本は、「自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ」崎田ミナ(著)です。
イラストレーターの崎田ミナさんは、自律神経失調やウツ、頭痛などで起き上がれなかった状態から、ヨガをやり始めたことによって1年で体調が復活したそう。
その体験からリラックスできるココロに効くヨガを紹介しています。
ヨガの本は数多くありますが、この本のよさは日常生活に取り入れやすい手軽さ。
そして、一つひとつのポーズがすべてイラストで紹介されているので、この本を見ながら自宅で簡単にヨガができます。
さらに、そのポーズがどこに効くのか、なぜリラックスできるのか、わかりやすく解説されているので、初心者でも安心です。
ヨガはストレッチにもなり、リラックス効果が高いので、ゆるい運動習慣にはぴったり。
忙しくなると、ついおろそかになりがちな体調管理ですが、ちょっとだけアンテナを立てて、自分の身体の様子を知ることも重要です。
少しストレスがたまっているなと思ったらマンガや動画を見て笑ったり、最近運動していないなと思ったら少しだけ散歩してみたり、朝や夜は温かい白湯を飲んで身体を温めたり。
ちょっとした変化でも身体は感じ取ってくれますし、「自分のことを大事にしている」という満足感をもつことで、あなた自身がホッとできます。
リラックスしにくい目の筋肉をほぐす方法
フリーランスのライターで、パソコン仕事が多い私にとっての大敵は「目の疲れ」です。
肩こりなど身体の筋肉のこりは、ヨガやストレッチなどでほぐせますが、目の疲れをとる方法はなかなかありません。
目の疲れを感じている原因は、目のピント調整をしている目の筋肉のこりです。
私たちはふだん、スマホやパソコンなどの近距離のものを長く見ています。
すると、ピントを合わせるために、常に目の筋肉を使っている状態になってしまいます。
「遠い景色を見ると目にいい」という話、聞いたことがありませんか?
その理由は、普段距離が近いものにピントを合わせている目の筋肉を、遠い景色を見ることで緩められるからです。
とはいえ、街で暮らしていると、遠い景色を見る機会は少ないですよね。
ならば、手軽に遠い景色を見る機会をつくって、目の筋肉を緩めよう!という趣旨で作られたのが「見える力がよみがえる遠近トレーニング」森岡清史(著)という本です。
この本には3Dシートが付属されています。
右目が青、左目が赤色になっているこの3Dシートを目にあて、この本に収められた「高精細アナグリフ写真」を眺めると、不思議なことに数十センチ先にある写真が、まるで何キロも先にある遠い景色のように見えるんです。
つまり、家にいながらにして遠い景色を眺めている状態を作ることができます。
実際に、目の奥の筋肉がゆるむのを自分でも感じることができました。
ふだんパソコンの画面をよく見ている方や老眼が気になり始めた方は、とくに効果を実感できます。
ゆるく、のんびりと自分の身体と付き合おう
毎日走っている人や糖質オフで節制している人。
そんなストイックな方々を見ては、「私には、あそこまでできないなぁ」と健康管理を諦めかけていた私ですが、今回紹介した本を読み、自分にできる健康管理を始めるようになりました。
歳は誰でも平等に重ねていきますし、人間はいつか死んでしまいます。
だからこそ、なるべく長い間、いい塩梅の健康状態でいられるよう、身体に気を使ってあげたいものですよね。
今回ご紹介した本が、あなたがいい塩梅で暮らす助けになれば、こんなにうれしいことはありません。
(執筆:CafuneBooks[カフネブックス] 池野花)