旦那に対する日々の小さな不満が、いつの間にか積み重なって我慢できなくなってはいませんか?
本当はもっと穏やかに暮らしたいのに、旦那の言動がいちいち気に障って仕方ないと言う人は少なくありません。怒ってイライラし続けるのは良くないとわかっていても、怒りはなかなかおさまってくれないものです。
この記事では、旦那への怒りをコントロールできるようになる考え方や対処法を紹介します。最後まで読めば、イライラする毎日が減って穏やかな気持ちになる時間が増えるはずです。
目次
旦那への怒りがおさまらなくなってしまう原因
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旦那への怒りがおさまらなくなってしまう主な原因を見ていきましょう。
ちゃんと話ができない
夫婦間のコミュニケーション不足は、怒りや不満を増幅させる大きな要因です。聞いてほしいことや相談したいことがあっても、スマホばかりを見て会話にならない状態だと話す気も失せてしまうもの。そのような態度が続くと、怒りを覚えるようになっていきます。
話をちゃんと聞かない、聞いているふりをする、会話を途中で遮るなどといった態度は、軽視されていると感じられるのです。「話を聞いてもらえない」「自分の気持ちを理解してもらえない」という思いが強いストレスとなり、旦那への怒りがおさまらなくなる原因となります。
家事や子どもの世話をしない
一人で家事や育児をすべてこなすのは、とても大変なことです。仕事を持っているかどうかに関わらず、休むことなく行わなければならないので、自分の時間を取ることができません。このような状態が続くと、肉体的にも精神的にも大きな負担となり、不満やストレスが蓄積されていきます。
「なぜ私ばかりがこんなに大変な思いをしなければならないのか」「旦那は何もしてくれない」という不満が募り、怒りへと変わっていきます。家事や育児の負担が一方に偏り、旦那が協力しないことが、怒りを増幅させる原因となっているのです。
感謝の言葉がない
家事や育児などをこなしても感謝の言葉がないと、「やってもらって当たり前」と思われているように感じ、不満や虚しさを覚えるようになります。このような状態が毎日続いていくと、「何のために頑張っているのだろう」という疑問や怒りが湧いてくるようになります。
感謝の言葉がないということは、頑張りや努力が認められていないと感じられ、自己肯定感の低下にもつながります。朝早く起きてお弁当を作ったり、子どもの習い事に長時間付き添ったりしても、当然のことだという言われ方をされると、それによって蓄積された不満が、おさまらない怒りへとつながります。
何でも自分を優先する
旦那の自分優先の考え方にも不満やストレスがたまります。休日に趣味や友人との予定を相談もなく入れてしまう、自分の欲しいものは相談もなく買うなど、妻の気持ちを考えない行動に怒りを感じます。
また、妻が体調を崩していても、自分の都合を優先して外出したり、家事や育児を任せきりにしたりすることも怒りを増幅させます。妻の体調の心配ではなく、それによって予定が変わることを心配する旦那に、妻は「自分のことはどうでもいいのか」と忘れられない怒りを覚えるのです。
デリカシーがない
デリカシーとは、相手の気持ちや立場を理解し、配慮する能力のことです。デリカシーのない言動は、相手を傷つけ、怒りを増幅させる大きな原因となります。たとえば、妻の容姿や体型について、冗談であってもからかうような発言をすることで自尊心が傷つき、強い怒りを引き起こす可能性があります。
「太った」「老けた」などの見た目に対する無神経発言や、子どもの夜泣きでほとんど眠れていないのに朝ごはんを急かすなどの言動には、神経が逆なでされるような気持ちになるのです。
旦那への怒りを鎮めたいときの対処法
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旦那への怒りを鎮めるための対処法を紹介します。自分に合った方法を試してみましょう。
物理的に距離を置く
物理的に距離をおくことで、一時的にでも冷静さが戻り、感情をコントロールしやすくなります。別の部屋に移動する、家をでてカフェに行く、一人で散歩をするなど、旦那が視界に入らないようにします。
可能であれば、実家やホテルに滞在することもよいでしょう。物理的な距離を置いて旦那の言動から離れると、自分の気持ちも落ち着きます。感情が高ぶった状態での話し合いは事態を悪化させることもあるので、まずは冷静になることを考えましょう。
自分の感情を書き出す
頭の中で怒りや不満が渦巻いている状態では、なかなか冷静になれません。自分の感情を言葉にして書き出すことで、頭の中が整理され、客観的に自分の状況を把握することができます。
ノートや日記に、怒りを感じた出来事、その時の感情、旦那への不満などを書き出してみましょう。書く際には、感情を抑えずに、思ったままに書き出すことが大切です。文章として書き出すことで、怒りの原因や自分の気持ちが明確になり、冷静に問題を捉えられるようになります。
信頼できる人に相談する
一人で抱え込んでいると、どうしても視野が狭くなり、感情的になってしまいがちです。信頼できる人に話を聞いてもらうことで、客観的な視点を得ることができ、冷静に状況を判断できるようになります。
話を聞いてもらうだけでも楽になることもあります。共感を得られると気持ちがスッキリしてきます。また、相談相手から、思いがけないアドバイスや解決策が得られるかもしれません。
ただし、相談する相手は信頼できる人に限ります。かえって事態が悪化することもあるので、話す相手は慎重に選びましょう。
趣味やリフレッシュに時間を使う
怒りを感じている時は、どうしてもその感情に囚われてしまいがちですが、意識的に別のことに目を向けることで、気分転換になり、怒りを忘れやすくなります。好きな音楽を聴く、映画を観る、読書をする、料理をする、手芸をするなど、好きなことをする時間を作って怒りを頭の中から追い出しましょう。
エステやマッサージを受けたり、温泉に行くなど、リラックスできる時間を設けるのもおすすめです。これらはストレス解消効果が高く、心身ともにリフレッシュできます。怒りを感じているときは、どうしてもマイナス思考になりがちですが、趣味やリフレッシュによって、ポジティブな感情を取り戻すことができます。
適度な運動をする
運動をすることでストレスホルモンが減少し、幸福感をもたらすホルモンが分泌されるため、怒りの感情を抑えることができます。ウォーキング、ジョギング、ヨガ、ストレッチ、水泳など、軽い運動から始めてみましょう。運動の種類は、自分の体力や好みに合わせて選ぶとよいですね。
運動は健康維持にもつながるので一石二鳥です。怒りを感じているときは、どうしても家に閉じこもりがちですが、積極的に外に出て運動することで、気分転換になり、前向きな気持ちになれます。
旦那への怒りを溜め込まないようにする考え方
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旦那への怒りを溜め込まないようにするには、考え方を変えることも大切です。ここでは、怒りを溜め込まないようにする考え方を紹介していきます。
夫婦であっても相手の心を変える権利は手に入らない
人はそれぞれ異なる価値観や考え方を持っており、たとえ夫婦であっても、相手の行動や考え方を完全にコントロールすることはできません。旦那に対して「こうあるべきだ」「なぜ理解してくれないのか」と期待しすぎると、その期待が裏切られた時に、怒りや不満を感じてしまいます。
相手の行動や考え方を変えることは難しいという前提に立ち、まずは自分自身の心の持ち方を変えることが大切です。相手に期待しすぎず、自分の感情をコントロールするように努めましょう。
見返りを求めない
相手に何かをしてあげた時、その見返りを期待してしまうと、期待通りに返ってこなかった場合に不満や怒りを感じてしまいます。毎日一生懸命に家事をしているのに、旦那から感謝の言葉がない、プレゼントをあげたのに、同じようにプレゼントを返してくれない、といった状況に不満を感じることはないでしょうか。
しかし、「相手に何かをしてあげたから、自分にも何かをしてもらいたい」という考え方では、期待外れに終わった時に怒りがこみ上げてくるでしょう。見返りを求めずに、純粋な気持ちで相手に接することで、心が満たされ、怒りを溜め込むことが少なくなります。
自分の行動に対する見返りを求めるのではなく、自分の心の満足を優先するように心がけましょう。
言葉にして伝える
不満や怒りを心の中に抱え込んだままにしておくと、いつか爆発してしまう可能性があります。また、言葉に出さなければ、相手に自分の気持ちは伝わりません。
旦那の言動に対して不満を感じたとき、感情を隠したり、黙り込んだりするのではなく、「〇〇されると悲しい」「〇〇してほしい」など、具体的に言葉にして伝えましょう。伝える際には感情的にならないようにし、相手を責めるのではなく自分の気持ちを伝えるように心がけることが大切です。
完璧な自分にならない
完璧主義な人は、何事も完璧にこなそうとするため、自分にも他人にも厳しくなりがちです。そのため、少しでも自分の理想と違うことがあると、不満や怒りを感じやすくなります。
完璧な人間はいません。時には手を抜いたり、できないことがあっても良いのです。完璧な自分を目指すのではなく、少しぐらい不完全でも良いと割り切ることで、気持ちが楽になり、怒りを感じることが少なくなります。
自分を許容し、ありのままの自分を受け入れることが大切です。
おさまらない怒りをコントロールして、より良い関係を築こう
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怒りをコントロールするのは大変かもしれませんが、考え方を変えることで力が抜けて心が楽になります。急に変えるのは難しいですが、対処法も試しながら楽になる考え方を定着させていきましょう。
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