今は読めていない人のための読書案内

【読書術】本を日常生活につなげる読書術。年間300冊以上読む読書インフルエンサーが実践する本のインプットとアウトプットをつなぐ思考。

#連載エッセイ
#今は読めていない人のための読書案内

第3回「【読書術】本を日常生活につなげる読書術。」

はじめまして。しんや(Instagram:shinya__books)です。僕は「ちょっと知的な本紹介」というコンセプトでInstagramをメインにSNSで本の紹介を行っています。

こちらの「今は読めていない人のための読書案内」の連載では、「本への苦手意識はあるけど、いつかは読めるようになりたい」「昔はよく読んでいたけど、最近は忙しくて読めなくなった」という方に向けて、読みやすくてタメになるおすすめ本の紹介や本の読み方、本を実生活に活かすコツなどについて書いていきます。

第3回目の今回は、「【読書術】本を日常生活につなげる読書術。」です。

ちなみに第1回は「【厳選23冊】人生が変わるおすすめ本」、第2回は「【読書術】誰にでもできる1冊30分で読む方法。」を書きました。気になる方は、そちらもぜひ!

インプットをアウトプットへ変換

読書法について語るとき、「インプット」と「アウトプット」の話がよくでてくる。効率よくインプットする方法であったり、上手くアウトプットする方法であったり、その内容は多岐にわたる。まずはインプットとアウトプットという概念を簡単に整理しておきたい。

以下、Googleで検索して生成されたインプットとアウトプットの説明(最近は本当に便利ですね)。

■インプット: 日本語で「入力」を意味します。コンピューター用語では信号やデータを送り込むことを指し、ビジネスシーンでは人をコンピューターに見立てて、情報を取り込む行為を指します。
■アウトプット: 「出力」や「発信」という意味を持ち、インプットした知識や情報を活用する行為を指します。

こういうもので一番イメージが付きやすいのは、中学生の数学で習う関数だと思う。「y=2x+1」という一次関数に対して、「x=1」というインプットをすると、「y=2×1+1」という“計算”がなされて、「y=3」というアウトプットが得られる。例えば、この計算の過程を誤ってしまうと、インプット(xの値)に対して正しいアウトプット(yの値)を得ることはできない。

読書も同じ。本を読むことで情報を頭の中にインプットし、自分の頭で思考して(先ほどの数学で言うところの関数の計算をして)、「書く」「話す」「実践する」といった様々な形としてアウトプットする。インプットからアウトプットに変換する際の「自分の頭で思考する」という部分が上手くできなければ、どんなに良い本を読んでも、それを自分の生活や仕事に活かすことは難しい。

そこで今回は、このインプットからアウトプットに変換するための「思考」の部分に焦点を当て、僕が実際に読書中に意識している「要約」「置換」「連想」「深堀」という4つの思考について説明する。

思考を引き出す問い

4つの「思考」の説明に入る前に、もう一つ話しておかなければならないことがある。

思考を引き出すのは、「問い」であるということだ。物事を思考するということと問いを持つということは同義だと言ってもいいくらいだ。

そのため、今回は、「要約」「置換」「連想」「深堀」のそれぞれの説明をした上で、これらの〈思考を引き出す問い〉をいくつかずつ紹介していく。

実際に本を読むときには、段落ごと、章節ごと、本を通して、という様々なタイミングでこの〈思考を引き出す問い〉を自問してみてほしい。そうすれば、自然とインプットした情報を適切なアウトプットの形へと変換することができ、実生活に活かしやすくなるはずだ。