「自分」を生きたい人に片づけをすすめる理由

片づけ理論で「時間がない」はなくせる

#連載エッセイ
#「自分」を生きたい人に片づけをすすめる理由

「時間」の片づけって、<24時間>っていう誰にとっても共通の収納スペースを持っているようなもの。そこに「何を収め、何を手放すか」を自分の理想に従って選ぶことなんよね。

スティーブン・R・コヴィー博士の「大きな石」理論、知ってます?

バケツと砂、砂利、小石、大きな石があるとします。砂や砂利から入れていくと大きな石は入らない。全部納めるには大きな石から入れていく必要があるって話。

バケツが時間の枠で、石たちが行動や予定、石の大きさが重要度というわけです。

コラム冒頭の「本当は使いたいのに使えないモノ」に悩んでいた方であれば、そのモノを使う時間をまずはスケジュールに入れないといけないわけです。

私の場合の「大きな石」は、「睡眠」と「講座をじっくりゆったり作るための時間」でした。

4時間睡眠で平気な人には驚かれたりするのですが、なんせ最低7時間は寝たい人間で。体に関しては本当に人それぞれでしかないからね。

料理にせよ運動にせよ入浴にせよ、自分がどういう時間の使い方をすれば健やかに動ける体を保持できるのか?これは絶対自問して「大きな石」として扱ってほしいと思います。

で、「大きな石」を入れるためにどうしたかというと、惰性の行動を手放したり、今すぐやる必要がないことはやらないという決断をしたりしました。

山ほど履修していた授業の一部を登録削除するとか(社会人学生です)、思いついてすぐやりたくなるセミナーをガマンしたりとか…そんな感じ。

そうやって時間に余白を作って、理想の活動が実現できたのでした。

この「時間の片づけ」をしていなければ、きっと講座のクオリティは保てなかったと思います。妥協せずにオリジナルテキストを作成して、納得いくランディングページをデザインでき、喜んでもらえたことは幸せでしかなかった。自信にもなりました。

講座は今年の春、満席で開講しています。

さぁ、そんなわけで「時間がない」と色々諦めている皆様。それは「ない」のではなく「使い方を見直していないだけ」かもしれません。

自分のゴール(理想)にしたがって、大切なことから<24時間という器>に入れていこう。「時間を片づける」っていうことは、自分の人生をデザインし直すこと。そしてそれはいつからでもできることだし、いつでも変えられること。そんな風に思います。

最後に「時間」の片づけの方法をまとめておきましょう。

1. 今の24時間を書き出して、何に使ってるか「全部出す」
2. 理想にしたがって24時間を「どう過ごしたいか」明確にする
3. 1と2を見比べ、やめること・新たに始めることを決める
4. 新しい時間割で暮らしてみる

一度やってみないと見えてこないことがあるから、フレキシブルにやってみましょう。

実のところ、時間を作って満足する講座を作ったことで「君の才能いいね」という人が現れて、私はあれからまた忙しくなってしまっています…。笑

秋が来たらもう一度「時間」片づけよっと。

さて、次回は「お金」を片づけてしまいましょう。耳が痛いって人もいるかもしれませんけども、大事なことやからね。

このコラムを読んで「なんかいいな」と思ったあなた。「あの人にも読んでほしいな」と思い浮かんだ誰かにどうぞ伝えていただけると嬉しいです。中学校や高校の頃、授業中に手紙を回したみたいに。ほなまた。


かとう麻子
1984年高知県生まれ、大阪府在住。
8年間の専業主婦生活を経て、2020年に整理収納アドバイザーとして起業。
現在は社会人学生として仏教を学びながら、落ち着いてるのに落ちない心と尽きない行動力を引き出すモチベーターとして活動中。
オンラインサロンやトークイベントなどを多数開催。一児の母。