「自分」を生きたい人に片づけをすすめる理由

どこに向かうかを決める。

#連載エッセイ
#「自分」を生きたい人に片づけをすすめる理由

これができたら、不満からの転換だけじゃなく、ストレートに理想を立てることもできてくるはず。目指すゴールは、普通じゃなくてもいいし、大人げなくてもいいし、突拍子もないことでもいい。

例えば「子どもの友達が遊びに来た時、すぐ上がってもらえるように」みたいなことはよく聞くし、いいお母ちゃんやん~と思うけど、別に「家族以外は入れたくない!思いっっっきりリラックスしてくつろげる空間にしたい!」でもいいと、私は思う。

「<自分にとっての>理想の状態」「<自分にとっての>片づけのゴール」をしっかり感じる。それが大事。これがあれば、次の「整理」や「収納」で迷った時も「こっちの方向で合ってる?」ってすぐに確認ができるからね。

これは人生でも同じで、「なんとなく頑張る!」とか「なんかみんなが良いって言ってるし…」ってゴールを定めずに走り出すよりも、「自分がどんな生き方をしたいか」「自分がどう在りたいか」をまずは意識する必要がある。

こんな感じで。

・どんな毎日を過ごしたい?
・どんな自分でいたい?
・人とどう関わりたい?
・何を大切にしたい?
・どんな環境に身を置きたい?
・何のために命を使いたい?

気恥ずかしい人もいるかもしれないけど、今<自分にとって>何が理想なのかと向き合ってみるといい。3カ月後に変わったっていい。

「いきなり命とか言われても…」って思っただろうか?思いますよね。だから片づけをすすめてるんです。自分を生きたい人に。いきなり「命の使い方考えろ」って言われても難しいけど、片づけを通して、自分の理想を考えてから動くクセをつければ、人生の選択もクリアになると思うから。

さあ!「片づけなきゃ…」「片づけたい」って思っている皆様。このコラムをあと数行分読み終えたら、20分、いや、15分でもいいから、「片づいてなくてコレが不満だな。こう感じてるな」という現在と、「それがこうなったら嬉しいな」という未来を描いてみてください。紙にでも、頭にでも、スマホにでもいいから。

それが片づけを進める力になるし、結果的に「自分を生きる」ことにもつながる。

理想を描けたら、次回は「何を持ち、何を手放すか」の話をしよう。前回話した「整理」の意味、覚えてますか?いよいよ実践です。

これ読んで「なんかいいな」と思った人は、「読んでほしいな」と思う人に伝えてくださいね。中学校や高校の頃、授業中に手紙を回したみたいに。ほなまた。


かとう麻子
1984年高知県生まれ、大阪府在住。
8年間の専業主婦生活を経て、2020年に整理収納アドバイザーとして起業。
現在は社会人学生として仏教を学びながら、落ち着いてるのに落ちない心と尽きない行動力を引き出すモチベーターとして活動中。
オンラインサロンやトークイベントなどを多数開催。一児の母。