恋愛コンサルタント・高橋あいが 臆病な女性にエールを送るコラム「嫌われる女になりなさい」
連載第4回目は、女性の嫉妬心について。女の世界を知り尽くしている私が思う「基本的な嫉妬心との付き合い方」
目次
嫉妬の中で生き抜く、女の処世術
嫉妬というのは、面倒なものだ。
女を半世紀近くやっていると、ライフステージが変わるたび、切っても切れない女同士の人間関係の中で特有のネチっとしたアレに対処すべく、自分らしさを封印して振る舞う処世術を覚える。
女性相手の仕事をはじめて10年目になる。
3人の子どもたちそれぞれのママ友とのお付き合いも含め女性にどっぷりまみれてきた。
私が元々女性に対して苦手意識が少ないのもあるかもしれないが、様々な経験を経て、嫉妬なんてそんなに怖がらなくていいと思うようになった。
恋愛コンサルタントという職業は、恋愛の悩みだけを扱うわけじゃない。
同性同士が苦手な女性から、周りの目を気にしてしまうと悩みを受けることは日常茶飯事だ。
恋愛に拗らせている人は、女性同士の人間関係でも拗らせがちだ。
相手にどう思われるのかばかり気にして、疲れている人が多い。
例えばこんな心の内を聞くことが多い。
「やっかまれるのがめんどくさい」
「自慢だと思われないか心配」
「惚気てはいけないと思って 言わないようにしている」
「ひけらかしていると思われないか不安」
女性の目を気にしてしまう背景はそれぞれだけれど、母親や姉妹から嫉妬をされて女性が苦手になってしまった人や学生時代に友達から仲間はずれにされて周りを気にするようになった人もいる。
思えば私も、どこかのタイミングで「あいちゃんはいいよね」対策として、あまり幸せではない残念アピールをしたり、イマイチな自分を装うことを覚えた気がする。
今では、嫉妬はあるのが普通で、あっていいのだと思える。
それは「女性はみんな誰かに嫉妬している」と気づいたからかもしれない。
嫉妬されるところは、素晴らしいところ
嫉妬される時は、優れているところに対してだ。
例えば、
あなたの容姿がその人と比べて美しかったり
あなたがその人より自由に発言していたり
あなたがその人より好かれて可愛がられている。
あくまでも、相手から見るとそのように感じるから嫉妬されるのだけど、面倒だなと思ってもいいから、私はそこが魅力的なところなんだと、どうか自分の素晴らしさを認める方へ考えてほしい。
美しい人は、それだけで誰かのやる気を底上げしている。
とあるデータによると、美人な社員がいるだけで男性営業マンの売り上げは何%だか上がるそうだ。
自由な発言は、自由なアイデアを生み出す。
天才は変人であるように、自由なアイデアを出せる人たちが様々な便利な発明を残していく。
嫉妬されるということは、素晴らしいところがあるということだ。
私が開催する起業の講座では自分の強みがわからないという人が多いけれど、生徒の皆さんには、「羨ましいと思われているところを周りにリサーチしてみて」と宿題を出すことがある。
そもそもきっとこれをしたら嫉妬されるだろうな〜ってことが自分の強みで、それをやれば自分が活躍できる仕事だってわかるのだ。
なんかやだ。は嫉妬である
多くの女性は、(女性だけじゃないと思うけれど)嫉妬だと気づいていない。
誰かのことをブツブツ言い、なんかイライラしている。笑
私の中では魔法の感情なのだけど、なんかあの人嫌だな。という気持ちが出たらそれは大体嫉妬である。(そう思った方が 人生は今よりうんと楽になる)
そもそも 嫉妬とは欲望を抑え込んでいる八つ当たりみたいなもので、自分も本当はそうしたいという素直な気持ちなのだ。
私だって、それを好きって言いたい。
私だってやりたい。という欲に気づける魔法の感情。
嫉妬が発酵しているとやりたいのに我慢している自分を評価されたいとすごい角度から正当化してしまうこともあったりするけれど、なんか嫌だと感じたら、
羨ましいんだな。
私もそうしたいんだ!
と素直に認めたい。
3歳だったら「いいな〜 私もしたい!」と素直に言えるようなことでも大人になると言えないものだ。
例えば、ブランドものが好きなのにブランドのバッグを持っている人に「なんか嫌だ」と思ってしまう人。
なんか嫌だと感じるのはそれをひけらかしているように感じるからではないだろうか。
私は、自慢とかひけらかしていると捉えず、こういう風に捉える。
ブランドのバッグを買う女性はブランドのバッグが好きだから買う。
シャネルを購入している人はシャネルが好きな人である。
海外旅行に行く人は海外旅行が好きだから行く。
ブランドも、派手な髪色も、美しい景色を見ながら シャンパンを飲むのも、リゾートでバカンスを楽しむのも、それが好きだからだ。
みんな好きなことをしているだけだと思っている。