「うつ病って治るのかな…」
そんな方の不安やモヤモヤを解消できるような記事を書きました。参考になればと思います。
こんにちは。『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』という本の著者です。X(旧Twitter)でフォロワー約25,000名。ココナラで「うつ病彼氏の恋愛相談」の仕事を約250件。うつ病になって9年目に突入しました。「デラさん」という名前で活動しています。
ボクはただの一般人でいわゆる「普通の人」ですが、うつ病で苦しみながら回復する方法を模索していく過程で「これがあったから回復できたのかもしれない」と思うポイントをまとめて解説していきます。
この記事を読むことで「うつ病からの回復に必要なヒント」を手に入れてくれたら嬉しいです。まず結論として、どんな場面が最も治っていくキッカケになったのかを紹介していきます。
目次
最も絶望した時こそ変われるチャンス
うつ病を経験していると「詰み盤面」のような感覚になる時があります。その時こそ「考え方の取捨選択」を迫られる感覚になりました。
具体的には、ボクはうつ病を何度も再発させていました。遂には週2のバイトすらも続けられませんでした。「いい歳をした男なのに自立することすらもできないのか」と強く絶望したことを今でも思い出します。
ボクの場合なら…
・お金がないから働きたい
・体力がないから働けない
・お金がないから払えない
・働けないから節約したい
・体力がないから動けない
このようにグルグルと負の連鎖が繋がっていきました。今の状況を改善する対策はなく使える作戦は全て使いきって何もない。
実は…この状況になったことが人生のターニングポイントでした。週2のバイトで再発させていなかったら、ボクは回復していなかったと思いますし、本を出版することもなかったと思います。
その理由ですが、この絶望的な状況になった時にボクが感じたことは…
・今までの考え方では生きていけない
・かなり大胆な行動をする必要がある
・自分の中の常識やプライドを再検討
要するに「今のスタンスでは生きられない」と自分の人生の全てを見つめ直して、不要な繋がりや守れないプライドを思いきって捨てることができました。
生きるために不要なことは全て捨てて、生きるために必要なことは全てやる。
例えば、昔はアルバイトだとしても仕事は常に全力で頑張るものだとボクは思っていました。しかし、自分の体力は少なくその考え方では「仕事を続けられない」「消耗し続けながら生きてしまう」
今思えば、もう生きていけないという絶望したキッカケがあったからこそ「うつ病から回復している自分の姿」があると思っています。
意思や覚悟では何も変わらない
逆に変わらなかったキッカケとしては「覚悟」「決意」という曖昧な感覚です。逆に自分を苦しめる結果で終わっていました。
うつ病を発症する多くの方は真面目だと思っています。そのため現状を重く受け止めて「このままではダメだ」「もっと頑張らないと」
残念ですが、どんなに思ってもボクは変わることはできませんでした。自分の感覚ですが、覚悟や決意により過去の自分との変化は1〜2%ぐらいしか変わらなかったと思っています。
ですが、上記の詰み盤面になった時は以前の自分よりも体感7割ほど考え方の変化があったような感覚がありました。
同一人物でありながらも、生きるスタンスや考え方を大きく変えることで生きやすくなれたんです。
過去を振り返ってみると「覚悟」「決意」をするくらいならダラダラしてもいいと思ってますし、本気で絶望する時のために今はダメなままでも良いとさえ感じています。
変わりたい。強くなりたい。もっとマシな人間になりたいと思うことは大切ですが、だからと言って自分を責めてしまっては何も状況は良くならないですし、悪化してしまいます。
言葉や気持ちに注力するよりも絶望ゲージを貯めるために「今の自分にできること」に専念することをオススメします。
どれだけ心を入れ替えても、頑張りたいと願っても行動した結果から得られるものが最も自分を変えてくれると思っているからです。
試行錯誤して自分に合うものを選択する
うつ病から回復したキッカケについて深掘りをしていきます。詰み盤面にするための必要条件として…
・自分が使える選択肢を試してみる
・その結果として成果が何も出ない
・生き残る具体的な方法が出せない
この辺りの条件を満たす必要があると思っています。
まず皆さんにやって欲しいことは「症状が良くなりそうな選択肢」をとにかく試して欲しいです。ボクは朝散歩をするのは好きではないですが、朝に起きて挑戦してみたり。
時間帯を変えてみたり、行く場所を変えてみたり、そもそも朝散歩をすることをやめてみたり。自分が回復しそうなことを試し尽くしてください。
そこにフィットするものがあれば理想です。それを続けていきましょう。逆に見つからなかったとしても、数をこなすことで絶望ゲージは増えていきます。
一定量を超えるとボクみたいに叫んで悲しんで怒って泣いてわけが分からなくなったりするかもしれないですが、吹っ切れる感覚と出会いやすくなります。
まだ試したことのない方法を積み重ねることで他の選択肢がなくなり、考え方や生きるスタンスを変える必要がある状況を作りやすくなります。こうやって環境に適応していくために自分を変化させるキッカケを結果的に生み出していました。
頑張っても治らない。最善を尽くして程よく諦めよう。
いかがでしたでしょうか。この記事をまとめると「自分を変えないといけないレベルになるまで可能な範囲で行動する」ことがうつ病から回復するまでのキッカケになっています。
多くの人は変わろうと努力をしたり、無理を続けてしまったりしていると思います。過去のボクも同じような感覚でしたが、その努力方向では身体のリハビリとしては負荷が重すぎます。自分のメンタルを消耗し続けるので徐々に体調が悪くなる可能性も高いと思っています。
そのため心構えとしては「この方法を試してみよう」「これで体調が良くなったらラッキー」「自分に合う方法を探してみよう」と軽い気持ちでスタートすることが大切になってきます。
そして、回復していくための方法を消去法で選択肢を少しずつ削っていきましょう。
「うつ病から数ヶ月で治りました」という最短で回復していく人も中にはいると思いますが、良くなっていくペースは人それぞれ異なってきます。ボクは「詰め将棋」のようなものだと考えていて、やることをやって続けていれば時間は必要になるかもしれないけれど状態は必ず良くなってきます。
回復を焦らずにベストを尽くすことは難しいことだと思いますが、この軸だけは揺れずに日々を積み重ねて欲しいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。また違う記事にてお会いしましょう。
デラさん ただの31歳。うつ病の感覚&気持ちを言語化して発信するフリーランス。Twitterフォロワー25000。ココナラにて「うつ病の恋愛相談」の販売実績250件。著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」 Twitter:https://twitter.com/dera3daze うつ病彼氏の恋愛相談:https://coconala.com/users/513770