「なんだか心がもやもやする……」「もやもやを晴らしたいけれど、どうしたらいいのかわからない」と悩んでいませんか?
心にもやもやが生じるのは、主に6つの原因があるといわれています。心のもやもやを晴らすためには、原因を突き止めて効果的な対処を行うことが大切です。
この記事では、Jam氏著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』から、もやもやする主な原因と対処法を解説します。もやもやする時間を減らして自分の好きなことややりたいことに没頭できるようになりたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
心がもやもやする原因6つ
心がもやもやする主な原因には、以下の6つがあります。
- 言語化しきれていない気持ちがある
- 身体的・精神的に疲れている
- 単調な生活の繰り返しに飽きてきている
- 天候の影響を受けている
- 自分を否定している
- 他人の目を気にし過ぎている
上記の項目について、順に詳しく解説していきます。
1.言語化しきれていない気持ちがある
心がもやもやするときは、大抵言語化しきれていない気持ちがあるもの。たとえば、友達から掛けられた何気ない一言にショックを受けたけれど、その事実を伝えずに笑ってその場を流してしまったとしましょう。
このとき、友達はあなたがショックを受けたことに気づいていません。そのため、その後も何事もなかったかのように接してきます。
そのような友達の態度を見ていると、自分が傷ついたことに気づいてくれないのかと次第に心がもやもやしてきてしまうのです。
2.身体的・精神的に疲れている
身体的・精神的に疲れていることも、心がもやもやする大きな原因のひとつです。
残業続きであったり力仕事が多かったりなど、休んでも身体的な疲労が十分に抜けないときには心がもやもやしやすいといわれています。
身体的な疲労はそこまでひどくないとしても、職場の人間関係に大きなストレスを抱えていたり、責任重大な仕事を任され不安や緊張で夜も眠れなかったりなど、精神的な疲労が蓄積している場合ももやもやを生じやすいです。
ほかにも恋人や家族との意見の食い違いに悩んでいたり、パートナーが浮気をしているのではないかといった不安に支配されていたりするときにも起こりやすいとされています。
身体的な疲労は休憩時間を増やすことで改善しやすいですが、精神的ストレスが原因である場合はストレスのもととなっている問題を解決しないと改善しない可能性が高いです。そのため、もやもやも長引きやすいといわれています。
3.単調な生活の繰り返しに飽きてきている
もやもやを感じている人のなかには、単調な生活を繰り返していることが原因となっているケースもあります。
人間は誰しも基本的に新しいことを始めたり変化を加えたりすると、ストレスになるためできる限り安定した生活を求めます。
しかし安定した生活を何年も継続していると、徐々につまらなく感じられてしまうことも。満足できていれば問題ないですが、心の奥底でつまらないと感じている場合には心が満たされずにもやもやしてしまいやすいです。
4.天候の影響を受けている
心のもやもやは、天候が影響しているケースもあります。
実際、病気のなかには気圧や温度・湿度の変動により頭痛や肩こりなどの身体不調や気分の落ち込みなどが生じる気象病と呼ばれるものがあります。
そのため、もやもやするような出来事や問題を抱えていなくても、天候に左右されやすい体質の人は天気次第でもやもやした気分になる可能性があるのです。
5.自分を否定している
仕事や人間関係など、生きていると思い通りにならないことも多々あります。このとき、うまくできない自分を否定したり責めたりすると心にもやもやが生じやすいです。
たとえば、夢のために仕事をしながら勉強する道を選んだとします。しかし仕事がうまくさばけずに残業続きになってしまい、勉強を計画通りに進められないときもあるでしょう。
このようなとき再度プランを立て直す方向で考えられれば良いのですが、自分の能力が低いからだと自分自身の否定に入ると心が悔しさや悲しさで乱れてしまいもやもやしてしまうのです。
6.他人の目を気にし過ぎている
他人の目を気にし過ぎてしまう場合も、心がもやもやしやすいといわれています。
他人の目を気にし過ぎている場合、相手の言動や行動から「自分は嫌われているのではないか」「怒らせてしまったのではないか」など余計な思考が浮かびやすいです。
そのため、相手の機嫌を悪くしないように相手に嫌われないようにと考えた行動を取るようになります。ときには自分の本心を抑えた発言をしたり、自己犠牲的な行動を取ったりすることも……。
これにより、自分のことがおろそかになったり本当の気持ちを伝えられなかったりして、もやもやしやすいのです。
心がもやもやするときに試したい8つの対処法
前項では、心がもやもやする原因について解説しました。では、心がもやもやするときにはどのように対処すればよいのでしょうか。
1.「色んな人がいるしね」と受け流す
他人の言動や行動が気になり過ぎてしまう人や、人間関係で精神的に疲弊しやすい人は「色んな人がいるしね」と軽く受け流すスキルを身に着けましょう。
世の中には相手がどんな行動・言動を取ったとしても、否定したり突っかかってくる人がいます。そのため、すべてを真に受けていると疲れてしまいます。
仕事やプライベートなどで相手の言動や行動にもやもやしたときには深く考えず、「まぁ、色んな人がいるしね」と受け流してみましょう。
初めは難しいかもしれませんが、受け流すスキルを身に着ければ心のもやもやで悩まされる頻度も少なくなります。
2.理不尽な出来事を忘れられないときは「今ごろパフェでも食ってる」と呟いてみる
仕事やプライベートで、理不尽な出来事にあうこともあるでしょう。このとき、自分に落ち度がないのであれば深く落ち込んだり自分を否定したりする必要はありません。
理不尽な出来事は受けた側だけ覚えていることが多いため、理不尽なことをしてきた相手に対して怒りを覚えたり考え込んだりするのはもったいないです。
嫌な人のことよりも、自分にとって大切なことに目を向けて過ごしましょう。理不尽な出来事がどうしても忘れられないときには、「多分、あいつ今ごろパフェでも食ってる」と呟いてみるとよいです。
この言葉を呟くだけで、そこまで考えこむ必要がないと思えます。
3.ストレスを抱える期限を設定する
仕事上のストレスが原因で心がもやもやしている人は、ストレスを抱える期限を設定してみましょう。
とくに仕事をもっと頑張りたいと熱量高く打ち込んでいる人は、ストレスを甘く見積もってしまい心身を壊す可能性が高いです。
すぐにストレスを排除できれば良いですが、今すぐ仕事を辞めたり職場を変えたりするのは難しいケースも多いでしょう。
そのため「あと半年経っても状況が変わらなかったら、辞職を申し出てみよう」など、期限を決めることが大切です。
このような期限を設定するだけで今の状態にも終わりがあると認識でき、気が楽になります。また、状況が変わらなければ辞めるという逃げ道が確保されているため、心にゆとりが生まれやすいです。
ストレスを抱え込んでいる人は、試してみてください。
4.疲れる前に休む
疲れているときにもやもやしがちな人は疲れたときに休むのではなく、疲れる前に休憩するのも効果的な方法です。
疲れている状況で取り組んだことはミスが発生しやすかったり、作業効率が大幅に低下しやすかったりします。これが引き金となり、心にもやもやが発生する可能性があるのです。
このような状況に陥らないためにも、疲れたらではなく疲れる前に休むことを意識することが大切です。
5.自然の中に行ってみる
疲れたときには、自然の中へ行く時間を取ることもおすすめ。自然に触れると、自分の悩みがちっぽけなものだと思えてきます。
悩んでいるときには信頼できる人に相談するのも良いですが、相手から返ってきた言葉でまた考え込んでしまうこともあります。
しかし自然の中では、悩みを口にしても何か言葉が返ってくることはありません。さらに、本来の自分にはなかった悩みや疲れなどの不自然なものが逃げていきます。これにより、心のもやもやも自然と晴れていくのです。
自然に触れる機会が少ない人は、これを機に自然のなかへ足を運ぶ時間を作ってみてください。
6.別人の目線に立って自分をドラマチックに脚色してみる
生きていると、自分の悪い部分ばかりが目について心がもやもやするときもあります。
このときにやってみてほしいのが、別人の目線に立って自分をドラマチックに脚色すること。
ぼっちの絵描きでいつまで経っても売れないと悩んでいるのであれば、独立して活躍する画家に突然の悲劇が…といった形です。
自分目線だと自分に起きた悪いことのみに視点がいきがちですが、別人目線に立ってドラマチックに演出するとそこまで悪いことばかりではないことに気づけます。
7.謙遜のし過ぎをやめる
自分を否定しやすい人は、他人から褒められたことを素直に受け取れない傾向があります。
謙遜は悪いことではないですが、褒めてもらえたときに「いや、そんなことない」と謙遜してばかりだと自分を肯定できないうえ、相手に対して遠回しに「お前は見る目がない」と言っているような形になってしまいます。
そのため、褒められたことは素直にそのまま受け取ってみましょう。
8.嫌な役を演じない
「自分は同僚よりも仕事ができない」「自分は人前で話すのが下手」など、自分の中で苦手・できないと思っていることは、そういうシナリオを自分で書いているだけの可能性もあります。
本当は経験が足りていないだけで、あと何回か経験する場を設ければ同僚と同じくらい仕事ができるようになるのかもしれません。また、自分が勝手に低い評価をしているだけで周りからは特別何か劣っているとは思われていない可能性もあります。
役者ではないのですから、わざわざ嫌な役を引き受ける必要はありません。自分の否定につながる考えがある場合には、「もう少し回数を重ねればできるようになる」などとシナリオを自由に書き換えてしまいましょう。
まとめ
今回は、もやもやする原因と対処法を詳しく解説しました。心がもやもやするのは、言語化できていない気持ちがあったり他人の目を気にし過ぎていたりなど複数の原因が考えられます。
もやもやするときには、まず原因を考えてみましょう。原因を把握できたら、解決に効果的な方法の実践に移ります。
「まぁでも、色んな人がいるしね」と軽く受け流すスキルを身に付けたり、疲れる前に休んだりなど自分に合う方法を試してみるとよいです。
Jam氏著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、本記事で紹介しきれていないもやもやへの対処法が種類別に詳しく解説されています。
本著を読んで心のもやもやから脱却し、自分にとって大切なことに目を向けて楽しい日々を過ごせるようになりましょう。