「仕事で思うような結果が出せない」
「どのコミュニティでも人間関係が上手くいかない」
「自分に自信が持てず、周りの視線ばかり気にしてしまう」
仕事やプライベートで上手くいかないと、自分ばかり責めてしまう人がいます。自分の不甲斐なさに負の感情を抱き、落ち込んでしまうという人は多いのではないでしょうか。今回はJamさん著書、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』から、自分を責めてしまう人の特徴や引き起こされるデメリット、改善方法を紹介します。人の顔色ばかり伺い自分を責めてしまうという人は、心が楽になるヒントが見つかるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
目次
自分を責めてしまう人の特徴3選
自分を責めてしまう人の特徴を3つ紹介します。
- 答えのない「なぜ?」ばかり考えてします
- 過去の失敗や後悔に囚われている
- 責任転嫁ができない
1.答えのない「なぜ?」ばかり考えてしまう
いつも自分を責めてしまう人は「なぜ」ばかりを考え、縛られている傾向があります。自分がどんなに頑張っても上手くいかないことや、人間関係では相手に聞かなければ答えが出ないこともあります。
「なぜ私は幸せになれないのだろう」「なぜあの人の周りにはいつも人がいるのだろう」など、答えのない「なぜ?」ばかりを考えていると、心がモヤモヤして疲れてくるでしょう。答えのない「なぜ?」は自己否定に繋がり、気付かないうちに自分を責めていることがあります。
2.過去の失敗や後悔に囚われている
過去の失敗や後悔に囚われている人は、自分を責めてしまいがちです。
辛い経験をしたことがある人は、「自分に責任がある」「もっと他の方法があったのではないか」など、変えることができない過去ばかりを考えて、自己嫌悪に陥ってしまいます。苦しかったり、先の見えない将来に漠然と不安を抱いてしまうのは、過去に原因があります。延々と失敗や後悔に囚われて、自分を責めてしまうのです。
3.責任転嫁できない
自分を責めてしまう人は、責任転嫁ができません。責任感が強く、人のせいにするのが苦手です。
人間なので失敗をすることもあるのに、何か問題が起こればすべて自分のせいにしているのではないでしょうか。「タイミングが悪かった」「周囲の人も気付かなかったから仕方ない」など、責任を分散できません。自分ばかりを責めてしまうと、自己肯定感は下がる一方です。
自分を責めることのデメリット
自分を責めてばかりいるとさまざまなデメリットが生じます。
- 自分に自信が持てない
- 自分にダメ出しばかりしてしまう
- 褒められても素直に受け取れない
- つらいことばかりだと感じストレスが溜まる
それぞれ詳しくみていきましょう。
自分に自信を持てない
自責思考の人は自分に自信が持てません。自分がやっていることに対してどうしても自信が持てないので、仕事のプレゼンでいい資料を用意しても、上手くアピールしたり、きちんと伝わらなかったりします。
自分に自信が持てない人は自己評価を低く見積もり、周囲の目線や評価ばかりが気になってしまいます。結果、ちょっとした失敗でも自分を責め、また自信を無くします。自責思考は負のスパイラルが抜け出すことができません。
自分にダメ出しばかりしてしまう
自分を責めてしまう人は、少しのミスやトラブルが起こると自分にダメ出しばかりしてしまいます。
状況やタイミングによって仕方ないこともあるのに、全部を自分のせいにして、ダメだったことばかり考えます。消極的思考になり、再チャレンジや挑戦がしずらくなることもあるでしょう。いつも自分を責めてしまう人は、自分自身に厳しくダメ出しばかりしてしまいます。
褒められても素直に受け取れない
自責思考でいると人から褒められても素直に受け取れません。自分を責める人は自己肯定感が低いので、褒められるのが苦手です。
相手が褒めてくれているのに、「いやいやそんなことは……」とすぐに否定します。自信は小さな成功体験や、人から褒められることで徐々につきます。素直に受け取れないと、いつまで経っても自信はつきません。過剰な謙遜は、「あなたは見る目がない」と否定していることにも繋がります。
つらいことばかりだと感じてストレスが溜まる
自分を責めてばかりいると、人生がつらくストレスが溜まります。
生きていると苦しくてつらいこともありますが、楽しいことも必ずあります。自分を責めてばかりだと苦しみの比重が増えてストレスが溜まり、最悪うつ病が発症することもあるでしょう。心身ともに疲れてしまいます。いつも自分ばかり責める人は、人生がつらくストレスが溜まります。
自分を責めることのメリットもある
自分を責めることのデメリットを紹介しましたが、メリットもあります。
- 失敗を糧に成長できる
- 責任感を持って対応できる
失敗を糧に成長できる
自分を責め行為は、失敗を振り返り内省することでもあります。ミスや後悔を糧にして成長できるのです。
失敗を他人のせいにすることは簡単ですが、自分で改善できることを考えたり、同じミスが起こらないように善処したり、次の成功に繋がります。自分を責める行為は自身のことを客観的に評価できるので、失敗を糧に成長できるチャンスでもあるのです。
責任感を持って対応できる
依頼事や頼まれ事に責任感を持って対応できます。自分を責める癖がある人は、頼まれたことを他人事にせず、自分事と捉えています。
物事に真剣に向き合うので、仕事での信頼感にも繋がるでしょう。すべてを自分事として考えているので、少しのミスや失敗をスルーできません。自分を責めてしまう人は、どんなことでも責任感を持って対応できます。
自分を責めてしまうのを改善する5つの方法
過度に自分を責めてしまうのを改善する方法を5つ紹介します。
- 自分のいいところを見つけて褒める
- 自分主体で考える
- 自分に優しい言葉をかける
- 小さな成功体験を積み重ねて自信をつける
- ときには人のせいにして自分を守る
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.自分のいいところを見つけて褒める
どんな些細なことでもいいので、自分のいいところを見つけて褒めましょう。楽しかったことや嬉しかったことなど、夜寝る前に1日を振り返ってみてください。
「仕事でトラブルなく1日平穏に終われた」
「適当に作った料理が美味しかった」
「腕立てが10回できた」
など1日を振り返り、自分のいいところ見つけて褒めます。過去と比べて成長を感じたときは素直に喜び、次の挑戦へのモチベーションとします。毎日続けることで自分を好きになり、自己肯定感は上がるでしょう。自分を責める回数もどんどん減っていくはずです。
2.自分主体で考える
何事も自分主体で考えるようにしてみてください。周りの視線や反応ばかり気にしてはいけません。
いつも自分を責めてしまう人は周囲に気を配り、周りの人を優先します。その結果、自分の感情を閉じ込め、何かトラブルがあると「周りに迷惑をけてはいけない」とすべて自分で抱え込もうとします。行きたい場所、食べたいものなど「自分はこうしたい」と意思を少しずつ表していきましょう。
3.自分に優しい言葉をかける
いつも自分を責めてしまう人は、自分自身に優しい言葉をかけてあげましょう。
自分を責めてばかりいると、ネガティブな思考になり気分が沈んでしまいます。すべての責任を自分に負わせてはいけません。「よく頑張った」「大変だったね」など、自分自身に優しい言葉をかけてあげてみてください。だんだん自分のいいところに目が向くようになり、自責思考を改善できるはずです。
4.小さな成功体験を積み重ねて自信をつける
自責思考から脱却するには、小さな成功体験を積み重ねて自信をつけましょう。
いつも周りと自分を比べて、「自分はなんてダメなんだ……」と落ち込んでしまうことがあります。まずは自分と近い人を目標にして、その人がやっていることを実践してみましょう。できたら次の目標を立てるなど、小さな成功体験が増えることで自信がつきます。
5.ときには人のせいにして自分を守る
人のせいにして自分を守ることも大切です。上司から怒られたり、仕事がスムーズに進まなかったりなどで、いつも自分を責めている人は現状を整理してみてください。
不当な扱いをされていたり、雇用条件と違う仕事をさせられたり、自分に非がないこともあるはずです。必要以上のガマンはせず、人や環境のせいにして自分を守ってあげましょう。
モヤモヤを晴らして自責思考から自分を守ろう
今回は自分を責めてしまう人の特徴や改善方法を紹介しました。自分を責めるのは、決して悪いことではありません。自分を責めることで成長に繋がったり、何事にも責任感を持って対応できたりなど、さまざまなメリットもあります。過度に自分を責めないように注意して、ときには周囲のせいにすることも大切です。
Jamさん著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、SNSからリアルな人間関係など、現代社会の悩みを解決するヒントが紹介されています。「私はだめだな……」「自分が頑張ればもっといい結果になったはず……」など、自分を責めて落ち込んでしまっている人は、モヤモヤを晴らす方法がきっと見つかるはずです。ぜひ手に取ってみてください。