うまくいく人の仕事後の過ごし方

人生で大事な家族との付き合い方

#連載エッセイ
#うまくいく人の仕事後の過ごし方

〜仕事における自己管理8箇条〜

1.仕事
2.お金
3.健康
4.家族
5.人間関係
6.学び
7.遊び
8.住まい

4 家族の自己管理 編

永遠の課題である、仕事と家庭の両立。
世の中のビジネスマンにとって、仕事で憧れるかっこいい上司も実は、家庭では使い物にならずに、邪魔者扱い。決して珍しくはない話です。
大切な家族との付き合い方、子育てとの両立、夫・妻との関係は、良好であり続けたい。そう願いながら、叶わぬ現実に葛藤する方々もいらっしゃると思います。
一体どうしたら良いのか。
私が行っている「家族の自己管理」について、今回は紹介していきたいと思います。

①仕事と家庭、どっちが大事なの?!

「仕事と私、どっちが大事なの?」
このセリフを、言った・言われた経験がない人の方が、もはや少ないのではないでしょうか。
冗談、リアル、遠回し。様々な表現で耳にしたことでしょう。
なぜあなたは、仕事と家庭の両立に悩むのでしょうか。
それは、あなたが仕事を楽しんでいるからです。
まず、このことに気づき、受け入れていく。
よく、「仕事だから仕方ないだろ」という人がいます。
しかし、この言葉は卑怯で、仕事を選んでいるのは自分です。
別に行かなくてもクビにはなりません。
「仕事だから行く」のではなく、「行きたいから行く」なのです。
「家族のために働いてあげてる」ではなく、「自分がやりたいことをやらせてもらっている」と考える。
すると、家族に対して「やりたいこと、やらせてくれてありがとう」と感謝の気持ちが生まれます。
お互いが「自分のことをわかってほしい」ということばかりにエネルギーを使っていると、うまくいきません。
夫は「家族を支えるために仕事を頑張ってあげているのに、わかってくれない」と思い、
妻は「家庭より仕事を優先して、大事にされていない」と思う。
家族サービスという言葉がありますが、仕事も家庭も嫌々やらされていて、体に良いことは一つもありません。
私は、人生の充実は仕事にあると考えており、
リタイヤしたい仕事はつまらない仕事だと考えています。
人生は、仕事とプライベートの二つに分類され、そこに睡眠が加わります。
仕事1/3、プライベート1/3、睡眠1/3の人生です。仕事も楽しい方が良いに決まっています。
楽しいから、仕事も家庭もやるのです。

②仕事と育児、どっちが大事なの?!

さらに追求していくと、仕事と育児、どちらを優先したら良いのかということで悩んでいる人もいることでしょう。
私の考えは、育児も大事な仕事であるということです。
育児は将来の日本の発展のためにとても重要な仕事です。
今、この記事を読んでいる誰もが、100年後には生涯を終えるでしょう。
100年後は誰がこの日本経済を支えるのか。それが今の“子ども”たちです。
極端な言い方をすると、大人の誰もが育児を放棄したら、人類は滅亡してしまいます。
次の日本を支える“子ども”たちを育てることで、事業は引き継がれ、発展していくのです。
私が掲げている「誰もが社会人になったら、自分でコミュニティを作り、ビジネスを立ち上げていく世の中をつくる」という理想も、私の代では、広まりきれないかもしれません。
私には1歳になる娘がいますが、20年後このビジョンを加速させているのは、60歳の私ではなく、20歳になる娘世代の若者です。
仕事と育児、短期的には仕事が大事です。ですが、中長期的には育児が大事なので、どちらが大事でどちらが大事ではないという話ではありません。どちらも大事な仕事なのです。
未来を担う人類最大の仕事は、子育てなのです。
誇りを持って取り組んでいきましょう。

③家族とうまくいく付き合い方

③-1 当たり前をなくし、感謝を見つける

家族とはいえ、相手を他人だと思いましょう。
家族・夫婦関係が崩れる原因は、当たり前化が進むことです。
他人には気遣いや気配りをするあなたでも、いざ身内となると、やってもらうのが当たり前と思い込む。それでは感謝は生まれません。
子育ては、いつもアラームが鳴っている状態と例えられます。
そんなストレスをかかえながら、子育てしているママさんたちを見ていると、感謝しかありません。
私の住んでいるマンションの好きなところは、ママさんファーストなところです。
通勤に急ぐ会社員の方も、ベビーカーを押しているママに対して、先にエレベーターを譲ってくれたり、扉を開けてくれたり、とてもジェントルな方が多いです。
愛情の反対は無関心といいますが、当たり前もまた、無関心に近い状態だといえます。
彼氏が彼女をエスコートするように、本来、近い関係の人ほど、愛情や思いやりが出てくるはずなのです。
家族は、最小単位のコミュニティといわれます。
コミュニティであるのなら、より良い人間関係を築くために、コミュニケーションを多くとり、気を配り、常に相手を思いやることが、むしろ当たり前なのです。
当たり前を感謝に変えられる人が、人間関係構築のプロなのです。
当たり前と思ってしまいがちなこと、あなたはいくつ見つけられる人なのでしょうか?

③-2 会話の時間は、スマホをしまう

ローランドさんは、デートの時に、二人きりの時間を大切にするために、お互い携帯をロッカーに仕舞ってからデートを開始するそうです。
カジサックさんは、毎週土日は家族に尽くしていて、スマホも触らないようです。
私に、そこまでする勇気はありません。
ですが、1日に数時間・数分の“会話の時間”を作ることは大切にしてきました。
スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を一定期間置くことで、ストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然との繋がりにフォーカスする取り組みをデジタルデトックスといいます。
これは、1日にメリハリをつけるという意味でも大切です。
ずっとスマホを触っていても、大したことをしていない時間もあるはずです。
ダラダラとSNSやネットニュースを見るくらいなら、思い切ってスマホを横に置いて、大切な家族のためだけの時間を集中して作りましょう。
恋愛や人間関係を深める際は、時短や効率化を図るより、非効率である方が効果的です。
時短や効率化が求められる時代ですが、会話の時間は、あえて携帯はしまって、アナログな空間を作り出す方が効果的かもしれません。
そうはいっても、私もついつい携帯を扱ってしまうので、妻と話す時は、よくドライブをしながら話すようにしています。
運転をしているときは携帯を見ないですし、車が前進しながら会話も進むので、前向きな時間を過ごすことができます。
1日1回はスマホを置いて、家族とだけ向き合う時間を作りましょう。

③-3 癒しの時間は、マルチタスクで行う

1日24時間という限られた時間を有効活用するために、私が自分に課してるマイルールは、集中する仕事はシングルタスクを行い、癒しの時間はマルチタスクを行うということです。
やはり、集中してやる仕事は頭を使うので、一つのことに集中して行うと効率が上がります。
携帯も見ず、机の上に何も置かず、気を取られるものは全て排除し、集中します。
携帯の受信音や時計のピピッという音でさえ、一度そちらに気が取られてしまうと、元の深く集中していた状態まで戻るのに結構な時間がかかるといわれています。
逆に、頭を使わない癒しの時間はマルチタスクを行うことで、一気に時短を測ります。
✅“ちびっこ”をみながらYouTubeを見る
✅ヘッドスパしながら仮眠をとる
✅ランチや移動をしながら効果的な人とコミュニケーションをとる
などです。
1日の中で、ぐっと集中して仕事する時間と、家族や大切な人との癒しの時間、どちらも大事だからこそ、自分の中でルール化して、メリハリのある毎日を過ごしましょう。

まとめ

今日から「しょうがないだろ、仕事だから」を封印しましょう。
家族の前で仕事を悪者にしないでください。
楽しく生き生きと働いている方が、“子ども”の願望になるはずです。
楽しい仕事を頑張らせてもらってるからこそ、家族に対して感謝が生まれ、家族に尽くしたくなるのです。
また、社会人として、仕事をすることだけが社会貢献ではなく、育児も立派な社会貢献です。
共に人生をつくる夫や妻というパートナーのことを常に労って、常に感謝を口にしましょう。
最小単位のコミュニティである家族を愛し敬えるものが、社会という大きなコミュニティにも太刀打ちできるのです。
かくいう私も、まだまだ完璧ではありません。
ですので、人生で大事な家族や仲間と楽しく生活する為にも、私は成長し続け、成功し続ける今日を生きるべく、今日もチャレンジし続けます。人生で大切なあなたと共に。

(画像提供:iStock.com/miniseries/PeopleImages/JulPo)


権藤優希

株式会社シーマネジメント代表取締役。
東京都内で飲食店、オーガニックショップ、講演会・ビジネストレーニング事業などを多岐にわたって展開する。
福岡県久留米市生まれ。大学卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。
新人最速で大型案件を受注し、注目を集める。NECにおいてさまざまな賞を獲得した後、4年目に独立。
起業後はNEC時代のノウハウを活かし、営業の事業において、半年間で業界内世界第2位の記録をつくる。自身の経験をもとに行われている講演会は大人気で、20〜30代の若者を中心に、大きな注目を浴びている起業家。
また、オンラインサロン「ごん×櫻井のモテモテ塾」は、多くのメディアに取り上げられ、話題を集めている。
著書に『自分で決める。』『心が強い人のシンプルな法則』『「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本』『損をしない人の考え方』『あなたの弱みは一瞬で強みになる』がある。