うまくいく人の仕事後の過ごし方

仕事後にやってはいけない過ごし方

#連載エッセイ
#うまくいく人の仕事後の過ごし方

真に自分の人生を豊かにするには、会社以外の時間をいかに有効に活用するかがポイントです。
つまり、仕事後の時間の使い方の差が、そのまま人生のクオリティの差につながります。
限られた時間だからこそ、「何をやるのか」の前に、まず「何をやらないのか」を明確に決めておくことが大切です。
無意識に過ごしているとついやってしまいがちなこと、これをやらなければ結果に直結するというポイントを以下に説明していきます。

①寝る時間を決めない

仕事ができる人は、決まった時間に寝て、決まった時間に起きます。
特に、朝は早く、朝の時間を大切にします。
夜は、脳がお疲れモードになって、意思決定の残量が少なくなっているため、夜に効率を上げようと思っても不可能です。
それに比べて朝は、睡眠によりリセットされ、脳がクリアになっているので、やることが捗ります。
1日の仕事は午前中に済ませるくらいの意気込みで、朝に集中するようにしましょう。
朝を制するものは、1日を制するといいます。
さらにいうと、朝決まった時間に起きるためには、夜の過ごし方が大切ということです。
仕事が終わったら、その日の予定を確認し、行動に移す前に、必ず寝る時間を先に決めましょう。
必ず、次の日の朝のクオリティタイム(上質な時間)を生み出すことに繋がります。
夜遅くまで仕事したり、つい盛り上がって深酒すると、必然と次の日に影響します。
たまにはそういう日もあるかもしれませんが、「どんなに遅くなっても何時までには寝よう」と決めておくだけで、無駄な時間は省けるのです。
よくありがちなのが、せっかく早めに帰宅したのに、ついテレビをつけてドラマやバラエティを見てしまったり、ダラダラとスマホやSNSを見て、夜更かしをしてしまうといったケースです。
特にこれらには、注意しましょう。

1.スマホの危険性

就寝前のスマホはとても危険です。
スマホのブルーライトは、“朝の青空の色”といわれています。
夜間にスマホを見ると、脳は「朝になった!」と勘違いして、眠気のもととなる睡眠物質メラトニンを速やかに抑制してしまいます。
それによって、頭も身体も、「これからバリバリ働くぞ!」という臨戦態勢に入ってしまうので、なかなか寝付けずに、不規則な睡眠へと繋がってしまうのです。
不安定な眠りは、脳疲労をもたらします。
脳疲労は、不安、心配、ネガティブな感情を促進させます。
スマホに時間を奪われないようにしましょう。
時間を奪うアプリは削除するか、スクロールしないと見れない2画面目以降に遠ざけましょう。
通知がくると気になってしまったり、未開封の文字が眼に映ると開きたくなるものです。
意思の力で抵抗するのではなく、スマホアプリなどの配置を具体的に変えるのです。
スマホの1日の平均利用時間は、4時間を超えるといわれています。
基本、大事な人からの連絡以外は、自分の時間で情報をキャッチしにいくようにしましょう。
無駄な通知はオフにして、スマホに管理される時間の使い方はやめましょう。

2.SNSの危険性

Twitter、YouTube、TikTok、InstagramなどのSNSは最高の時間泥棒です。
チェックする時間を決めて、無意識に開くという行為をやめて、決めた時間に見にいくよう習慣付けをすることをお勧めします。
そもそも、SNSのようなアプリは、シリコンバレーの人たちが、どうやったら人の時間を奪えるのかを考え抜いて作ったツールです。
その罠にまんまと引っ掛からないようにしましょう。

3.テレビの危険性

テレビの電源をONにするときは、脳の電源をOFFにするときです。
テレビをつけた瞬間、思考停止してしまいます。
価値ある時間を過ごすためには、「何をするか」も大事ですが、「何かをできなくする」環境づくりも大切です。
いっそのこと、テレビのコンセントは抜きましょう。
また、同じようによくやってしまいがちなこととして、ベットやソファーでゴロゴロして、つい無駄な時間を過ごしてしまうということもあります。
ちなみに、私の家には、ベッドもソファーもありません。
強制的にダラダラできない環境を作り出しているのです。
そもそも、スマホを目覚ましがわりにしてしまうから、寝る直前までスマホを見てしまうし、朝起きてすぐスマホを扱い、布団の中でダラダラしてしまうのです。
私は、スマホを充電スペースに置いて、布団につき、目覚まし時計で必ず起きるようにしています。
朝、目覚ましを止めると、すぐにスタッフからの連絡に目を通したくなるので、スマホを取り出すために、布団から離れることにも成功します。
「何かをできなくする」環境づくりを徹底して、時間のパフォーマンスを向上させましょう。

②インプットばかりに偏った勉強

仕事ができる人は、インプットとアウトプットがワンセットです。
「読む」「聞く」をインプット、「話す」「書く」「行動する」をアウトプットと定義づけます。
あなたは学生時代、テスト前に必死で暗記したことを今、どれほど覚えていますか?
暗記したほとんどの内容を忘れているのではないでしょうか。
その原因はシンプルに、日常では使っていない事柄だからです。
いくらインプットしても、日頃からそのインプットしたものを使い込んでいないと、身にならないのです。
そもそも、うまくいく人といかない人は、「行動」に対する考え方が違います。
うまくいかない人は、不安が大きいから行動しないと言います。
うまくいく人は、確信を増やすために行動します。
また、うまくいかない人は、失敗を恐れて行動しません。
そして、うまくいく人は行動することで出た「結果」を宝物だと捉えます。結果の良し悪しに一喜一憂するのではなく、そこから学び、改善をして成長しようとします。
話を戻しますが、学んだことは、すぐに人にアウトプットして、自分のものにしていきましょう。
アウトプットが一番のインプットなのです。

③取り組むことをコロコロ変える

仕事後にセカンドスクールへと通うことは大切です。ですが、学びきっていないうちに、他のコミュニティに所属したり、メンター(師匠)をコロコロ変えることはお勧めできません。
複数の人から学ぶことは、一見多くの学びを得ているように見えますが、実は分散していることがほとんどです。
気づきの量は多くても、気づきの濃さが薄いのです。
いくら気づきの量が多くても、アウトプット(行動)して、結果からフィードバックを受けて改善していかない限り、成長も上達もありません。
また、複数の人に学んでしまうと、それぞれのいいところどりをしてしまい、本質が掴めないことが多くあります。
教える側も、深い関わりではない分、できるアドバイスが薄くなってしまいます。
「ひとまず聞かれたけど、この人のことよくわからないから、当たり障りのない回答をしておこうか」という具合になってしまうのです。
毎日2時間顔を付き合わせている人と、週に1回しか顔を付き合わせていない人とでは、もらえるアドバイスの深さが変わります。
師匠は一人に決めましょう。
これは、即ち、一つの道を極めるということです。
成功者の教えならばおそらく、どの方々の教えも正解です。
あとは学ぶ側である、あなたのスタンスが大事なのです。
あれこれと浮気心を出さず、一貫性を持って一つの山を登りきることが大切なのです。

(画像提供:iStock.com/takasuu/recep-bg/:west/z_wei)


権藤優希

株式会社シーマネジメント代表取締役。
東京都内で飲食店、オーガニックショップ、講演会・ビジネストレーニング事業などを多岐にわたって展開する。
福岡県久留米市生まれ。大学卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。
新人最速で大型案件を受注し、注目を集める。NECにおいてさまざまな賞を獲得した後、4年目に独立。
起業後はNEC時代のノウハウを活かし、営業の事業において、半年間で業界内世界第2位の記録をつくる。自身の経験をもとに行われている講演会は大人気で、20〜30代の若者を中心に、大きな注目を浴びている起業家。
また、オンラインサロン「ごん×櫻井のモテモテ塾」は、多くのメディアに取り上げられ、話題を集めている。
著書に『自分で決める。』『心が強い人のシンプルな法則』『「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本』『損をしない人の考え方』『あなたの弱みは一瞬で強みになる』がある。