うまくいく人の仕事後の過ごし方

セカンドスクールに通う

#連載エッセイ
#うまくいく人の仕事後の過ごし方

仕事に飽きているのではない、自分の成長に飽きている

「人生の時間をただ無駄に消耗していくだけの毎日はもううんざり・・・」
そう思って過ごしている方も多いのではないでしょうか。
仕事して家に帰ってテレビ見て、スマホを眺めて眠りにつくという、いつまでたっても代わり映えのない毎日を変える1つの方法が、セカンドスクールに通うことです。
新しい習い事は、今までの自分の価値観を変えていくためにとても有効です。

仕事ができる人は、自分磨きを怠りません。
現状に満足することなく、次のステージへ向けて、常に新しい刺激を求めています。
「最近仕事がつまらない」
「仕事に飽きを感じる」
そう思っている人は、仕事に飽きているのではなく、自分の成長に飽きているのです。
今の仕事では、刺激がなく、成長する機会を失っている証拠です。
そんな時に、新たな場所に身を置き、不慣れなことにチャレンジすることで、新たな成長を感じることができるのです。

習い事と言ったら、どんなものを思いつきますか。

【運動編】
パーソナルジム
ヨガ・ピラティス
フットサル
キックボクシング
ボルダリング
ゴルフ

【スキル編】
英会話スクール
プログラミングスクール
資格試験の学校
オンラインサロン
ビジネススクール
外部研修

人気のものだけでも、ざっとこんな感じでしょうか。
今回、「仕事がうまくいく人がやっていること」にフォーカスするので、「運動編」は一旦除き、上記のような「スキル編」に特化して、スクールに通うことで得られるメリットについて説明していきます。

メリット① 依存先が分散する

定年を迎えると、特に男性は急にやることがなくなり、大きな喪失感を感じると言われています。
女性は「ママ友」というコミュニティがあるので、ランチ会だの温泉旅行だのママ友同士で楽しむことができる一方、男性は急に会社というコミュニティがなくなり、その年齢から慌てて趣味を見つけようとしてもできることは限られていて、何も手につかない結果、急激に老け始めるのです。
つまり、仕事に依存していた人生だったということです。

これは、老後に限った話ではありません。
仕事のことしか考えていない人は、仕事の成果で一喜一憂します。
仕事の調子が悪いと人生が不幸、調子が良いとハッピーというように、仕事によってメンタルがぶれるのです。
一方、仕事ができる人は、セカンドスクールに通い、新たなスキルを習得しているので、会社に依存していません。
むしろ、スキルアップしていくことで、新たな収入源が増えたり、最終的にはフリーランスに転向したり起業して、会社を卒業していく人たちもいます。
会社でうまくいっていようがいまいが、会社=人生ではないので、多少うまくいかない程度では焦らなくなります。
他でうまくいっているという事実が、自分の心を安定させ、どこか余裕すら感じさせるのです。
たくさんのものに執着を分散させておくと、精神が安定します。
仕事ができる人に限って、肩の力が抜けていて、ゆとりがある理由は、会社に依存していないからなのです。

メリット② 人間的な幅が広がる

上述のように、セカンドスクールに通うことで、スキルが上達し、稼ぎ口が増えるので、会社に依存しなくなります。
しかし、セカンドスクールを始め、収入も稼ぎ始めたら、会社がおそろかになるのではないかと思ってしまう方もいるでしょう。
実は、そんなことはありません。
なぜなら、セカンドスクールに通うことは、スキルを習得するだけではなく、その過程で、人間的にも成長し、人としての幅が広がるからです。
人間的な幅が広がり、レベルアップしたあなたが会社に戻り、仕事に取り組んだらどうでしょうか。
私もそうでしたが、会社でもさらに成果が出せるようになるケースがほとんどです。

習い事とは、特定の分野について深く学ぶことを言います。
習い事を始める時は、ほとんどの方がその習い事に対して「興味はあるけど知識や技術は十分でない」という状態で、だからこそプロから学び知識や技術を習得していくはずです。
習い事を始めることで、これまでとは違う新しい知識や教養が身に付き、社会人としてのスキルアップにも効果的なのです。
つい仕事ばかりに没頭しがちになりますが、仕事以外についての知識や情報が増えることにより、自身の視野も大きく広がるのです。
視野が広がれば、考え方や価値観にも影響が出てくるので、これまでの人間関係にも変化が生まれたり、仕事への姿勢がより前向きになったりするなどの効果も期待できます。
このように、セカンドスクールに通うことは、目に見える成果(知識・スキル・収入)だけではなく、目に見えない成果(成長・自信・人間的な幅)も同時に得られていくのです。

メリット③ 生涯の仲間ができる

定年した男性が老いていく理由は、コミュニティがないからだと述べました。
そうであるならば、最初から職場と家庭以外の「サードプレイス」を持っていた方が人生は充実します。
この「サードプレイス」では、特別な仲間が手に入る可能性が高くなります。
なぜなら、サードプレイスに足を運ぶ人たちには、以下のような特徴があるからです。

意欲的
向上心がある
人生を前向きに考えている
ポジティブ
価値観を広げたいと思っている
目的・目標が明確、または明確にしたいと思っている

会社と違って、サードプレイスに嫌々通う人はいないはずです。
会社では、業務のことや愚痴をこぼす機会が多いのに対して、サードプレイスは、夢や目標を語りやすい場であるのです。

自らの将来に前向きで、良くしていきたいというポジティブな空間であるからこそ、会社では得られなかったような仲間やメンター、異性に出会う確率が増えるのです。

私も、会社員の時に通っていたセカンドスクールでメンターと出会い、そこでできた仲間と一緒に仕事したり旅行に行ったり、そこで巡り合った女性と結婚もしました。
まさに、セカンドスクールに通ったことで、生涯の仲間ができたのです。
仕事ができる人は、セカンドスクールに通うことで、新たなコミュニティを見つけて、さらに一生涯の仲間まで手に入れているのです。

このように、仕事ができる人は、仕事後に積極的にセカンドスクールに通います。
自分を磨くことで、スキルアップして収入源を増やし、自分の幅を広げて、生涯の仲間まで得ていくのです。
セカンドスクールに通うことで、自己を成長と拡張のステージへと導いていきましょう。

(画像提供:iStock.com/RgStudio/gollykim/Maryna Andriichenko/takasuu/filadendron)


権藤優希

株式会社シーマネジメント代表取締役。
東京都内で飲食店、オーガニックショップ、講演会・ビジネストレーニング事業などを多岐にわたって展開する。
福岡県久留米市生まれ。大学卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。
新人最速で大型案件を受注し、注目を集める。NECにおいてさまざまな賞を獲得した後、4年目に独立。
起業後はNEC時代のノウハウを活かし、営業の事業において、半年間で業界内世界第2位の記録をつくる。自身の経験をもとに行われている講演会は大人気で、20〜30代の若者を中心に、大きな注目を浴びている起業家。
また、オンラインサロン「ごん×櫻井のモテモテ塾」は、多くのメディアに取り上げられ、話題を集めている。
著書に『自分で決める。』『心が強い人のシンプルな法則』『「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本』『損をしない人の考え方』『あなたの弱みは一瞬で強みになる』がある。