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育児ノイローゼになりやすい人とは?精神的に不安定になる原因と対処法5選

5万組を子育て支援して見つけた しない育児
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子育ては本当に大変です。ママやパパは、睡眠不足・疲れ・ストレスなど、つねに過酷な状態で毎日頑張っているのではないでしょうか。

蓄積した疲れとストレスで、つい子どもに当たってしまい、後からそんな自分に対して深く落ち込んでしまうこともあるかもしれません。育児ノイローゼかも?と心配になる人もいるでしょう。

育児ノイローゼになりやすい人もいますが、なってしまう可能性は誰にでもあるもの。原因と対処法を知り、心がけるだけでも気持ちを軽くすることができます。少しでもラクに楽しく子育てをするための参考にしてください。

この記事は書籍『 5万組を子育て支援して見つけた しない育児 』の関連コラムです。

育児ノイローゼとは?産後うつやマタニティブルーとの違い

出産時に不安を感じる女性は少なくありません。そこから心の不調につながりやすくなります。ここでは、育児ノイローゼと似たような症状がある産後うつやマタニティブルーについてもみていきましょう。はっきりと線引きができないので、医師によって考え方が変わることもあります。

育児ノイローゼは育児によるストレスによって続く精神的な不調

ノイローゼは日本語に訳すと「神経症」です。現在は診断名ではないので、医学的な定義は厳密にはありません。精神的な不調をまとめて指すときに使われることが多い名称です。

育児ノイローゼとは、子育てにおいて精神的に不安定になること。子育てによる小さなストレスやイライラが積み重なって、過敏なイライラ・睡眠障害・無気力になるなどの症状があります。育児ノイローゼは子育てに関する不安やストレスからなるものなので、乳幼児期の赤ちゃんのみでなく、子どもが学童になっても続きます。

疲労・気力低下・不安感が解消されない状態になり、前向きな気持ちが持てなくなります。本人には自覚がない場合もあり、気付かないうちに悪化する可能性があります。

産後うつは出産後の数週間から数ヶ月ごろに現れる

産後うつとは、出産による急激なホルモンの変化や育児に対するプレッシャーから生じるもの。急に悲しくなる・不眠・食欲不振などの症状があります。悪化すると自傷行為につながる可能性があるので、これらの症状が続く場合は注意が必要です。

出産後1〜2週間ごろから数ヶ月の間に発症します。自然に治癒することはない心の病気なので、うつ病の疑いがあれば専門家に相談して治療することが大切です。早めに適切な対処をすることで早期の改善がみられることがあります。

改善には家族のサポートも必要になるでしょう。以前にうつ病になったことがある人は、産後うつになりやすい傾向があります。

マタニティブルーは出産後数日から数週間でおさまる

マタニティブルーは、妊娠初期から妊娠中期、出産後10日以内に起こる情緒不安定のこと。マタニティブルーは多くの女性が経験すると言われており、一般的には週間でおさまります。医学的には、出産後に生じるものはマタニティブルーズとよび、妊娠中のものとは区別されています。

症状としては、漠然とした不安で眠れなくなったり、涙もろくなったりなど、心身の不調が起きます。人によって程度は違いますが、病気ではないので放っておいても1〜2週間程度で治るでしょう。原因はホルモンの変化や出産に対する不安、体力の低下だと考えられています。

産後うつと症状が似ており、そのうち治ると思って放置していたら産後うつだったという場合も考えられます。気になる症状が続くようなら、専門機関を受診することをおすすめします。

育児ノイローゼの症状

出産後すぐに子育てが始まります。疲れや睡眠不足、育児に対する不安から育児ノイローゼになってしまう人も少なくありません。症状は以下のようなものが考えられます。

  • ちょっとしたことでもイライラしてしまう
  • 眠れなくなる
  • 無気力になってぼーっとしている
  • 考えが悲観的になる
  • 出かけるのが億劫になる
  • 子どもが可愛いと思えなくなる
  • 過食や拒食になる
  • ふとしたことで涙がでてしまう
  • 今まで好きだったものに対しても無関心になってしまう

どれも育児中にはありがちな症状ですが、強く感じたり、複数当てはまったりする人は注意が必要です。一つずつ見ていきましょう。

ちょっとしたことでもイライラしてしまう

育児では思うようにいかないことが多く、ストレスを抱えてしまいがち。イライラすることも多いでしょう。ただ、育児ノイローゼになると、神経が過敏になり、今まで気にならなかったような些細なことに過剰に反応してしまいます。

子どもが食事中に汚す、着替えに時間がかかるなど、よく考えればたいしたことないようなことでもイライラしてしまいます。「ごはんまだ?」など、夫の何気ない一言にも過敏に反応し、イライラが募ります。

気持ちに余裕がなくなってくるので、思い通りにならないだけで怒ってしまうのです。出産前にはなんとも思わなかったことがイライラの原因になっている、理由がわからないのにイライラすると感じるなら注意が必要です。心が悲鳴をあげているのかもしれません。

眠れなくなる

子育てをしていると睡眠不足になりがち。とくに出産後しばらくは夜中の授乳やおむつ変えなどでまとまった睡眠がとれません。成長しても夜泣きや看病などで睡眠をしっかりとれないことが多いでしょう。

慢性的な睡眠不足に加え、育児ノイローゼになると眠るタイミングになっても眠ることができなくなってしまいます。睡眠時間が足りず、質も低下するので、ひどくなると生活に支障がでるようになります。眠りたいのに眠れないのはストレスを感じます。

睡眠習慣を改善したいと思っても、子ども中心の生活をしているとなかなか思うようにはいきません。しっかりと睡眠がとれないと疲れをとることができず、さらにストレスもたまってしまうという悪循環になります。

育児ノイローゼではなかったとしても、ストレスから不眠症になることがあります。睡眠は心身の疲れをとるためにも重要なものです。眠れなくなったと感じたら、医療機関を受診することを検討してもよいでしょう。

無気力になってぼーっとしている

気力がなくなり、家事や育児が手につかなくなってしまいます。洗い物を溜め込んでしまったり、部屋が散らかったりしていても片付けられなくなるのです。自分の身なりにも興味がなくなり、お風呂や歯磨きといった日常生活に必要なことまで億劫になることも。

子育てや家事を頑張ろうという気持ちで一生懸命やっているのに、思い通りにできない、うまくいかないということが続くと、心が傷ついて諦めの気持ちに変わってしまいます。すべてがどうでもいいと感じてしまい、ついには無気力になります。楽しいと思えることがなく、生きる意味を失っていくことも。

これはうつ病の症状とも似ています。このような無気力状態がずっと続いている場合は育児ノイローゼの可能性があるでしょう。治療や家族の協力が必要です。

考えが悲観的になる

子どもの成長は個人差が大きく、年齢が同じでもできること・できないことに違いがあって当然です。しかし、その違いに必要以上に不安や焦りを感じ、育て方が悪いのだと自分を責めてしまいます

生後7ヶ月までに腰が座らないといけない。1歳までに歩かなければならない。このようなことができていないと不安になり、自分の育て方のせいだと落ち込みます

「こうしなければ」「うまくやらなければ」と思い、それができない自分を「母親として失格」だとひどく落ち込みます。反対に、自分だけが大変な思いをしていると思ってしまう場合もみられます。

どうせうまくいかないと思うと、育児にも自分にも関心がなくなってしまいます。この先もいいことはない、生きていても楽しくないと思うようになります。

出かけるのが億劫になる

ずっと家にこもってしまい、出かけたいと思わなくなります。子どもを連れての外出は想像以上に疲れます。子どもに必要な荷物を準備して、子どもがぐずらないように食事やトイレのタイミングを図り、外出先でも、子どもがぐずれば迷惑にならないように必死にあやさなければなりません。

育児ノイローゼで気力や体力が落ちている状態では、子どもを連れて外出するのは億劫になってしまいます。家に引きこもりがちになり、誰とも会わない状態が続くとますます症状が悪化することも。

無理をして外出する必要はありませんが、子どもと自分だけの世界になってしまうと孤独感も感じるようになります。休息を取り、体力や気力を回復することに努めましょう。

子どもが可愛いと思えなくなる

育児ノイローゼで心の余裕がなくなると子どもへの関心が薄れ、お世話をしたくなくなってしまいます。イライラして子どもに当たってしまうことも。そんな自分を母親として失格だと責めるようにもなります。

子どもを可愛いと思えなくなり、成長を喜ぶこともなくなります。この状態が続くと、子どもが泣いていても放置するようになり、ネグレクトや虐待にまで発展する可能性があるので注意が必要です。

子どもを可愛いと思えないのは育児ノイローゼのせいであり、自分が悪いのではありません。自分を責めないようにしましょう。

過食や拒食になる

ストレスを感じることにより、食べ過ぎてしまったり、反対に食べることに興味がなくなったりします。蓄積されたストレスにより、ホルモンのバランスが崩れるからです。

自律神経は食欲を調整しています。食べることでストレスに対応しようとするため、無性に食べたくなったり、食欲がなくなったりという変化は、食欲でストレスを発散しようとしているからかもしれません。

育児ノイローゼであるかどうかに関わらず、ストレスから過食や拒食は起こります。この状態が続くと、摂食障害につながる恐れがあるので注意しましょう。

ふとしたことで涙がでてしまう

うまくできない自分に悲しくなり、急に涙が溢れてしまうことがあります。涙が出てしまうのは、ストレスや不安を抱えながら、限界のところで頑張っている証拠です。心がかなり疲弊している状態なので、ストレスを緩和したり、ゆっくり休んだりすることが大切です。心療内科などに相談することも考えてよいほどの状況です。

泣き止まない赤ちゃんを前に、一緒に泣いてしまう。赤ちゃんの寝顔を見て、自分の不甲斐なさに泣いてしまう。理由のわからない気分の落ち込みが涙となって現れてしまいます。

今まで好きだったものに対しても無関心になってしまう

今まで好きだったものに興味が持てなくなってしまいます。好きだった芸能人がテレビに出ていても気づきません。すべての物事に対して無関心になってしまうので、映画やドラマを見ても心が動かなくなります。趣味にも没頭できなくなってしまうでしょう。

頭の中は子どものことばかりで、自分が楽しいと感じる時間がありません。自分が何を好きなのかがわからなくなります

育児ノイローゼの原因

子育ては誰でも疲れます。それが精神的な不調にまでなってしまうのには、どのような原因があるのでしょうか。原因を知っているだけでも予防できる場合があります。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • つねにストレスを抱えている
  • 睡眠が足りていない
  • 疲れが溜まっている
  • 家事や育児を1人でこなさなければならない
  • 相談できる話し相手がいない

上記の原因が複数ある人は注意してください。それぞれを詳しく見ていきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

出産によって妊娠中のホルモンバランスが通常のホルモンバランスへと急激に変わることで育児ノイローゼを発症しやすくなるといわれています。

妊娠しているときは出産のために多くのホルモンが分泌されていますが、出産後は一気に分泌されるホルモンが減ります。するとホルモンのバランスが崩れ、精神的に不安定になり、育児のストレスを強く感じるようになってしまうのです。

なかなか気づきにくいかもしれませんが、体の中は急激に変化しています。出産前後はそれどころではない人がほとんどだと思いますが、自分の体調の変化を見逃さないように注意しておきましょう。

気分が落ち込んでも、これはホルモンバランスのせいだと思えれば、気持ちが軽くなります。

つねにストレスを抱えている

子育てはストレスの連続です。子どもが思い通りに動いてくれない、家事と子育てで手がいっぱいなので自分の時間がない、食事やトイレなど生活のすべての行動を子どもにあわせなければならなくなるなど、毎日ストレスにさらされていると言ってもいいほどです。

必死に頑張ってやっているのに「母親だからできて当然」と言われたり、子どもに何か問題があればママの責任になりがちだったり。単純に、自分のことだけを考えていた人生から、出産後に一変して親となり、子どもを育てる責任を負うのは相当なストレスなはずです。

つねに子どもが安全な状態かどうかに注意を払い、子どもが寝ているときも呼吸をしているかを確認するなど、子どもを守り育てることに集中します。誰かの協力なしに自分の時間を確保するのは難しいでしょう。

子育てにおいて、ストレスはつきものです。ある程度は仕方ないと思うしかありません。言い換えれば、誰もが育児ノイローゼになる原因を持っていると言えます。ストレスをどのように解消していけるかが重要になるでしょう。

睡眠が足りていない

とくに子どもが小さいころは、ゆっくり眠ることができません。出産直後の授乳から始まり、夜泣きや夜のトイレで起こされることも。子どもが熱を出すなどで体調を崩せば、夜中看病をすることもあります。

ストレスから、夜寝ていても子どもが寝返りをしただけで目が覚めてしまったり、ちょっとした光や音に反応してしまったりして深い睡眠が難しくなるでしょう。

睡眠が足りないと疲れが取れず、ストレスにつながります。すると、眠ろうと思っても眠れないようになってしまうことも。不眠症の症状まであらわれてきます。

子どもが眠ったら家事をせずに一緒に寝る、睡眠の質を上げる工夫をするなどして睡眠不足を少しでも解消できるように心がけましょう。家族などに子どもをお願いして、昼寝でもよいのでぐっすり眠れる環境を整えてみるのもよいですね。

疲れが溜まっている

出産で大きな負荷を負った状態で子育てに突入するので、ママの体は育児の始まりから疲れています。そのうえ子育て中は睡眠不足になることが多く、疲れをしっかり取ることができません。

子どものためにと一生懸命頑張るママほど疲れがとれなくなっていきます。少しずつ積み重なった疲れは自分では自覚しにくいもの。子どもが成長するたびに次から次へと新しい不安や悩みが増え続け、精神的にも疲れが溜まっているでしょう。

疲れた状態が続くと、体調不良・集中力の低下・不安感が現れます。体調不良と集中力の低下で家事や育児を効率的にこなせなくなり、そんな自分を責めるようになってしまいます。

子育てで疲れがまったくない人はほとんどいないはずです。できるだけ睡眠を確保し、少しでも疲れをとるように心がけましょう。

家事や育児を1人でこなさなければならない

パパが子育てに協力的ではない場合や、仕事が忙しくてほとんど家にいない場合、1人で家事や育児をこなさなければなりません。家事や育児には終わりがなく、次々にやるべきことが発生するので、体力的にも精神的にも追い詰められてしまうでしょう。

可愛い我が子だとしても、コミュニケーションがうまくとれない子どもとずっと一緒の生活は気持ちが滅入ってしまいます。ママと遊びたい子どもに1日中つきあっているとかなりのパワーを消耗します。夕食の準備や掃除をしようと思っても、抱っこをせがまれれば思うように進みません。

育児と家事に追われて自分の楽しみがないため、溜め込んだストレスを発散することもできずに自分を追い詰めていってしまいます。

両親にお願いしたり、ベビーシッターなどの有料サービスを利用したりして休息を取るようにしましょう。1人でこなしているのですから、完璧を求めず、可能なものは手を抜く気持ちでいてもよいのではないでしょうか。

相談できる話し相手がいない

育児の不安や悩みを相談するだけでもストレスが減っていきます。しかし、人生において出産する時期は結婚や転勤で知らない土地に引っ越すことも多く、新しい土地での生活が始まったばかりだということも多いでしょう。

近くに知り合いもおらず、気軽に話せない環境では孤独を感じやすくなります。とくに初めての子育ては不安を感じやすいもの。たいしたことではなくても悩みや不安が大きくなり、育児に強いストレスを感じるようになります。

電話などで相談することもできますが、面と向かって話した方が温度感も伝わりやすいものです。近くに相談できるような話し相手がいないと、すべての不安や悩みを1人でかかえこんでしまい、育児ノイローゼにつながってしまうのです。

相談したいときは、地域の子育て支援センターやカウンセラーにお願いすることもできます。子育て交流会などに参加すれば、同年代の子どもをもつママとも知り合いになれるでしょう。

育児でノイローゼになりやすい人の特徴

育児ノイローゼになりやすい人の特徴には以下の5つがあります。

  • 完璧にやらなくてはならないと思っている
  • 真面目で責任感が強い
  • 家事や育児を手伝ってくれる人がいない環境にいる
  • 孤立してしまっている
  • 人に頼ることが苦手

自分が当てはまるかもしれないと感じたら、対処できるようにしていきましょう。とくに複数当てはまる人は気をつけるようにしてください。

完璧にやらなくてはならないと思っている

子どもにはそれぞれ個性があり、思い通りになってくれないことがほとんど。時間をかけて栄養を考えた離乳食を作ったのに遊ぶだけで食べない、20時には寝かせたいのに21時になっても寝てくれないなど、計画通りにはいきません。

完璧な育児を目指していると、できないことばかりが目につき、自分を責めるようになってしまいます。やりたくてもできない、うまくいかないのは自分のせいだと感じ、深く落ち込んでしまうことも。

完璧にしようと思うことでストレスが増え、イライラしたり落ち込んだりすることが増えるでしょう。つねにこの精神状態で疲れや睡眠不足とも戦っているので、育児ノイローゼになりやすくなってしまいます。

完璧でなくても問題はありません。少しくらい手を抜いても大丈夫なので、ママが心の余裕を持てるような状態を目指すとよいでしょう。

真面目で責任感が強い

真面目な人は手を抜かずに頑張ってしまうので、自分をつねに後回しにしてしまい、疲れが溜まってしまいます。育児書やネットの情報を見て、その通りの育児をしようとする傾向があります。悪いことではありませんが、思い通りにいかない子どもを相手に理想を求めるとママの負担はますます増えてしまいます。

また、子どものしつけにも気を配る傾向があります。外出時などは、周りの人に迷惑をかけないように細心の注意を払うでしょう。しかし、とくにイヤイヤ期の子どもは一筋縄ではいきません。子どもがきちんとできないために自分を責めたり、外出を敬遠するようになったりするのはストレスになります。

外出先で子どもがイヤイヤを爆発させてしまったら、周りの人から白い目で見られているような気持ちになります。一部、そんな人がいるのは事実ですが、ほとんどの人は温かい目で見てくれています。とくに子育てを経験した世代の人はイヤイヤ期の大変さを知っているので、「そんな時期もあるよ、頑張れ」「大変だよね、そのうち終わるからね」と心の中で応援してくれていることでしょう。

頑張りすぎると自分を追い詰めてしまいます。育児に正解はなく、子どもにもそれぞれ個性があるので、理想を追い求めすぎないようにしましょう。

家事や育児を手伝ってくれる人がいない環境にいる

パパの仕事が忙しくてほとんど家にいない状態だったり、育児への理解が足りなかったりすると、ママは休むこともできません。両親が遠方に住んでいると、気軽に相談ができず、ちょっと子どもの面倒をみてもらうことも難しくなります。

1人で家事や育児をすべて行うのは大変なことです。子どもを連れて買い物に行くだけでも時間と体力が必要になり、お風呂に入れるのも一苦労。病気になると看病も含めて厳しい状態です。

子どもを連れて行けない場所には行くことができず、美容院や通院もあきらめがち。育児の責任も1人で抱えることになり、心に余裕がなくなってしまいます

どうしても頼れる人がいない場合は、有料のサービスを検討してもよいでしょう。いつも1人で頑張っているのですから、多少手抜きをしながら、使えるものは使ってしまいましょう。

孤立してしまっている

結婚や転勤などにより慣れない土地で生活していたり、両親や友人が近くにいなかったりして気軽に相談できる相手がいないと孤独を感じてしまいます。土地勘がなく、知り合いもいない環境では子どもと家に閉じこもってしまいがち。どうしても悲観的になってしまいます。

パートナーがいてもコミュニケーションがとれていないと孤独感を感じます。たくさんの人に囲まれていても、本人が孤独を感じているならそれは孤独だということ。共感できる相手がいないのはつらいものです。子どもの成長を一緒に喜んだり、悩みを共有したりできる相手は必ず必要です。

子どもを両親などに預け、パートナーとゆっくり話し合う必要があるでしょう。一番身近な人に理解してもらうことは、先の長い子育てにとって大切なことです。

また、地域に知り合いがいないのなら、公園に行って、同じ年頃の子どものママと交流してもよいでしょう。顔見知り程度だったとしても、地域になじめるようになります。

人に頼ることが苦手

自分ですべてやらなくてはならないと思っていると、疲れてしんどくなっても人に頼ることをしません。1人で抱え込んで疲弊していきます。

育児でうまくいっていないことを他人に知られたくないと思う人も、相談することが苦手になりがちです。楽になるようなアドバイスをもらえるチャンスを失ってしまうので、育児ノイローゼになりやすいといえるでしょう。

パートナー・両親・友人・カウンセラー・子育て支援センターなど、相談できる人や場所は必ずあります。信頼できる人なら親身になってくれるでしょう。知り合いには言いにくいけれど、知らない人になら話せる悩みもあるはずです。

誰かに頼ることは悪いことでも弱いことでもありません。お願いできることは手放したほうが得策です。

育児ノイローゼを軽減するための対処法5選

育児ノイローゼを軽減できる方法を紹介します。育児ノイローゼかも?という症状が見られたら、できることから実践していきましょう。

  1. 「やらなければならない」を手放す
  2. 育児から離れて自分の時間を持つ
  3. 誰かに話を聞いてもらう
  4. ときには自分を優先してみる
  5. 正々堂々と休む

どうしてもつらいときは、手遅れになる前に心療内科などで診察を受けることをおすすめします。

1.「やらなければならない」を手放す

子どもが求めているのは、「完璧なママ」ではなく、心に余裕のある「笑顔のママ」です。やらなければならないと思い込んでいることを手放し、少しくらい手を抜いてもママ失格とはなりません。掃除の頻度を減らす、食事は栄養満点の手作りにこだわらず外食も楽しむなど、100点を目指さないことが大切です。

やらなくてもいいことなのに、「やらなければならない」と思い込んでいるだけということは少なくありません。この記事をここまで読んでいるくらいですから、あなたはじゅうぶん子育てを頑張っています。もっと肩の力を抜いて楽をしてもよいのです。

お菓子作りが好きなら手作りのおやつは体にも良いので素晴らしいことですが、お菓子作りが苦手なら無理に作る必要はありません。授乳中はカフェインやお酒を一切飲まないのではなく、たまには飲んでストレスを解消するのもありです。

子育ては長期間続き、決して途中でやめたりできません。自分を追い込まないように、ストレスがかかりすぎないラインを探していきましょう。

2.育児から離れて自分の時間を持つ

子どもから離れ、育児から解放される時間を持つとよいでしょう。ほんの数時間でも1人の時間を持つことで、気持ちがリフレッシュできて心が軽くなります

パパや家族に協力をお願いして、ひとり家でゆっくりしたり、映画や美容院など、子どもを連れていくのは難しい場所に行ったりするのもよいでしょう。

子どもを預けて自分だけ楽しむことに罪悪感を感じてはいけません。リフレッシュは絶対に必要です。1人で街を歩いていても、気がつくとつい親子連れや子どもに視線がいってしまうことがあります。家に帰って自分の子どもの笑顔を見たら、また頑張ろうと素直に思えるのではないでしょうか。

理想はこまめに自分の時間を持つことです。それほど頻繁に子どもを預けられないのだとしても、月に1回は自分が楽しむ時間を持ちたいもの。夜子どもが眠ったら自分だけの時間にする、子どもが起きる前の早朝に趣味を楽しむなどの工夫をしてもよいでしょう。

3.誰かに話を聞いてもらう

育児のつらさや楽しさを誰かに聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなります。話しているうちに、それほど悩むことでもないなと感じる場合もあるでしょう。

仲のいい友人・家族・パートナーなどとゆっくり話す時間を持つとよいでしょう。とくに同じ年頃の子どもを持つ友人なら、子育ての話は共感できるものが多く、ストレス解消になるはずです。

子育て支援センターなどで話を聞いてもらったり、子育てサロンなどで他のママとの交流をしたりするのもよいでしょう。コミュニケーションが苦手な人は勇気がいるかもしれませんが、子どもがいると打ち解けやすいもの。悩みを聞いていると、みんな同じだな、と思えて気持ちが楽になります。

ほとんどの時間を子どもと2人きりで過ごしている人は、しっかり話をきいてもらうだけでなく、ちょっとした日常会話をするだけでもよいでしょう。お店の店員さんと話したり、ご近所の人と簡単な挨拶をしたりなど、大人と会話することで元気が出ることもあります。

4.ときには自分を優先してみる

子育て中はつねに子どものことを優先し、自分のことは後回しになりがち。たまには自分を優先してみましょう。

  • 見たいドラマがあるから、いつもより早めに子どもを寝かしつける
  • お風呂上がりは自分のお肌のお手入れを優先
  • 普段は節約を意識しているけれど、友人とのランチに値段の上限をつけない

罪悪感が芽生えるかもしれませんが、すべて子ども優先にすると疲れてしまいます。ママが自分の時間を持ち、自分を大切にできていれば、心に余裕ができてイライラも減るでしょう。

自分を喜ばせるようなご褒美を準備するのも効果的。好きなものを買う、美味しいものを食べる、マッサージに行くなど、自分自身を大切にしてあげましょう。

もちろん、すべて自分優先にするのはよくありません。子どものことを考えるのと同じように、自分のこともバランスよく考えることが大切です。

5.正々堂々と休む

ストレスが溜まっていると感じたら、しっかりと休むようにしましょう。休むことで疲れが軽減し、心が落ち着く場合があります。後ろめたい気持ちで休むよりも、正々堂々と休むことが大切です。疲れやストレスが溜まるのは、これ以上にないほど頑張っている証拠。しっかりと休む権利はあるのです。

子どもがお昼寝をしたら、横で一緒に眠ったり、何もせずにリラックスしたりするとよいでしょう。今のうちに家事を片付けてしまおうとは思わないことです。食事を外食やテイクアウトにすれば、メニューを考えたり片付けをしたりせずに、ゆっくりできます。

パパや家族の協力が得られるなら、子どもをお願いしてぐっすり眠るだけでもかなり楽になります。家事をお願いし、家事をしない1日をつくるのもおすすめです。

休んでいる場合ではないと思う人がいるかもしれませんが、ママが倒れてしまったら大変です。そうならないようにきちんと休むのも大切なことです。

気軽に取り入れたいストレス解消法5選

子育てで溜まりがちなストレスを解消する方法を集めてみました。子どもがいてもできるので、ぜひ実践してみてください。

1.映画やドラマを観て思いきり泣く

涙にはストレス成分を低下させる作用があります。映画やドラマを見て思い切り泣くことで気分がスッキリ。良質の睡眠をとるのと同じようなリラックス効果があると言われています。

みんなで集まって涙を流すことで心のデトックスをする「涙活(るいかつ)」という活動もあるほど、泣くことはストレス解消につながります。

育児に追われていると自分の気持ちを抑えてしまいがち。感情を表に出すことで自分を解放させてあげることもできます。しっかり泣いたあとは心地よい疲労感を感じ、寝つきも良くなるでしょう

疲れとストレスがたまり、映画を観ても泣くことができない場合があるかもしれません。出産前と出産後で映画の好みが変わっている場合もあります。泣けない自分を責めるのではなく、映画楽しかったなと捉えてまた挑戦してみましょう。

2.おしゃれをする

子どもがいると自分の身なりにまで気が回りません。汚れることも多いので、お気に入りの服を着るのは躊躇してしまいます。アクセサリー・メイク・ネイルも子どもに触れる機会が多い子育て中は控える人が多いのではないでしょうか。

でも、おしゃれをすることでてテンションが上がるのなら、ぜひ取り入れてみましょう。手元にするネイルは、いつも自分の目に留まるので気分が上がりやすいのでおすすめです。

頑張る活力になるのなら、少しくらいの投資をしてもいいはず。自分を磨くことを忘れないママには余裕が感じられるでしょう。

子どもが幼稚園くらいの女の子なら、ママのおしゃれに興味を持ってくれるかもしれません。アクセサリーをつけてあげたり、ちょっとリップをつけてあげたりすると大喜びしてくれることもあります。

3.香りを楽しむ

香りはストレス解消に効果的です。気持ちを落ちつかせ、疲労回復の効果も期待できます

人間の五感(視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚)のうち、嗅覚だけが脳の中で感情・本能・記憶を司る大脳辺縁系に直接伝わります。このため、香りを楽しむことで大脳辺縁系を活性化させ、感情を取り戻したりストレスを軽減したりできるのです。

植物から抽出されたオイルがもとになっているアロマには、鎮静効果を持つものが多く、自律神経をリラックスさせてくれるといわれています。ストレス解消に効果的だとされているのは、オレンジ・スゥイート、ベルガモット、ラベンダーなど。ハンカチなどの小物に香りを移らせたり、アロマスプレーで部屋 にスプレーしたりするとよいでしょう。

乳幼児がいる場合は取り扱いに注意が必要です。子どもが誤飲しないように注意しましょう。

4.音楽を聴いたり歌ったりする

人の心臓の鼓動には1/fという「ゆらぎ」があり、自然界にも同じ「ゆらぎ」があります。このゆらぎの波長が聴覚から脳に働きかけて、自律神経を調整してくれるのです。聴く音楽は自分が聴きたいと思うものを選びましょう。自分が今聴きたいと思う曲を聴いて、気持ちを代弁してもらうことが重要です。

時間としては、1日に30分から1時間程度が望ましく、集中して聴くと効果が高いと言われています。ただ、ストレス解消のために興味がない音楽を聴くのは逆効果になるので注意しましょう。

カラオケなどで好きな曲を思い切り歌うとストレス解消につながります。お腹に力を入れて歌うので体温も上がり、前向きな気分になれるでしょう。子どもと一緒に歌うのも楽しいですね。

趣味として楽器を始めるのも効果的です。もともと演奏できるできないに関わらず、好きなことに没頭して、演奏できるようになった達成感を味わうのは毎日を楽しく過ごすためにもおすすめです。

5.散歩で五感を刺激する

散歩をすることで心身をリフレッシュできます。自然に触れたり、新しい景色をみたりするのはストレス解消の効果があります。また、運動することで脳の活性化も期待できます。

20分歩くことで有酸素運動となるといわれています。散歩をするなら30分程度を目標にするとよいでしょう。

ほかにも、散歩には睡眠の質を改善する効果が期待できます。激しい運動は眠りの妨げとなりやすいですが、散歩程度の運動は寝付きがよくなり、深い睡眠を得られます。不眠症気味だと感じている人は試してみるとよいでしょう。

美しい景色を見つけたら立ち止まって鑑賞する、カフェに寄り道する、鳥や虫の声を聞くなど、五感を刺激することで脳によい影響を与えます。子どもと一緒に散歩するのもおすすめです。同じ道でも子どもの視点で見ると、意外な新しい発見があるかもしれません。

いろいろ試しても改善がみられないときは?1人で抱え込まないことが大切

育児ノイローゼの症状が改善しない場合は、1人で抱え込まないことが大切です。以下の方法を取ってみましょう。

  • 地域の子育てセンターに相談する
  • カウンセリングを受ける
  • 病院で受診する

病院で受診するのは勇気がいるかもしれませんが、専門家に相談することは症状を改善することにつながります。ママが取り返しのつかないことになったら、残された子どもはどうなるのでしょう。早めの治療を心がけ、1日でも早く心の健康を取り戻すことが大切です。

地域の子育て支援センターに相談する

子育て支援センターは市区町村ごとで育児相談を行なっている施設です。子育てにおける不安や悩みを聞いてくれます。自分が育児ノイローゼかもしれないと感じたら、早めに相談してみましょう。自治体によっては名称が異なる場合もあるので、自治体に問い合わせるとよいでしょう。

子育てしている親子の交流の場を設けていたり、地域の子育て情報の提供や講習を実施したりしています。子育て中の親同士で同じような悩みを共有でき、子ども同士も一緒に遊べるので親子で楽しめます。

診断や治療はできませんが、必要なら医療機関を紹介してくれることも。センターによってサービスの種類は異なるので、気になる人は問い合わせてみるとよいでしょう。

カウンセリングを受ける

カウンセリングでは、アドバイスを受けるのではなく、自分で立ち直るきっかけをもらえたり、気持ちを整理できるようにサポートしてくれたりします。カウンセリングを受けると具体的にどうすればいいのかを考えることができるでしょう。カウンセラーは感じている気持ちを否定せず受け止めてくれるので、話すことで気持ちが安定していきます。

カウンセリングはおもに医療機関やクリニックで受けられますが、そのほかにも民間企業・保健所・個人でもカウンセリングを行なっているので、自分に合いそうなところを選びましょう。

カウンセリングには初期段階・中期段階・後期段階に分かれています。初期段階で打ち解け、中期段階で問題を深く掘り下げて解決の糸口を探るのが目的です。後期段階ではカウンセリングを終えても不安にならないような関わりをしてくれます。

カウンセリングを受けることで心が軽くなり、自己肯定感も生まれます。育児ノイローゼの症状がつらい場合は、1人で抱え込まずに相談してみるとよいでしょう。

病院で受診する

育児ノイローゼの状態が続いて改善が見られなかったり、ひどくなったと感じたりしたら精神科や心療内科を受診することも考えてみましょう。適切な治療を受けることで改善できます。

病院では、

  • いつ頃から不調を感じるのか
  • 感じている不調はどのようなものか
  • つらいと感じるのはどのようなときか
  • 出産前に同じ症状を感じたことがあるか

などを聞かれます。急に言われるとうまく答えられないこともあるので、事前にまとめておくとよいでしょう。自分が受診したほうがいいのか迷う場合は、まず地域の子育て支援センターなどで相談すると安心です。

また、育児ノイローゼだと思ったら、別の病気が隠れていたということもあります。その病気が原因で自律神経が乱れているケースです。自己判断をせず、きちんと調べてもらうことも大切です。

育児ノイローゼを治療する方法

症状が改善されず、ひどくなるようなら心療内科・精神科を受診しましょう。出産後すぐであれば出産した産科でも対応してくれます。先に紹介した育児ノイローゼの症状に複数当てはまる人は受診をおすすめします。

受診の際は、感じている不調をすべて伝えることが大切です。メモなどにまとめておくと安心。はじめての受診は不安かもしれませんが、つらい症状が改善できれば育児も生活も楽になるでしょう。

育児ノイローゼの治療法は、おもに以下の3つです。

  • 薬を飲む
  • 認知行動療法
  • TMS治療

詳しく見ていきましょう。

薬を飲む

育児ノイローゼを改善するために、抗うつ剤や抗不安薬を使うのが一般的です。担当する医師の処方によって多少異なりますが、母乳へ移行してしまうため、授乳は避けることになります。人によっては副作用が出てしまうことがあるでしょう。

薬で不安感を無くし、症状が改善されてきたら少しずつ薬を減らして様子を見ます。基本的には保険が適用でき、3ヶ月以上かけながら治療をしていきます。

認知行動療法

物事の考え方や受け止め方を認知と言います。認知に歪みが生じると、イライラやうつ症状などが生じます。認知行動療法は「認知」と「行動」に働きかけ、認知の歪みを修正していく心理療法です。

副作用がなく、再発防止効果も期待できます。基本的に保険適用となり、3ヶ月以上かけて治療していきます。

TMS治療

TMS治療とは、脳に直接アプローチする治療法です。副作用が少なく、安全性が高い治療法として注目されています。気分の落ち込みや疲労を改善する効果が期待でき、薬で改善できなかった人も効果が期待できます。

1ヶ月程度の治療を行いますが、2週間ほどで効果がみられるようです。こちらは自費診療になります。

男性にも育児ノイローゼはある

子どもが生まれると、男性も育児ノイローゼになる可能性があります。男性は出産しないのでホルモンバランスなどの変化はありませんが、生活の変化や仕事と育児のプレッシャーが育児ノイローゼの原因になると言われています。育児に対してはママと同じようなストレスを抱えているようです。

育児をするのが嫌になると家に帰りたくなくなることも。そのため、残業をしたり飲み会の予定を入れたりするのです。しかし、そんな自分に対して不甲斐なさを感じます。

近年は育児に積極的に参加するパパも増えてきました。性別関係なく、子育ては大変なもの。ママだけでなく、パパに対するケアも忘れないようにしましょう。

あなたはいつも頑張っている!自分を追い込まないようにしよう

誰もが育児ノイローゼになる可能性を持っています。子育ては思い通りに進まず、必ずストレスを感じてしまうからです。

とくに現代社会は情報があふれ、育児にストレスや不安を感じやすくなっています。子育てに唯一の正解はありません。しかし、つい正解を求めてしまうので悩みも増えます。やるべきことばかりが増え、それができないことで自分を責めてしまいがち。

5万組を子育て支援して見つけた しない育児』には、子育てに奮闘しているママが自分らしく笑っていられる方法が詰まっています。

「しなくていいこと」と「そのかわりにするならこっち」が項目別に紹介されています。「テレビは時間を決めて見せる」ではなく、「自分が楽になるなら、つけっ放しにしてもいい」など、実践しやすい方法ばかり。

この本読めば、しなくてよかったんだ!と思えることが見つかって、心が軽くなっていくのがわかります。子どもが成長するにつれて変わる悩みや不安も解消できるので、子育てのバイブルとして夫婦で楽しんでみてください。

この記事は書籍『 5万組を子育て支援して見つけた しない育児 』の関連コラムです。