消費癖のある人は、給料が入ったらすぐに全部使ってしまうなど、お金の管理が苦手です。後先考えずに次々とお金を使い、給料日前はいつもピンチという方は意外と多いのではないでしょうか。
「消費癖を治したい」
「自分は消費癖があるのかチェックしたい」
「消費癖を治したいけど何をしたらいいか分からない」
という方向けに今回は、消費癖の特徴と治すための方法を紹介します。
大河内薫著書『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』では、お金にまつわる基本的な知識が、初心者でも分かりやすいように漫画で解説がされています。消費癖を克服するためにもぜひ参考にしてみてください。
目次
自分は消費癖があるかチェックしよう
最初に自分は消費癖があるのか、セルフチェックをしてみましょう。
- ギャンブルが好きで競馬やパチンコによく行く
- ブランド物が好きで人よりいい物を持っていると気分がいい
- 帰り道に目的なくコンビニやスーパーに寄ってしまう
- スマホアプリのゲームなどによく課金する
- クレジットカードで支払った分は気にしない
- 自分の口座残高や毎月の支出を把握していない
- 買い物が好きで自分へのご褒美が多い
- 飲み会が好きで誘われたら何でも参加してしまう
- カードローンやキャッシングを利用している
- 食事は外食やデリバリーサービスをよく利用する
- 買ってから使っていない物がたくさんある
- 多趣味でいくつものコミュニティに参加している
- タイムセールや期間限定に目がない
これらは消費癖のある人の特徴です。半分以上当てはまった場合は、消費癖があると考えておきましょう。自分は消費癖とは無縁だと思っていても、実際にチェックしてみると心当たりのある人は多かったのではないでしょうか。
まずは、「自分には消費癖がある」と自覚することが大切です。そのうえで原因や改善方法を見つけて、克服していきましょう。
消費癖がある人の特徴や原因5選
消費癖がある人の特徴を5つ紹介します。
- 見栄っ張りでプライドが高い
- ストレス発散方法は買い物
- お金について学ぼうとせず貯金の意識がない
- メンタルが弱く自制心が低い
- 計画性がなくお金のかかる趣味が多い
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.見栄っ張りでプライドが高い
プライドが高く、自分をよく見せようとするのは消費癖がある人の特徴です。
- ブランド物をたくさん身に着ける
- 友人や後輩によく奢る
- 高価なプレゼントを贈る
- 何人もの人にお金を貸す
このように消費癖のある人は、気前よく見栄を張ってしまいます。自分の生活に支障がない範囲で行うなら問題はありません。しかし消費癖のある人は、お金がなくてもお同じような行動を取ってしまいます。「すごい」「羨ましい」と言われることが快感となり、自分をコントロールできません。
プライドが高い見栄っ張りは浪費家の特徴です。
2.ストレス発散方法は買い物
ストレス発散が買い物になっている人は危険です。
買い物がストレス発散になっている場合、お金を使うことが目的になっているケースが多いでしょう。必要ない物まで買って、お金を使うことに満足感を覚えます。精神的に満たされて、消費癖へと繋がります。買い物自体は悪くないので、本当に欲しい物なのか判断する力が必要になってきます。
お金を使うことがストレス発散になっている人は、消費癖のある人の特徴です。
3.お金について学ぼうとせず貯金の意識がない
お金に対して無頓着で貯金に興味がないのも、消費癖へと繋がります。
お金を貯める意識がないので、給料が入ったらすべて使ってしまいます。現在はキャッシュレス決済や少額の投資などが浸透しており、知識がある人ほど賢くお金を貯めたり、増やしたりできる時代です。消費癖のある人は、お金について学んでもすぐに実行せず、後回しにする傾向があります。
消費癖がある人はお金を貯める意識が低く、手元にあるだけのお金を使います。給料日前は金欠になっていることもあるでしょう。
4.メンタルが弱く自制心が低い
自分の欲望をコントロールできないと消費癖へ繋がります。
自制心が低く、欲しい物があるとすぐに購入してしまいます。不要な物や、身の丈に合わない高価な物にも手を出してしまい、出費がかさむでしょう。また貯金の目標を立てても、メンタルが弱い人は途中で諦めて長続きしません。
自制が効かず、メンタルが弱い人は消費癖が克服できません。
5.計画性がなくお金のかかる趣味が多い
お金の使い方に対して計画性がなく、趣味が多い人は散財してしまいます。趣味は生活を豊かにしてくれますが、お金のかかる趣味で持ち物などへの拘りが強い人は注意が必要です。
- 車
- 購入ブランド品
- お酒
- ゴルフ
これらは一度に使う金額が多い傾向にあります。好きなことなので消費に走り、欲しいと思ったら我慢が効きません。頻度を考えるなど計画性に楽しむのであれば問題ありませんが、後先のことを考えずにお金を使うと消費癖へと繋がるでしょう。
消費癖が治らなければ最悪の事態に陥ることも
自分に消費癖があると分かっても、何とかなると思っている人は多いのではないでしょうか。しかし治らなければ最悪の事態に陥ることもあります。
- 借金を抱えて返済に追われてしまう
- 周囲からの信頼を失ってしまう
- お金が理由で諦める必要があるケースも
それぞれ理解しておきましょう。
借金を抱えて返済に追われてしまう
消費癖を改善できず、給料を超えてお金を使っていると借金を抱えてしまうことも。
消費癖をコントールできずにいると、カードローンやキャッシングに手を出してしまうこともあるでしょう。一度借金を抱えると給料日の度に返済があり、使えるお金が減るので生活が苦しくなります。返済に追われて家族に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。また将来を考えているパートナーがいる場合、借金が原因で上手くいかないケースもあります。
消費癖が治らないと、借金を抱える可能性があると頭に入れておきましょう。
周囲からの信頼を失ってしまう
人にお金を借りることに抵抗がなくなり、周りからの信頼を失うこともあるでしょう。
消費癖が強くなると、家族や友人から頻繁にお金を借りることが多くなります。お金の貸し借りを軽く考え、自分が今いくら借りているかを把握できないことも。周囲からの信頼が無くなり、友人を失ってしまうことになるでしょう。
消費癖が治らないとお金にルーズな人だとレッテルを張られ、本当に助けが必要なとき周りから信用してもらえません。
お金が理由で諦める必要があるケールも
消費癖が続くと、やりたいことがあってもお金が理由で叶わないケースも出てきます。
貯蓄がないので、不慮の事故や家族の緊急事態にも対応できません。自分が病気になったり、仕事がなくなったときのことを考えるととても不安になるでしょう。やりたいことがあったとき、自分の消費癖が原因で諦めるのは避けたいものです。
最悪の事態が起きたときある程度は対応できるように、消費癖は改善したいものです。
消費癖を治す7つの方法
それでは消費癖を治す7つの方法を紹介していきます。
- 毎月の収入と支出を可視化して現状を把握する
- ライフプランを書き出して人生の計画表を作成する
- クレジットカードを持ち歩くのをやめてみる
- お金を家族に管理してもらい先取り貯金を始める
- お金のかからない趣味を見つける
- 買い物以外のストレス発散方法を見つける
- 断捨離をして部屋を整理整頓する
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.毎月の収入と支出を可視化して現状を把握する
消費癖を治す第一歩として、現在の収入と支出を把握することが大切です。
消費癖がある人は自分の収支を把握しておらず、使っていい金額を超えてしまう傾向があります。給料が振り込まれたら家賃や生活費を差し引いて、自由に使える金額を書き出しましょう。そうすることで使いすぎを防げます。
さらに家計簿で毎日の支出を可視化することで、お金使い過ぎている部分を発見できます。自分のお金の現状を把握することが、消費癖改善に繋がります。
2.ライフプランを書き出して人生の計画表を作成する
人生のライフプランを書き出して、お金を貯める目標を見つけましょう。
- 結婚
- マイホーム購入
- 子育て資金
- 老後の生活
など目標をできるだけ明確に定めて、人生の計画表を作成します。「何歳までに家が欲しいか」「老後に足りない金額がこれくらいだから貯金がいくら必要か」と具体的な金額やプランを立てます。貯金する意識が高まり、消費癖の改善に繋がります。
自分の人生のライフプランを考えて、お金を貯める目標を見つけましょう。
3.クレジットカードを持ち歩くのをやめてみる
思いきって、クレジットガードを持ち歩くのをやめてみるのもいいでしょう。
決済手段として便利なクレジットですが、お金を使っている感覚が薄くなることも。後先考えず使用して、カードの請求額に驚いた経験がある人は多いのではないでしょうか。現金がリアルタイムで減らないので、お金をいくらでも使えると勘違いしてしまいます。
カードを頻繁に利用して返済に追われている人や、消費癖が治らないと悩んでいる人は、クレジットを持ち歩かないようにしてみましょう。消費癖が治るまで現金だけで生活するのもひとつの手段です。
4.お金を家族に管理してもらい先取り貯金を始める
どうしてもお金を使い過ぎてしまう場合は、家族に管理してもらうことも検討しましょう。
消費癖のある人は1ヶ月の予算を決めて計画を立てても、オーバーしてしまいます。自分では管理できないと判断し、家族にお金を渡してみてください。また先取り貯金は給料が振り込まれたら、すぐに口座から引き落とされるので強制的に貯金ができる仕組みです。
家族に管理してもらったり、先取り貯金をしたり、お金の使い過ぎを防ぐ環境や仕組みを自分で作ることも大切です。
5.お金のかからない趣味を見つける
消費癖がある人は、お金のかからない趣味を見つけましょう。
ゴルフ・車、バイク・ギャンブル・お酒など、自分の支払い能力を超える趣味だと感じる場合、お金のかからないものへシフトしてみてください。メーカーやブランドへの拘りが強かったり、頻度が高すぎと大きな出費へと繋がります。運動や料理、SNSなど低い予算で楽しめる趣味を見つけましょう。
お金のかからない趣味を見つけることで、消費癖の改善となります。
6.買い物以外のストレス発散方法を見つける
消費癖から脱却するには、お金のかからないストレス発散方法を見つけるのも大切です。
買い物などお金を使ってストレス発散をするのは、消費癖のある人の特徴です。お金を使うことが目的となり、無駄遣いをして満足感を得ていることが多いでしょう。いかにお金のかからないストレス発散方法を見つけるかが重要になってきます。ウォーキングや筋トレ、ヨガなど金をかけずにストレス発散する方法はたくさんあります。
ショッピングで数万円使うより、低い費用でストレス発散できる方法が見つかれば、消費癖改善にぐんと近づくでしょう。
7.断捨離をして部屋を整理整頓する
断捨離は、自分の無駄遣いしてい部分を発見できます。
3ヶ月や半年に1回など断捨離をして部屋を整理整頓すると、どれくらい物を持っていて無駄な物がどのくらいあるか把握できます。最初はなかなか捨てられないと困るかもしれませんが、定期的に行うと自分が必要としている物が分かり、無駄遣いが減っていくでしょう。
部屋の整理整頓を心がけ、今部屋にあるものを把握しておきましょう。消費癖の克服へと繋がります。
消費癖を改善してお金について学ぼう
今回は消費癖がある人の特徴や、治すための7つの方法について紹介しました。消費癖があっても、何とかなると漠然に考えている人は多いです。借金をして周囲からの信頼を失ったり、お金が理由でできないことがあったりと最悪の事態を想定しておくことも大切です。
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