面倒くさいは禁句!何でもアリな自給自足で毎日がエンタメ。青森の片田舎で笑っちゃうくらい自由に暮らす田村家のリアルを紹介します。
さぁみんな、せーの…「ストローングッ!」
はい、ご唱和ありがとうございます。
今日も元気にストロング生活してまいりましょう。
いやぁそれにしても暑いね、暑いねぇ。夏だもんねぇ。
ジリジリと照りつける太陽! なんてストロングなんだー!
地球が誕生したときにはすでにあったであろう、このストロングなパワー。
我々の頭上から毎日降りそそぐ無料のエナジー。
この太陽の素晴らしいチカラを利用しない手はないでしょ☆
というわけで今回の0円ストロング生活のテーマは…
目次
電気のオフグリッド! ソーラー発電!
※ オフグリッド…公共のインフラに依存せず、独立確保できるような設計や様式のこと。
近頃、なんだかスゴいらしいじゃないの、電気料金の値上がり。
電力会社によっては50%近くもアップしてるみたいで…
発電にかかるコストが増えれば、当然のことながら販売料金も上がります。
電気を作るために必要な資源(化石燃料)のほとんどを輸入に頼っている日本の場合、円安になれば輸入コストが上がっちゃいます。
もう最近じゃ歴史的な円安を経験しているわけで、海外からの輸入に頼っていてはいよいよマズい感じ。
でも、諦めるなかれ、ジャパニーズ、ピーポー!
個人の力で円安を円高に変えるなんてできやしないけど、多かれ少なかれ電気を自給することは可能です。
もちろん自転車を漕いだり、水や風の力を利用したりして発電することもできるけど、この地球上の全ての人々が恩恵を受けることができる「太陽光」で発電しちゃおう!
太陽光で電力自給するために必要なもの
オフグリッドな電力をストロングに自給するためにはそれ相応の装置が必要になってくる。電力自給の方法は今となっては千差万別だけど、ここではもっともカンタンな方法をご紹介します。
必要なもの①「ソーラーパネル」
まずはこれでしょ、太陽光を電気に変えてくれるアイテム。
住宅の屋根に設置されたものを目にしたことありますよね。
最近じゃ山林にドドーンと並べられているメガソーラーなんていうものもある。(あれはちょっとやりすぎだと思うけど)
発電量によってサイズや枚数は様々だけど、あの黒くて四角いやつが太陽光パネルです。
うんうん、そんなの分かってるさ!って人も多いと思うけど、あのソーラーパネル、たった1枚からでも購入できるって知ってますか?
さすがにまだホームセンターで気軽に購入できるほど時代は進んではいないけど、今やこのソーラーパネル、インターネットで専門業者さんから新品を、フリマ・オークションサイトから中古品などを買うことができます。
運が良ければ、まだ使えるのに撤去を余儀なくされたソーラーパネルをタダでもらえるなんてこともあるかもしれない。
割高だけどメッチャ軽量だったり、折りたたみができるものまである。
実は手を伸ばせば誰でも入手できちゃうソーラーパネル。
お値段は発電量に比例します。
必要なもの②「ポータブル電源(バッテリー)」
電力オフグリッドへの道は「発電」のみでは成し得ません。
もうひとつの大事なポイント、それは「蓄電」です。
ソーラーパネルはあくまで発電装置。
電気をためることはできません。
もちろんソーラーパネルから直に電力を取り出して利用することもできるけど、晴れたり曇ったりだと電力は安定しないし、夜は全く発電してくれません。
効率よく安定的に使うためには電気をためる必要があります。
ひと昔前の電力自給は、自動車用の鉛バッテリーを使って周辺機器(制御や変換をする装置)を細々と配線しておこなうのが主流だったんだけど、その後のアウトドアブームがやってきたおかげでリチウム電池系の「ポータブル電源」なるものが世に溢れてきた。
これが消費者のニーズに合わせて種類も多岐にわたり、まぁ優れもの。
ライトユーザーからヘビーユーザーまで広くカバーしていて、かつ専門知識がなくても使えてしまう。
キャンプ場で折り畳みのソーラーパネルを広げて夜間照明やスマホの充電ができればいいよっていうミニミニサイズのポータブル電源もあれば、電気ポットでお湯を沸かしたり、ヘアドライヤーを使えたりする大出力が可能なズッシリ重いポータブル電源もある。
当然ながら値段も様々。
基本的にたくさん電気をためることができて、大きな電力を取り出せるものほど高価になります。
ポータブル電源は決して安いものではないから、いざ購入しようと思っても躊躇してしまうかもしれないけど、この災害の多い日本です。
いつなんどき、自分の住まいが被災するかわからないわけで…
防災の意味でもこういった、サッと持ち出せるオフグリッドアイテムを持っておくというのも大事かなと思います。
さぁあとはつなぐだけ!
ポータブル電源とソーラーパネルが揃ったらあとはそれを接続!
大体の場合、付属しているケーブルをパチンパチンとつなげば即座に電力自給がスタートする。
必要に応じて延長ケーブルを購入すればソーラーパネルを屋根の上に載せて、屋内の家電製品のすぐそばにバッテリーを配置するとかのレイアウトも可能。
コネクタ付きのケーブルであればプラスとマイナスを間違えることなく感覚的に配線もできる。
テレビとレコーダーの配線よりもカンタンです。
ポータブル電源のメリット
これのいいところは何といっても「お手軽」に電力自給ができることだろう。
専門的な知識や技術がなくても使えちゃう。
本来であれば、電気をためるバッテリーだけでなく…
ソーラーパネルから入る電気の量を調整してくれるチャージコントローラー
バッテリーを保護してくれるBMS(バッテリーマネジメントシステム
一般家電製品を使うために電気を直流から交流に変換してくれるインバーター
様々な給電に対応する出力ポート(USBや車用シガーソケットなど)
こういった装置を取り付ける必要があるんだけど、それらがナント全て内蔵されている。
ソーラーパネルをつなぐだけで即座に太陽光による充電ができるし、出力ポートにプラグを差し込めばすぐに家電製品が使える。
また、表示パネルに使用状況が表示されるので生活電力が可視化。
これにより発電量やバッテリー残量も把握できるし、節電にも多いに役に立ちます。
これは嬉しい!
電力オフグリッドの入門としてはこの上なくありがたいアイテムです。
ポータブル電源のデメリット
ポータブル電源は先述の通り、面倒な装置が全て内蔵されているオールインワン。
お手軽に使える反面、カスタム性は低い。
「もうちょっと電気をためたいなぁ」
とバッテリーを増設しようとしてもできない仕様になっているものが多い。
※ 増設可能な製品も一部はあります
「もっと高出力にしたいなぁ」
とインバーターをより性能の良いものに変えようとしてもできない。
というようにポータブル電源は一定の製品としてパッケージ化されているため、あとから出てくるユーザーのニーズにほぼ対応ができない。
ボクみたいにDIYして色々とカスタムしたいって人にとっては後々ストレスになってくるかもしれません。
ちょっと注意事項も!
ソーラーパネルとポータブル電源を導入するにあたり、気をつけてほしいことが2つ。
① ポータブル電源の仕様に合わせたソーラーパネルを選ぼう!
ポータブル電源には仕様があるので、購入前に必ずチェックしましょう。
最大入力値を越えるようなハイスペックなソーラーパネルを導入しちゃっても勿体無いです。
例えば、ポータブル電源の入力最大値が200Wなのに400Wのソーラーパネルをつないじゃってもオーバースペック。
内蔵されているチャージコントローラがうまいことやってくれるから過電流で暴発するみたいなことは起こらないけど、余計な出費やスペース(発電量が多くなればパネルサイズも大きくなります)を圧迫しちゃいます。
接続ケーブルのコネクタ形状も合わせてチェックしましょう。
大抵「MC4コネクタ」っていうものになるけど製品によっては違うコネクタ仕様もあるので注意です。
② カスタムDIYはご注意!
ケーブルの被覆を剥いてコネクタを取り付けたり、分岐や結合したりするには電気工事士の資格が必要です。
コネクタがあらかじめ付いているケーブルや製品同士を接続するのは誰がやってもOKなので、資格を持っていない人はそういったケーブルを選んでください。
ポータブル電源の分解は御法度。故障しちゃっても製品保証の対象外だし、最悪の場合は感電してビリビリになっちゃうかもしれません。
電気が流れている装置ということをちゃんと理解してくださいね。
まとめ
どうですか?
なんか電力のオフグリッド、すぐにでもできそうな感じじゃないですか?
防災がてらのオフグリッドなら多少の出費もいいかもしれません。
何といっても一度導入すればしばらくの間はランニングコストはゼロ!
太陽の光は0円でこの大地に降りそそいでますよ〜!
田村余一(Tamura Yoichi) 1977年、青森県南部町生まれ。大学卒業後まともに就職することもなく、フリーターをしながら現代社会への不安と失望を加速させる。20代半ば、富士山で冒険死を試みるも見事に失敗し、おどるような人生を選択。以来ちょっとオカしいくらいのポジティブ思考で独自の人生をクリエイトし始める。伴侶の田村ゆにと電気・ガス・水道を契約しない生活を構築し、持続的DIY農生活を実践しながら、これまでの人生経験の集大成とも言える、地域の「御用聞屋」を開業。デジタルとアナログを混ぜ合わせつつ、一人で百の仕事をこなす現代版「百姓」を目指す。廃材建築家、イベント企画/演出、映像作家、デザイナー、イラストレーター、ナレーター、舞踏家などなど……スキルはムダなくらい多岐にわたる。2023年4月からムラづくりプロジェクト「コミューン」を始め、自給自足生活をムラビトと一緒に共有している。 うちみる(自給自足家族生活オフィシャルWEBサイト) http://uchimill.naturebounds.com/ うちみるコミューン(自給自足のムラづくりInstagram) https://instagram.com/uchimill_commune うちみる動画チャンネル(YouTube) https://www.youtube.com/@uchi-mill4828