日本を代表するテーマパークである、「東京ディズニーリゾート(以下、TDR)」そして「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)」。どちらも個性的でそれぞれの楽しさがあります。
約10数年間TDRに通った筆者(みっこ)ですが、気が付けばUSJの魅力にもハマり、年間パスポートで通うことに……。そして、それぞれのパークが大好きだからこそ見えてくる「個性」や「楽しさ」がありました。
「どちらのパークのファンも、どちらにも行きたくなる魅力」について、連載でお伝えして行きたいと思います。
目次
初めてUSJに行ったきっかけは「コンビニくじ」
「……年パス買っちゃおうかな?」。
USJに初めて行って、そう感じるのにあまり時間は必要ありませんでした。
東京ディズニーリゾートに通い始めて、10数年。ブログなども長く続け、さらには書籍も7冊発刊させていただくなど、それなりにTDRに詳しくなったのかなと感じていた筆者。
TDRが大好きで虜になっていた私は、他のテーマパークにはあまり行ったことがありませんでした。もちろんUSJも例外ではありません。USJは東京ディズニーシーと同い年で約20年の歴史がある大人気のテーマパークであるにもかかわらず、お恥ずかしながら、これまではUSJ未経験だった私。
TDRが「東の横綱」ならば、USJは「西の横綱」。TDR好きを語る上で両方の魅力を知ることも大切なはず……。
ですが、TDRがある舞浜からUSJは遠いし、ホテル代も新幹線代もかかるからまた今度……となかなか行かずにいました。
そうしたなかで初めて私がUSJに行ったのは、2020年の秋。しかも、そのきっかけは某コンビニエンスストアでよくある「700円くじ」で、たまたまUSJの貸切チケットが当選したことでした。
初めてのUSJは、見るもの全てが衝撃だった
TDRには長く通っていたため、お恥ずかしながら無意識に「TDRがすべてのテーマパークの基本」と感じてしまっていた自分が居たのかもしれません。
そんななか訪れたUSJ。当然のことながら、見るもの全てが新鮮で大小様々な衝撃を常に受け続けている……といった感じでした。
また、面白い「縁」で、TDRを通じて知り合った大阪のお友達が途中からUSJに同行してくれたのですが、「こんなにはしゃいで楽しそうなみっこ(筆者)さんは初めて!」と言われたことに自分自身が驚きました。
もちろん初めて経験するものばかりだから、新鮮な衝撃があったというのは事実だと思います。しかし、TDRに長く通ったからこそ感じたのは、「USJはすべてのコンテンツの振り切り具合が凄い」ということでした。
飛び抜けたスリルやエンタメ…USJは「NO LIMIT!」なテーマパーク
シンプルに感じたTDRとUSJの違いは、「アトラクションのスリルや、やり過ぎ感」。
もちろん、いい意味です(笑)
TDRは「ディズニー映画の世界観」を味わえるテーマパークであるため、「夢」や「魔法」や「想像力」といった、いわばディズニーらしい世界観を見せてくれるテーマパークといえると思います。
対して、USJは全体的に「スリルやアトラクションの速さや強さなどに、ひとつ飛び抜けた感」があるように思います。
例えば、USJのかなり激しいアトラクションのひとつである「ザ・フライング・ダイナソー」。
登場時は起伏の激しいコースとして世界最長で、更には世界最大の高低差を誇っていた、かなり激しいコースタータイプのアトラクションです。
TDRに慣れた私の友人は、「あれを考えた人は、絶対におかしい!」と例えるなど、乗り物のスリルなどは「突き詰めた感」がある気がします。
ショーや演出にもUSJ独特の「やりすぎ感」
もちろん、やりすぎ感はアトラクションだけでなく、エンターテイメントでも同様に感じます。
炎や水などを使ったアトラクションやショーなども、ディズニーの世界観を表現するTDRと比較すると、全体的に激しめの演出が多くゲストを驚かせてくれます。
例えば、「ウォーターワールド」は、本物の水上バイクなどが登場し、高い位置から生身でのダイブシーンなど、迫力あるスタントや、炎や水、煙等がふんだんに使われたショーであり、単純に見ていて「すごっ!」と思わせる感動や感激があります。
更にはハロウィーンイベントで登場するゾンビはハリウッド本場の様なリアルで不気味な特殊メイクで、「本気で怖い」と感じる振り切り感があります。
誰もが知る「ディズニーの世界の物語」よりも、スリル感や生で観るショーの特殊効果などで感動したい方は、USJのほうが楽しめる要素が多いような気もします。
対してTDRでは、誰もが「子供の頃から憧れたディズニーの物語の世界」が再現された場所が多く、「あの物語、世界に自分が入れる特別感」が味わえる部分が多いといった違いがあるように感じます。
「世界観に浸る」ディズニー、「自らが楽しむ」USJ
TDRとUSJを体験して感じたことがあります。
TDRはその名の通り、「ディズニーの世界観に浸れる」という楽しみ方ができる場所。
自分が子どもの頃に見た、「あのディズニー映画の世界」のなかに入り込める、特別な体験を味わうことができます。
対して、USJはもちろんそうした「映画の世界観」という設定もありますが、それよりも「刺激やスリルの満足感が追求された場所」といった印象を受けます。
もちろん、これは筆者の感じ方であり、それぞれ皆さんで受ける印象や楽しさや魅力は異なるとは思います。
TDRは「ディズニーの世界観を楽しめるテーマパーク」であり、USJは「幅広く人気アニメなどとコラボするなど、ゲストの欲求を突き詰めたテーマパーク」といえるのではないでしょうか。
ディズニーとUSJ、比べると見えるそれぞれの魅力
長く東京ディズニーリゾートに通ってきた筆者から見たTDRとUSJのそれぞれの魅力。
何かとすぐ比較される両テーマパークですが、2つを比べて優劣をつけるということではなく、それぞれを良い意味で並べて比べてみることで、それぞれの良さがより際立つなど、とてもわくわくしました。今ではTDRに行くとUSJに行きたくなる、USJに行くとTDRにいきたくなってしまいます!
もちろん、双方のテーマパークの楽しさや素晴らしさ、それぞれの個性については、そう簡単に語るものではないと思います。
ただ、TDRに通い続けていた私がUSJに行ってみたら、今度はUSJの魅力にも取り憑かれてしまいました。
これから、TDRが大好きな私がUSJに行って楽しかったことや、びっくりした両パークの違い、おすすめの遊び方をご紹介していきます! 次の連載も楽しみにお待ちいただけたらうれしいです。
(画像提供:iStock.com/Astarot/VictorHuang/SolStock/Philartphace/Pollyana Ventura/andresr/svetikd)
みっこ 約18年間、東京ディズニーリゾートに通う「Dヲタ」。 東京ディズニーリゾートについての裏技や雑学を紹介しているブログ「TDRな生活」で、合計約4500記事、約18年間更新し続けている。ショーやパレードの鑑賞よりも、パークの細かな雑学や物語が大好物。普段は普通の社会人。WEBライターとしても活躍。TV番組への情報提供や、雑誌・週刊誌のディズニー系情報の執筆や取材同行、攻略系ブログ「TDRハック」の執筆にも参加。 著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『ディズニーの待ち時間を劇的に減らす方法』『ディズニーがもっと楽しくなる魔法のトリビア』(KKベストセラーズ)『ひとりディズニー50の楽しみ方』(サンクチュアリ出版)など。