DヲタがハマったUSJのある生活

DヲタこそUSJのハロウィンに行け 3つの理由

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テーマパークといえば、アトラクションやキャラクターだけでなく、「季節ごとのスペシャルイベント」も魅力的ですよね。そんな中、数ある季節イベントのなかで、「唯一にして最大の違い」があるといえるのが、秋のハロウィーンの時期。

東京ディズニーリゾート(以下、TDR)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)ともに、それぞれ個性的なハロウィーンで私達を楽しませてくれます。

シンプルにいうと、「TDRは可愛くてコワイ」という「コワかわハロウィーン」ですが、「USJはリアルに子供が泣き出す」という、「マジこわハロウィーン」といった違いがあります。

同じハロウィーンでも、パークによってその楽しみ方はいろいろ。今回はそんな秋の季節の2つのパークの魅力について語ってみたいと思います。

両パークで「全く異なる」ハロウィーンイベント

夏の厳しい暑さが過ぎ、秋の快適な季節に行われるハロウィーンイベント。まさに「行楽の秋」に実施されるイベントは、パークの楽しさがより楽しめるといっても過言ではないと思います。

ご承知の通り、両パークで行われるこの秋の人気イベントですが、「両パークの個性が一番強く出る季節」ともいえると思います。

一般的な季節のイベント、例えばイースターやクリスマス、お正月といったものは比較的似た形になることが多いですが、このハロウィーンだけは、TDRとUSJで全く異なるイベントであるといえると思います。

そんな両パークの特徴について触れてみたいと思います。

怖すぎ!子ども厳禁?ガチで怖いUSJのハロウィーン

人気のハロウィーンイベントですが、一言で表すならば、TDRは「老若男女全ての年齢層が幅広く楽しめるイベント」。対して、USJはかわいいというより、「子どもや苦手な方は要注意!リアルに怖い」といった要素が強いといえると思います。

TDRでは、ミッキーたちをはじめとする「ディズニーの仲間たちが毎回異なるかわいらしい衣装」で登場します。

対して、USJの場合はもちろん主要なキャラクターのハロウィーンコスチューム(ハロウィーン仮装のミニオン、ハローキティやマイメロディ、クロミなど)を昼間には見ることもできますが、「リアルな動きや造形をした、本当に不気味で怖いゾンビが夜の街をさまよう」など、TDRとは全く異なる「本当に怖いハロウィーン」というイメージがあります。

夜からはお子さんが泣いてしまうような、リアルなゾンビがたくさん登場するため、「セイフティ・エリア」というゾンビが出ないエリアや通路が設定されているほどです。

また、夜のパークでは一般のゲストがゾンビに襲われて腕や首がもぎ取られる……といった場面(もちろん演出です)が目の前で行われるなど、非常に刺激の強いものになっていますので、苦手な方は要注意です。

ただ、今年からは人気のポケットモンスターとコラボしたショーステージやグリーティングが登場するなど、昼間は安心して苦手な方やお子さんも楽しめるパークになっています。

万人が楽しめるTDRの「コワカワ」ハロウィーン

「万人向けのTDR」「本当に怖いUSJ」のそれぞれのハロウィーン。どちらが好みかというのはもちろんあると思いますが、幅広く誰もが安心して楽しめるのはやはりTDRだと思います。

加えてグッズやフードも、かわいらしいオバケのキャラクターで溢れ、特にTDRの場合、パンプキンをメインとしたスイーツや食事などもたくさん登場します。

一緒に行こうとしている方が求めていることを予め聞いて、かわいらしさや幅広くパークを楽しみたい! というならば、やはりTDRのハロウィーンの方が向いているといえると思います。

特にTDRのハロウィーンの場合は、夜でも基本的にはディズニーリゾートの夢と魔法の王国の空間は保たれており、安心して楽しめるハロウィーンという雰囲気があります。

逆に刺激的なハロウィーンを求めたい、よりテンション高く楽しみたい! という方はUSJのハロウィーンをぜひおすすめします。

TDRの「やり過ぎ」はまだまだ甘い?

新型コロナウィルスによる行動制限が全くない状態で行われる、久しぶりの今年のハロウィーン。TDRではCMやオフィシャルサイトに「やりすぎちゃってコワイイね!」の言葉とともに、ミッキーたちがかわいいコスチュームで登場しています。

しかし、正直いうとTDRのハロウィーンはコロナ前のイベントに戻りつつはあるものの、現在の所、特に「やり過ぎ感」があるような、これまでと大きく変わった様子は見られません。

そう考えると、現在「NO LIMIT! ぶっとべ!ここは超元気特区」というキーワードをパークのコンセプトに掲げるUSJのハロウィーンは、本当に「だいぶやり過ぎ感」があります。

例えば、今回USJに期間限定で設置されるウォークスルータイプのお化け屋敷型アトラクションである、「チャッキーズ・カーニバル・オブ・カオス ~チャッキーの血塗られた祭典~」に関しては、なんとテーマパークとしては異例の「R-15指定」で、14歳以下かつ中学生以下の体験はできないというもの。

実際に同アトラクションの過去作では、まだR-15指定ではなかった昨年でも、施設内には飛び散る血やグロテスクな内臓などの他、リアルな遺体や手術台でバラバラになった身体、殺人などの描写……など、苦手な方ならトラウマになるレベルの恐怖があります。それがさらに今年は3Dメガネをかけて進む、完全新作で登場しています。

こちらに限らず、USJのハロウィーンは、他にも狼男、フランケンシュタイン、ドラキュラなどが登場する、こちらも12歳以下かつ小学生以下の体験ができない、「ユニバーサル・モンスターズ ~レジェンド・オブ・フィアー~」。
グロテスクでリアルなゲームの世界が広がる「バイオハザード™・ザ・エクストリーム+」、期間限定で屋内コースターが「貞子の呪い ~ダーク・ホラー・ライド~」に変わり、3Dで貞子が迫って来る……など、「本当にやり過ぎ感」があるものが多く登場します。

「何となく怖い」ではなく、「本当に怖がらせに来ている」というところが大きな違いといえます。幅広い年齢層が楽しめるTDRに対し、ある程度の大人限定のイベントに特化しているというところがUSJらしいですね。

物語が繋がるTDRのハロウィーン

リアルな怖さの演出が多いUSJに対し、TDRでは基本的に「明るく楽しいハロウィーン」であり、あくまでもディズニーキャラクターを中心としたその世界観を大切にしたイベント……という空気感があります。

また、毎回それなりのパーク全体でのコンセプトやストーリーがあるのも特徴のひとつ。

例えば、近年ディズニーランドで行われている「スプーキー”Boo!”パレード」では、一見すると楽しいパレードではありますが、実はミッキー達がゴーストに踊らされていると思われるシーンがあったり、途中でミッキーたちが操られ、それになんとか耐えるような場面があったりします。

また、アトラクションの「ホーンテッドマンション」とストーリー付けされている部分も多くあります。例えば、パレードの列車に記された不気味なマークがホーンテッドマンションのなかにあったり、セリフの一部がホーンテッドマンションの言葉になっている……など、パークに詳しい方でも楽しめるようになっています

逃げ場の無い恐怖!パーク全体がステージになるUSJ

TDRのハロウィーンは、特別なショーやパレードが行われたり、園内の一部に装飾が加わりますが、基本的には「パーク内全体の雰囲気はいつもと変わらず」といった印象になります。

対して、USJでは昼間は普段とさほど変わりませんが、夜になると怪しい照明やスモークなどが加わるほか、BGMは「人が襲われているような悲鳴」「ゾンビが肉を喰らうような不気味な租借音」「ゾンビのうなり声」等の音声(BGM)になり、「パークほぼ全体が逃げ場のないステージになる」といった形になります。

もちろん、お子様向けの要素が高い「ユニバーサル・ワンダーランド」や、「ミニオン・パーク」や、世界観が全く違う「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」などではほぼ通常と変わらない状態(ハロウィーン装飾やフード・イベント等は一部あり)ですが、パーク全体が不気味な雰囲気になるところが2つのパークの大きな違いだと思います。

別コンテンツやアーティストコラボができる強み

当然のことながら、TDRでは「ディズニーキャラクター」が中心のハロウィーンになりますが、USJが個性的なのは「別のコンテンツを使える」というところにあると思います。

例えば、USJでは近年の定番となっている、人気ゲームソフトの「バイオハザード」をモチーフにしたアトラクションが登場したり、その関連グッズなども販売されています。

また、そうしたゲームやコラボしているアニメーションのキャラクターのグッズやフードなどが販売され、他のコンテンツ好きのファンの方を取り込むことができるのが、この時期に関わらず、USJの強みであるといえます。

また、今年のUSJでは、ハロウィーンとしては初登場となる、「ポケモン」とコラボしたショーやメニューなどもあり、世界的に有名なポケモンとコラボすることにより、外国人観光客も呼び込むことのできる強みもあります。

また、映画のテーマパークという垣根を越えた「様々なコラボ」ができるUSJでは、今回のハロウィーンでは、誰もが知る有名アーティストのAdoさんとコラボし、全面的にその楽曲を使ったショーステージが実施されています。

人気だけでなく、クオリティーの高いアーティストとのコラボで行われるショーステージでは、ゲストが一緒にダンスで踊って盛り上がるなど、「ライブハウス感のあるイベント」になっています。

こうした「ゲストも一体となった体感型の楽しめるイベント」というのは、近年のTDRでは少なくなっており、USJの特徴となっている気がします。

ハロウィンを広めたディズニーリゾートの功績

今でこそすっかりお馴染みとなった秋の恒例ハロウィーンイベント。しかし、今では当たり前となっているこのイベントですが、TDRが毎年行っていた「ハロウィーン」が日本にその風習を定着させる「大きなきっかけ」となったような気がします。

本来であれば、宗教的な意味合いもあるハロウィーンですが、それをパークの季節のスペシャルイベントとして広めたTDRの功績は大きいのではないかと思います。

例え本来の意味からは少し離れたイベントであったとしても、こうしたイベントをきっかけにそうした風習が広まるのは良いことですよね。

また、これに限らず、例えば春のイースターイベントなども、東京ディズニーリゾートがそれを広めるひとつの大きなきっかけになったといっても過言ではないと思います。

こうした部分はやはり日本を代表するテーマパークの大きな功績といえると思います。

「仮装」の自由度が全く違う2つのパーク

ハロウィーンと聞くと共通するイメージといえば「仮装」。TDRではこの時期だけ許された大人も仮装での入園が可能となり、皆さんそれぞれ趣向を凝らした衣装で楽しむのが恒例となっています。

もちろんUSJでも仮装はOKですが、そもそもUSJではこのハロウィーンの時期に限らず、「年間を通じて仮装がOK」となっているため、特にこの時期だけ特別な仮装……という感覚がない違いがあります。

また、TDRでは仮装に関しては「期間限定」でさらにホームページにはその「仮装可能な対象作品やキャラクターなどの詳細」が示されており、制限などは非常に厳しい印象があります。

対して、USJでは特にパーク内のキャラクターに限らず、「基本的には仮装は何でもあり」となっています。もちろん、最低限の仮装ルールはしっかりとありますが、こうした仮装の自由度の違いは両パークで大きく異なっているといえます。

「異なるパーク」の「異なるハロウィーン」を楽しむ

以上、ご紹介してきた両パークのハロウィーン。同じ季節の同じイベントであっても、そのコンセプトや中身は大きく異なります。

かわいらしいディズニーキャラクターやモチーフを楽しむTDRの「コワかわハロウィーン」。そして、五感に直接響く恐怖を楽しむUSJの「マジこわハロウィーン」。

USJのハロウィーンに行ったことがない方は、アトラクション・世界観・エンターテイメントとTDRとは異なるハロウィーンを体験することが出来ると思います。

逆に、TDRのハロウィーンに行ったことがない方は、かわいらしいディズニーの仲間たちや、グッズ、フードなどからハロウィーンを感じ、楽しむことが出来ると思います。

どちらが好きかどうかはもちろん皆さんそれぞれの判断ですが、「どちらが良い」というよりも、それぞれ独特の個性と良さを持ったイベントになっていると思います。

もちろん言葉で語るより、実際に経験・体験してみないと、その違いや楽しさの違いはわからないもの。夏が過ぎ、暑さも緩んでくるこれからの行楽の秋。できれば両パークのハロウィーンを体験して、その楽しさの違いを感じてみてくださいね。

(画像提供:iStock.com/D-Keine/Augustcindy/Andrii Iemelyanenko/FotografieLink/VictorHuang/sandsun/kali9/gilaxia/Anastasia Lukashova/Ulza)


みっこ
約18年間、東京ディズニーリゾートに通う「Dヲタ」。
東京ディズニーリゾートについての裏技や雑学を紹介しているブログ「TDRな生活」で、合計約4500記事、約18年間更新し続けている。ショーやパレードの鑑賞よりも、パークの細かな雑学や物語が大好物。普段は普通の社会人。WEBライターとしても活躍。TV番組への情報提供や、雑誌・週刊誌のディズニー系情報の執筆や取材同行、攻略系ブログ「TDRハック」の執筆にも参加。
著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『ディズニーの待ち時間を劇的に減らす方法』『ディズニーがもっと楽しくなる魔法のトリビア』(KKベストセラーズ)、『ひとりディズニー50の楽しみ方』(サンクチュアリ出版)など。

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