これまで東京ディズニーリゾート(以下、TDR)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)の魅力について述べてきた連載の3回目。
両テーマパークを盛り上げるのに欠かせない存在の「キャラクター」。今回はそれぞれのパークのキャラクターの魅力や、TDRに長年通う筆者が驚いたキャラクターグリーティングの違いなどについてご紹介します!
目次
圧倒的人気で強すぎるTDRのミッキーマウス
TDRで圧倒的な人気を誇る、ミッキーマウス。その魅力について、改めてここで語る必要はありませんが、1928年11月18日に音声つきのアニメーション作品映画として「蒸気船ウィリー」でスクリーンデビューしてから現在に至るまで、世界中で変わらぬ人気を誇っています。
テーマパークには、そのパークを象徴するメインキャラクターがいることが多いと思いますが、ミッキーマウスはそのなかでも群を抜いた人気といっていいと感じています。
もちろんミッキーマウスは、TDR内でも突出した人気があります。以前はパーク内のフリーグリーティング(キャラが時間や場所非公開でサプライズ的に登場すること)でも登場していました。
しかし、近年は人気がありすぎて、エントリー(抽選)による整列グリーティングに当選するか、専用のグリーティング施設(ミッキーの家とミートミッキー、ミッキー&フレンズグリーティングトレイル)で、ある程度の時間を並ばないと、直接触れ合うことがほとんどできなくなっています。
そんな人気のキャラクター、ミッキーマウスに会えるTDRですが、この圧倒的な人気のため、「いつでも気軽に触れ会うことができない」という部分もあります。
いつでも気軽に触れ合えるUSJのウッドペッカー
もちろんUSJにも魅力的なキャラクターはたくさん存在します。なかでも、USJでいうところのミッキーマウス的存在のメインキャラクターといえば、「ウッディ・ウッドペッカー(ウッディ)」。
ちなみにウッディは「キツツキ」を模したキャラクターなのですが、それをご存知ない方も多いのではないでしょうか?
キャラクターを比べることに意味はないと思いつつも、単純に世界的な認知度があり、日本では多くのコラボ商品が発売されるミッキーマウスと比較すると、そのキャラクターの認知度や人気としては、圧倒的な差があるといえると思います。
また、現在行われているUSJのデイパレード、「NO LIMIT! パレード」にはパークのメインキャラクターであるのにもかかわらず、登場していません。
しかし、ウッディはパークのエントランス付近にも度々登場し、ほとんど待ち時間なく、気軽に触れ合うことができます。
どちらが良いのか……という話ではありませんが、こうした部分も2つのパークの大きな違いといえます。
TDRとUSJのキャラグリの違い
両パーク共に先程ご紹介したフリーグリーティングがあります。キャラクターが突発的に現れ、列をつくって順番にグリーティングをする形ではないため、TDRでは人気キャラクターを囲うゲスト同士でちょっとした小競り合いになってしまうこともあります。
対してUSJでは、そうしたことが全くない訳ではないですが、待っているゲスト同士の間隔も余裕があり、TDRと比較すると、圧迫感がない様にも感じます。
もちろんそのキャラクターやイベントごとのコスチュームなどにもよりますが、全体的なキャラクターグリーティングの待ち時間はUSJの方が短く感じることが多い気がします。
また、USJでは比較的空いているキャラクターグリーティング施設にゲストを誘導するため、買い物した後のレシートに「(キャラ名)からの招待状」と印字されることがあります。
ただ、実際は有料グリーティングへの広告的な案内なのですが、それくらいキャラクターグリーティングの人気は落ち着いている雰囲気があります。
キャラクターのコスチュームも比べると楽しい魅力が
どちらのパークでも、各イベントごとにキャラクターがその時だけのオリジナル衣装で登場します。
TDRでは、ミッキーマウスをはじめとするキャラクターが着用する衣装のデザインがとにかく細部まで凝ったつくりになっています。TDR内のイクスピアリでは期間限定ですが、過去の衣装の展示会場があり、それだけのために、多くのファンが訪れるほどです。
対して、USJに登場するキャラクターで有名な、黄色い体にゴーグルがチャームポイントの元気いっぱいなミニオンたち。
ミニオンはそれぞれが個性を持ったキャラクターなので、季節ごとの衣装もそれぞれに合わせて非常に個性的。イースターのときには、ただ卵を逆さに被った衣装であったり、花かごに足を突っ込んでいたり、単にヒヨコの形だったり……。楽しさと明るさ、可愛らしさを前面に出したキャラクターであるため、もちろんデザインは非常によくできたものですが、比較的「何でもあり」といった個性重視の衣装になっていると感じます。
こうした部分も2つのパークの個性がよく出ている気がして、見ていて楽しいです。
TDRの人気コスチュームキャラに会うには課金が必要
これまで、TDRではフリーグリーティングでも、度々登場していたミッキーマウスやミニーマウス。しかし、近年は人気が高すぎて、混雑と危険が伴うためか、この2人に関しては定期的にフリーグリーティングで登場することはほぼなくなりました。
また、例えば、現在行われている40周年のような周年をお祝いするイベントでは、「1年間だけの特別なコスチューム」で登場します。
この周年イベントのコスチュームのミッキーには、30周年までは、抽選もない整列グリーティングで会うことができたため、誰でも並べば触れ合うことが可能でした。
しかし、近年では、周年コスチュームは、バケーションパッケージ(宿泊、チケット、アトラクション利用券、グリーティング権等がついた有料パック)を購入しないと、直接触れ合うことができなくなっています。
しかし、バケーションパッケージは高額のプランがほとんど。可愛らしくて非常に魅力ある周年衣装のキャラクターですが、人気が高すぎて、触れ合うためには敷居が高くなってしまっている……という現実もあるといえます。
TDRとUSJのキャラクターサイン事情
キャラクターとの触れ合いに併せて、キャラクターからサインを貰うことができるのをご存じの方も多いと思います。新型コロナウイルス対策でしばらくできなかったサインが両パークでも再開しています。
形として思い出に残るサインですが、TDRとUSJでは少しサイン事情が異なります。
TDRでは直接触れ合えるキャラクターはもちろん、その時の状況にもよりますが、ほとんどサインしてもらうことが可能です。
USJでも同様ではあるのですが、そのキャラクターの形や構造上(という言葉が適切かはわかりませんが)サインがもらえないキャラクターもいます。例えば人気のミニオンやスヌーピーはサインしてもらうことができません。キャラ好きの方はこのあたりも知っておきたい所ですね。
以上、お伝えしてきたTDRとUSJのキャラクター事情。もちろん、その個々のキャラクターの人気や認知度などの違いは様々です。
しかしながら、どちらのパークのどのキャラクターも、パークを盛りあげてくれるのには欠かせない存在。個性豊かな多くのキャラクターのなかから、自分の「推し」を見つけてみると、もっともっとパークが好きになるかもしれませんね。
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(画像提供:iStock.com/kali9/GreenPimp/Robbie Ross/Diamond Dogs/bhidethescene/Art_rich/NeoLeo)
みっこ 約18年間、東京ディズニーリゾートに通う「Dヲタ」。 東京ディズニーリゾートについての裏技や雑学を紹介しているブログ「TDRな生活」で、合計約4500記事、約18年間更新し続けている。ショーやパレードの鑑賞よりも、パークの細かな雑学や物語が大好物。普段は普通の社会人。WEBライターとしても活躍。TV番組への情報提供や、雑誌・週刊誌のディズニー系情報の執筆や取材同行、攻略系ブログ「TDRハック」の執筆にも参加。 著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『ディズニーの待ち時間を劇的に減らす方法』『ディズニーがもっと楽しくなる魔法のトリビア』(KKベストセラーズ)『ひとりディズニー50の楽しみ方』(サンクチュアリ出版)など。