うつ病になった僕が伝えたいこと

うつ病を治すために必要な「覚悟」するべき3つのこと

#連載エッセイ
#うつ病になった僕が伝えたいこと

「うつ病を治したい。そう思ってる人のヒントになればと思って伝えたいことを書きました。」

こんにちは。Twitterでフォロワー約19,000名。ココナラで「うつ病彼氏の恋愛相談」の仕事を約200件。そして「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」という本の著者である30歳フリーターのデラさんです。

ボクは「うつ病を治すまでのレール」であったり「具体的な回復する方法」を記事にしてきたり、本に記載してきましたが、今までの解説にブーストをかけるために「覚悟」という視点で新しい話ができればと思います。

ただ人によっては、不可能と思える内容であったり「できるわけがない」と感じてしまうくらいのボリュームになります。ここまで実行できなかったとしても、責めはしません。こんな考え方もあるんだなと思ってくださると嬉しいです。

うつ病を治すための3つの覚悟

ボクは上記の図解に記載した「3つの覚悟を背負うこと」で回復のスピードが上昇しました。その理由は、覚悟を決めることによって「考える量」が大きく減少するからだと個人的には思っています。

うつ病は「脳が疲労することによって、脳の機能が低下する病気」とボクは定義をしていまして、回復するためには「脳を疲れさせない生活」を意識する事が大切だと発信しています。

ですので、上記の覚悟をすることによって。脳を働かせてしまう量を減らす事ができるため、理論上は回復スピードを上げることで体調がよくなる可能性が高い。そして、ボクはこの意識をとても強く持っており効果を実感しています。

しかし、残念なことに「これをやれば良いなら明日からやろう!」と思っても実行できなかったり、「ホントにこのやり方でいいのか?」と揺らいでしまうはず。

その理由は「今までの体験から腑に落ちていない」ことが重要だと思っています。ここに関しても、1つずつ解説をしながら自分のエピソードを記載していきますね。

1.過去の身体に戻れないこと

うつ病になると「老いに近い身体の変化が起こる」と思っています。急激に重力が重く感じてしまったり、少しの外出でダウンしてしまったり。今までは考えられないほど身体が弱くなってしまいます。

今まで二本足で当たり前に歩けていた人が、急に車イス生活になるような感覚に近いかもしれません。うつ病を発症した時は、足の震えが止まりませんでした。そして、歩くことが難しくなりダウンしてしまいました。

人によって症状は大きく変わると思いますが、今まで当たり前のように外出できていたボクにとっては耐え難い現実を受け入れられず、約4年間「過去の自分」を追い続けてしまいました。

ある時に「昔の自分に戻ろうと思ってもムリだから諦めよう」「それよりも現状の生活を少しでも楽しくする方法を考えよう」「努力した結果ダメなら、仕方ないと割り切ろう」

その覚悟というか諦めがボクにとっては効果抜群であり、そこから右肩上がりに状態は回復していきました。おそらく「過去の自分との比較」で疲弊していたと思われます。

これを読んでいる方も過去の身体と比較をしてしまったり、元気に生活をしている他人と比べてしまって落ち込んでしまったり。マイナスな感情に支配されている人も多いのかなと。

ですが、今日でその悩みと向き合う必要はありません。もういいんです。どんなに考えたり、落ち込んだとしても過去に戻ることなんて不可能ですから。

2.理想の人生を歩めないこと

叶えたい夢であったり、最低限のハードル。皆さんにもあるはずです。ボクは当たり前のように働いて、仕事で結果を出すことで「優秀な社会人」になりたいと思っていました。

結婚して、子どもを授かって。いい感じの家庭を築いて、親に恩返しする。当時のボクが当たり前だと思っていた世界。実は「難易度がベリーハードだったのでは!?」と思うようになりました。

うつ病になってしまうと人生の難易度は上昇する。頑張りすぎると反動でダウンしてしまいますし、寝ようと思っても眠れないし。予定を決めても、その通りに実行することも難しくなる。これは変えられない事実。

だとしたら、ボクたちにできる選択肢は1つだけ「生きていくハードルを下げること」それしか方法はありません。昔の基準では「ダメ人間」だと思うような自分を責めることなく、許してあげる感覚をもつこと。

もっと下の世界で生きていく覚悟をもつことで、ボクは生きるためのエネルギーが少なくなりました。楽しいと思えることにチャレンジするようになりました。その結果、Twitterでフォロワーも増えて、本を出版することになったりと。

ずっと下の世界で生きていくはずが、今までの世界にいたら体験できないことをすることができたんです。だからこそ、堕落した生活をすることは悪いことではありません。

3.自分が治ることで他人が泣くこと

これを読んでいる皆さんは「優しい人」が多いと思ってます。他人を傷つけたくない人。何かあったら、自分が犠牲になることを選ぶ人。そういった人が「うつ病」になりやすいと考えているからです。

ですが、その優しさは「うつ病を回復させること」を目的とした場合。残念ながら、捨てた方がいい時があるんですよね。

「誰かを守りたい」「幸せにしてあげたい」「迷惑をかけたくない」その気持ちは大事なことですが、その気持ちがあるからこそ「ベストな回復の行動」が取れないケースが多いと考えています。

働くのがキツイ状態なのに、ムリして働いてしまう。心配をかけたくないから、元気なフリをしてしまう。これは「他人最適」を考えてしまうからこその行動だと思っています。

しかし、治すということをメインに考えた場合「自分最適」に考えなければ疲労量を大きく減らすことは難しいと考えています。シンプルに考える量が大幅に増えてしまうことから、回復に時間が必要なためです。

要するに「他人のために生きるのが苦しいなら、自分のために生きてみよう」というイメージです。

ですので、「離婚」「別れ」「退職」「ケンカ」「逃げる」「解散」などのネガティブワードに見えるかもしれませんが、これらをすることで今の苦しみから解放されるのであれば。絶対にした方がいいと思っています。

この行動によって「涙を流す人」「悲しい思いをする人」が必ず出てくると思いますが、仕方のないことだと割り切ってほしい。それをしなければ、読んでいる方が苦しい思いをしてしまう。

もう我慢する必要はありません。

ここまでの内容をまとめると「人生のスタンス」という規模が少し大きいものになってしまったかと思います。しかし、コレを決めることでボクの1日の疲労量は大きく減少することができました。

もちろん、この覚悟をしなくても回復できた人もいます。できなくても、問題はないと思います。しかし、回復に特化するのであれば。疲労する原因は取り除くべきだと考えており、その大きな要因は上記の3つを対策すること。

少なくとも、ボクにとって人生を大きく変える3つのポイントでした。

覚悟をしても、現状は何も変わりません。お金が増えるわけでもなく、新しい友達ができるわけでもなく。症状が回復するわけでもありません。しかし、見える世界。腑に落ちた先の気持ち。その後の人生は今までと大きく変わっていきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。参考になったという方は、ボクと相性がいいと思っているので別の記事も読んでいただけると嬉しいです。

(画像提供:http://iStock.com/NiseriN)




デラさん
ただの30歳。うつ病の感覚&気持ちを言語化して発信するフリーランス。Twitterフォロワー19000。ココナラにて「うつ病の恋愛相談」の販売実績200件。レビュー★5。

Twitter:https://twitter.com/dera3daze
うつ病彼氏の恋愛相談:https://coconala.com/users/513770

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