自己肯定感の育成サイクル
次は、恋愛との関連性が非常に高い「自己肯定感」についてお話しします。
自己肯定感を高めるためにまずすべきことは、自己肯定感が下がっている要因を排除すること。自他を否定しない、自他を責めない、善悪での価値判断をやめる、優劣比較をやめる、「べき」「しなければ」をやめる、情報や人間関係を閉じる、プロセスに着目する、といったことですね。
肯定できなくても、肯定できない自分を責めるのではなく、ありのままを受け止めましょう。SNSに振り回されると自己否定が進むので、情報も絞っていくことも大切です。自分のことを否定してくる人とも距離をとりましょう。また、結果にとらわれるのではなく、過程に着目すること。そして、健康でいることが何よりも大切です。
そのうえで、自己理解へと進みます。したい/したくない、されたい/されたくない、好き/嫌い、得意/苦手、人間的傾向、他者との交流による違いの尊重、などを理解します。
そうして、さまざまなスキルが磨かれることによって、自己肯定につながります。したいこととしたくないことがわかれば、自己決定ができます。「彼氏ができたら」などの条件がなくても、無条件で自分を肯定できるようになります。
また、「失敗した→学べた」「嫌われた→自分を貫いた」のように肯定的な意味づけができるようになりますし、自分と他人の境界線をきっちり引くこと、逆に他人に頼るコミュニケーションもできるようになります。
このプロセスを経て、フラットなものの見方を獲得した段階で、自己肯定感の育成サイクルが生まれます。
この循環を促すためにも、まずは自己否定をやめること。自己肯定感が高いと、関心は外側に広がっていきます。一方、自己肯定感が低いと自分のことで精一杯で、他人とうまくコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
そして最後に、これは元教員の僕のクセなのですが(笑)、皆さんに宿題です。自己肯定感と信頼と愛の共通点は何でしょうか。いろんな解釈があると思いますので、ぜひ皆さんなりに考えていただきたいと思います。
見知らぬミシル Twitter恋愛についてつぶやいていたところ、「フォローすれば自己肯定感が上がる」と話題となり、人気急上昇。現在、フォロワーは約93000人にものぼる。Twitterの発信のほか、Voicy、http://stand.fmのラジオ公式パートナーとしても活躍。また、カウンセラーとして電話にて恋愛・人生の相談をおこない、これまでの相談件数は800人以上となる。書籍は『クズ男見極め教本』大和出版。