イベントレポート

最高の1年にする「シンプルな手帳の使い方」マスタークラス/宮崎じゅん(@juunchan)

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「手帳を書く時間」を決める

手帳は読み物

もうひとつ私からの提案は「書く時間を決めよう」です。私は朝書いています。手帳朝食会をやっているくらいです。朝時間をとりやすい人は朝、昼に時間がとりやすい人は昼、夜の人は夜。自分の使いやすいときに15分くらいでいいです。書くまでいかなくても手帳を開く時間を決めましょう。

まず手帳を手に取って、開く。本当は随時、気が付いたことを書いたほうがいいです。手帳を開くのがなかなか難しい場合は、ただのノートを持ち歩き、そこにメモを書いたりしています。手荷物の量によってはもっと小さいサイズのノートに書くこともあります。後で書こうと思っても忘れるので、思いついたときに書くことが大事です。その後で手帳に転記しようと思ってノートに書きますが、それもめんどうなときはそのまま貼ってしまったりします。

自分が後で見たときに、その情報が手に入ればいい。メモを取ったところでいらなくなる情報もありますから、それを転記する必要はありません。今はありとあらゆる情報が入ってきますから、そこは精査しないといけないと思います。

手帳はセルフコーチング

書く時間を決めることをなぜおすすめしているのかというと、そのとき同時に手帳に自分が何を書いたかを見てほしいからです。書くことも大事だけれど、読むことも大事です。ぱらぱらめくっていると、こんなことをしたかったんだ、こうしようと思っていたんだということを見返すことができます。意外と自分で忘れているような、頑張った自分のことを認識できます。

手帳の使い方のワークショップや個人セッションを始めたなかで、手帳はセルフコーチングだと気が付きました。手帳を書いて読み返すことで、自分の成長を感じて褒めることができたり、できなかった自分がいてもいいと思えたりします。自分に向き合い自分を見つめることで自己理解が深まる。だからこそ、自己啓発に手帳は結びつきやすいのです。スケジュール管理、特にその共有はデジタルが圧倒的に便利で私も使いますが、それだけではない部分は手帳がすごく有効だなと思っています。みんなが幸せになれば世界が幸せになる、そんな想いもあって手帳をもっと広めたいと思っています。

雑記帳のススメ

手帳とは、日付が入っているノートをいいますが、もうひとつ雑記帳=なんでも書けるノートを用意することをおすすめしています。書く形式にとらわれることなく、なんでも手で書いていきます。

人は頭の中だけで思いや考えを組み立てていくことが難しいそうです。それを書き出すことで、視覚化ができます。私が行う手帳活用ワークショップでは「モクモク」「9ます」「ジャーナリング」「マインドマップ」「フレームワーク」などを使っています。振り返りや思考整理のために書き出して、自分の頭の中を視覚化しながら整理します。手帳を活用するのも、自分のことを視覚化して書いていくことと同じです。その中のひとつとして、雑記帳を活用していきます。

ジャーナリング

私が最近やっているのが「ジャーナリング」です。「書く瞑想」「モーニングページ」とも呼ばれています。朝起きてすぐ、起き抜けに3ページに頭に浮かんだことを書きつづる。書くことがなかったら「書くことがない」と書き続ける。とにかくなんでもかんでも書いていく。もやもやしているときは、それを書く。

私は3ページも書けないので、最長で15分にしています。短いときは5分くらいです。読み返すことはあまりしない。やってみると分かりますが、すっきりします。心に引っかかっていることがあるときはテーマを設けたりしますが、書いてまとめようという思考は必要ありません。心がすさんでいるときには、ひどいことが書いてあります。でも書き出すことですっきりしますし、たいしたことではないと思えることもでてきます。自分の心が整えられていきます。

このとき、ひとつこだわってほしいのが、書き心地のいいノートとペンを使うということ。逆をいうと、書くことを邪魔しないものです。私はA5のノートを使っていますが、小さすぎずのびのび書けます。書いたものは、特に読み返さない場合はとっておかなくてもいいです。

ありたい自分を知る

私が手帳をみなさんにおすすめする理由は、手帳を使うことで自分と向き合うことができて、ニュートラルな状態、安定している状態になるからです。そうすると「ありたい自分=自分がどうありたいか」が分かります。すると、そこから「なりたい自分」がみえてきます。だからこそ、世の中にある手帳術に振り回されることなく、自分だけの手帳の使い方を手に入れてほしいです。一番いい方法は「いいとこ取り」。そうしていくうちに、自分にとって究極の手帳ができあがります。

最初は難しく考えず、手帳を何に使うか考える。次に最低限の書き方のルールを決める。そして、手帳を開く時間を決める。そうすることで、スケジュール管理ができるだけではなくて、みなさんご自身が「今日よりちょっといい明日」を迎えてほしいと思っています。

(画像提供:iStock.com/K-Angle)



宮崎じゅんさんのイベント動画が視聴できます。
https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=318



宮崎じゅん

【自己紹介】
手帳活用プランナー
銀座コーチングスクール認定コーチ
コミュニティ手帳朝食会主宰
手帳社中運営
pocketnotebookworkshopにてワークショップ

集団生活に馴染めず幼稚園不登園だった頃に、祖母より送られた
日記帳で記録することに目覚める。貰った年玉手帳が日だま入り手帳との出会い。
バイトと選択授業がはじまった高校時代から本格的なスケジュール管理がはじまる。

バブル期と言われた大学時にシステム手帳ブーム到来。より拍車がかかる。

2010年、SNSをはじめコミユニティとの繋がりを持ちはじめる。東京文房具に参加、日本手帖の会と出会う。「手帳好き」が功を奏してスタッフへ。
その後「代表」を受け継ぐ。

「突発手帳オフ会」「 オンライン手帳オフ会 」など開催。Twitterのフォロワー数が激増。ビジネス向きの開催が多かった手帳オフ会の敷居を下げたいとはじめた「手帳ゆるオフ」は募集から数時間で満席となる人気ぶり。NHK「あさイチ」「anan」「日経新聞」「PHP出版」など多数掲載。その後、活動の方向性の違いにより日本手帖の会代表辞任・脱退。

「手帳活用」することにより目を向け「手帳社中」を同じくに脱退したメンバーと立ち上げ、手帳展示イベント「手帳!展 ててん」や「手帳!の市」開催する。

現在は個人として「コミュニティ手帳朝食会」の運営や手帳をつくるワークショップを行う「pocketnotebookworkshop」、文房具の監修(ノンブルノートN)などの活動も増え、それらをまとめて「手帳活用プランナー」の一環としている。

2019年秋より自身の実体験と実例を元に「手帳と向き合うワークショップ」をはじめ、手帳を活用法やマインドセットをお伝えし「快適」に暮らしていくこと提案している。
コロナ禍となりコーチングのスキルを活かしパーソナルセッションも開催中。