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世界を旅しながら自由に生きる!「旅ノマド」を叶える3つの働き方/Abroader

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日本と海外を行き来しながら働く「旅ノマド」を実践しているAbroader。20代で実現したそのノウハウとは。「ウェブライター」「サイト制作」「動画編集」の3つの働き方について「トラスト=信頼」をキーワードに語ります。

今から始める3つのフリーランス

旅ノマドとしての働き方

僕は今、日本と海外を行ったり来たりしながら生活をする「旅ノマド」という働き方をしています。月の2週間を日本で、残りの2週間を海外で過ごしています。
福岡が拠点で、シェアハウスの管理をしています。日本ではこのシェアハウスに住みながら、海外に行っています。海外ではホテルからドミトリーまで様々なところに滞在します。有名なホテルに泊まってレビューを書いたりもしています。

僕は基本的にスマホで仕事をしています。「スマホで仕事をしている」というと少し怪しい感じがするものですが、僕には優秀なスタッフがいまして、僕がスマホで音声入力をした記事をアップしてもらったり、メールや電話で仕事をお願いしたりしています。
今日のように、セミナーで写真を撮ってくれる方もいます。後々動画をアップするための動画制作を外部のスタッフに依頼したりもします。

僕は現在、会社を経営しています。1人で運営していまして、年商は3,000万円ぐらいです。中小企業でいうと小さいほうですが、仕事ばかりするという生活は僕はもったいないと思っているので、この規模でオンとオフを使い分けていると考えています。

今日は「今からできる旅して仕事をする方法」を3つお伝えします。ポイントとしているのは「Wi-Fiで仕事をできる環境」です。インターネットを使って仕事をすることを僕は常々考えてきました。僕はこれまでフリーランスでいろいろな仕事をしてきましたが、これから実際フリーランスを始めるとしたら「ウェブライター」「サイト制作」「動画編集」の3つです。これを深堀りしてお伝えします。

1.ウェブライター

フロー、ストック、トラストを意識する

ウァブサイトに寄稿し、自分の書いた記事をアップしてもらうのがウェブライターの仕事です。最近は旅系のウェブサイトも増えてきました。1文字0.5円ぐらいが平均的な相場です。みなさんも大学生のときなどにA4でレポートを書いたことがあると思いますが、それで1枚1,000文字程度です。A4のレポート1枚書くと500円の収入があるという計算になります。
だいたいレポート1枚を書くのに1、2時間ぐらいかかったのではないでしょうか。それで500円が手に入るのがウェブライターのスタートです。

僕は最近1記事5万円ぐらいの金額をいただいて仕事をしています。すごく厳選して、交渉して、単価を上げた結果です。どうやって1記事5万円に到達するのか。僕は「FLOW フロー」と「STOCK ストック」と「TRUST トラスト」この3つをものすごく意識して仕事をしています。

フローとは一過性の仕事です。一過性の仕事とは何かというと、1回で終わる仕事です。僕が昔やった案件でいうと不動産のWebメディアに1,000文字で1記事1,000円という仕事をしました。それを1日で仕上げて、1,000円もらって終わりです。こういう仕事をたくさんしていた時期がありました。
けれども、1回で終わる仕事というのは継続できていないので、次に繋がらない。これはすごくもったいないことです。それを、いかに月々契約にしていくか。つまり、ストックです。仕事の契約をストックしていく、ということです。
そしてトラスト。キングコングの西野さんも言われているように「貯金より信用を溜めることをしなさい」という話に繋がります。

ブログでポートフォリオをつくる

これを踏まえて、ウェブライティングをどう仕事としていくかというお話です。僕はまず、ブログでポートフォリオをつくりました。どういうことかというと、ブログにプロフィールをつくって仕事実績をストックさせていくのです。
例えば、僕はANAと仕事をしたときに、ANAのロゴ付きでブログに載せました。ANAと仕事をしたというとすごく大きな仕事をしたように思われると思います。けれども実際には、旅好きのブロガーが集まって、好きなアイテムを紹介するだけだったりします。
けれども、それを知らない人からみたら、ANAと仕事をしているなんてこの人はすごいことをやっているのではないか、という印象になります。社会的証明と言いますが、大きな会社と仕事をした人は信頼できると思われやすい。プロフィールに仕事の履歴をストックして見えるようにしていくことがポイントです。

単価を意識し、交渉する

僕は常に単価を意識していました。1,000円の単価をどうやったら、2,000円に上げられるのか。例えば、仕事がバッティングをすることがあります。3社から依頼があったとして、単価がそれぞれ0.5円、1円、2円とします。そのときに、0.5円のところに営業をかけます。「僕は今単価2円の仕事をしていて、忙しいのでもしかしたらお引き受けできないかもしれない。もしよかったら、単価を2円にしてもらえれば、仕事を最速で終わらせます。」という風に、担当者にメールでもいいですし、電話でもいいので交渉をして単価を上げてもらうよう営業をしました。

実際、0.5円の仕事というのはストレスになったりします。なので、あえて取引がなくなってもいいなという会社さんに営業をかけてみるといいかもしれません。なぜかというと、1円、2円の仕事の担保が後ろにあるからです。

ブログで信頼を獲得し、純広告をとる

実際に1記事5万円の記事を僕は書いていますが、これは純広告という記事の単価です。僕は英語の勉強法についてのブログを書いていて、ピーク時には月30万PVぐらいのPV数がありました。それをストックとして英会話スクールなどに営業をかけて、純広告をとりにいきました。
また、「Evarnote(エバーノート)」というアプリを使った英語学習サービスがありまして、そこの会社からは僕の「Evarnote」に関する記事が検索上位にあったので逆営業をされて1記事5万円の記事の執筆依頼がありました。

僕は純広告以外に、フィリピンのセブ島にある留学プログラムの仕事もしています。体験記をブログに週1度、1カ月で4本、まとめ記事を1本の計5本を書いたら、授業料が無料になるというような仕事です。
何がいいかというと授業費のほかに滞在費、食費なども無料になるので、僕自身生活費がかからずセブ島に滞在できます。僕はWi-Fiで仕事が完結できるので、滞在中に他の仕事ができます。今年は5社ぐらい引き受けているので今月ひとつ、また来月、再来月と、滞在しに行ってきます。

ストックを意識しないとライティングは単価が低いので全然収益になりません。なので、単価を1円、2円、5円と上げていくためのストックを意識しながら営業をかけることです。ブログをポートフォリオとして自分の実績をつくっていくことが大切です。

2.サイト制作

テンプレートでサイト制作

次に、サイト制作です。サイト制作は僕は意外と簡単だなと思っています。僕は1サイト10万円ぐらいでつくっています。最初は1サイト1万円ぐらいからスタートしました。それをだんだんストックしていきました。
ちなみに僕はコーディングができません。テンプレートを使って制作しています。そのほうがお客様としても、費用が安くなりますし、なおかつカスタマイズもしやすいですよ、という言い回しで営業をしています。
もし、お客様がテンプレート以外のものを求めていたら、僕の知り合いのコーダーを面談に同席させて、一緒につくってもらいます。そうすることで、外部委託として僕は実際つくるのに手を動かさずに、紹介料20%のお金をいただくことができる。20%というと、1サイト2万円ぐらいです。
僕はどこから仕事を獲るかというと、フリーランスの求人募集サイト「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったサイトです。だいたいこの2社が有名です。実績がないと仕事になりません。
初心者向けだと「ランサーズ」、専門的になると「クラウドワークス」かなという傾向です。時期にもよりますので、随時チェックしてできそうなものを探すといいと思います。

定期契約を結ぶ

サイト制作におけるストックとは、定期契約を結ぶことだと僕は思っています。サイトはつくって終わりではないのですが、飲食店のサイトなどつくって放置されているものが実はすごく多いです。実際にサイトを見たお客さんが、飲食店に来店しないとサイトを作った意味がありません。そこで、月々2万円で運営を委託しませんかと提案します。1サイト10万円でつくって、定期契約を結ぶと年間だいたい30万円ぐらいになる。それを考えると、定期契約を結ぶための取り組みというのが大切になります。

運営業務まで引き受ける

次に、サイト制作におけるトラストですがこれは運営業務提携だと思っています。どういうことかというと、サイトをつくって月々契約を結んでお客様と仲良くなったら、運営業務にまで僕は入ります。

例えば、僕はモデル事務所の運営をしていますが、実は最初にサイト制作を行った案件なのです。福岡でモデル事務所をする方からサイトをつくりたいと聞いて、僕がやりますと手を挙げました。ウェブ制作の素人が見たらいいなと思うサイトですが、実際にコーディングをやっている人から見たらテンプレートを使っているので結構重たかったりします。
そこからスタートして、信頼をストックさせて、今ではSEO対策もきっちりとしているので「福岡」「モデル事務所」と検索をすると上位に出てくるようになっています。

このモデル事務所で何をやっているかというと、かわいく写りたい大学生と、高機能のカメラを持ったおじさんたちのマッチングイベントです。これをモデル撮影会として週に2回行って収益化させています。
CMなどの話がくるのですが、その案件自体やはり多くありませんし、撮影会だけだと収益がまだまだ少ないので、他にも「17LIVE(イチナナ)」というライブ配信サイトの配信者募集に事務所からモデルを派遣して、出演することで収益を得たりしています。

業務提携をしたときに、モデル事務所に月の利益の30%を下さいと契約をしました。実際に僕の会社の業務の一部としてやっていたのですが、税務会計上の仕分けが手間だったので、現在は戦略的に撤退しています。運営側として自分自身が経営にかかわっているのだというところまで入り込むのが、サイト制作で収益を生み出すポイントです。

3.動画編集

動画編集は狙い目

今、僕がフリーランスになる前だとして、何かを始めるなら動画編集をやると思います。世の中的に動画の流れがきていますが、ユーチューバーは多くても、YouTubeを編集できる人はまだまだ少ないです。
なぜかというとYouTubeを編集できるくらい上手な人は、YouTubeが嫌いな人が多いからだというのが僕の印象です。クリエイターの人は自分の好きなかっこいいデザインの映像をつくりたいという人が多いのではないでしょうか。
YouTubeだと1動画だいたい10分編集です。テロップ入れとジェットカット編集というコマ割りの早い動画が主流なので、それができる人の求人が「ランサーズ」でも「クラウドワークス」でも多いです。
単価3,000円スタートの5,000円が平均かなというのが昨今の印象です。今後AIなどが発達していくと、自動化できるソフトもどんどんと出てきていますし、これから動画編集が儲かると思って参入する人が増えていくと、この単価はどんどん下がっていくと思います。

企画立案をする

動画編集は参入障壁はものすごく高いという印象があります。ライティングは自分のパソコンですぐできます。けれども動画編集の場合、編集ソフトが高いです。
AdobeのPremiere RushやMacのFinal Cut Proなどが使われています。そして、動画編集ができるノートパソコンは、スペックが高くないと難しいのでこれも高額になります。MacBook Proにメモリをさらに16ギガぐらい積んでようやくできるからです。

そんななかで、どうストックしていくのかというと、僕の動画編集をやっている友人の場合だと「ランサーズ」や「クラウドワークス」で仕事を獲ってきたあと、企画の立案までを結びつけ直接契約をする人が多いです。まず、1本5,000円ぐらいで契約をとって1時間ぐらいで仕上げます。
そして、なおかつ、この系統の動画だとこんなのはどうですか、と提案をしていく。そうやって単価がどんどん上がるような仕事をしていきます。

自分のYouTubeで発信

また、自分の影響力を発信するのは大切だと思います。TwitterやYouTubeなどは数字が出てきます。その数字を見て戦略を立てることが大切です。僕は格好付ける癖があって、かっこいいのがいいなという主観が入ってしまって滑ることが多くあります。この主観を入れすぎないということがポイントなのかなと思います。

僕がなぜYouTubeを始めたのかというと、5Gの影響というのがすごく大きいです。通信インフラの話なのですが、10ギガのデータ通信ができるようになります。今早いWi-Fiで100Mbpsぐらいですから、その桁が変わるということになります。
これからは、スマートウォッチをつけていて、3Dの動画が目の前に出て会話ができる、それぐらいの変化に向かっている。つまり今後は、生配信などが発達していくのではないかということで始めました。
最近は「17LIVE」のほかにも「TikTok(ティックトック)」や「SHOWROOM(ショールーム)」などが流行っているので、それを見越してライブ配信ができるようになることを目指しながら、動画配信ができる技術を身につけることが大事なのかなと思っています。

実際に今「Instagram Stories(インスタストーリー)」の動画が伸びてきており、スライドしている間にパッと飛びつけるので、広告案件が伸びています。次に「TikTok」がくると思います。時代とともに流行るアプリも変わるので、どんどんアップデートしながらやるのがよいかなと思います。

トラストを得て仕事をする

僕は今日、フローとストック、トラストという話をしてきました。フローとストックという話はよくあると思いますが、トラストをなぜ付けたのかというと、レイチェル・ボッツマンの『TRUST トラスト』という本を最近読んで影響を受けたからです。世界の大企業も「信頼」によせてビジネスを回しているという話です。
例えば、宿泊業の世界1位「Airbnb(エアービーアンドビー)」は、不動産を持っていない。タクシー業界の世界1位は「Uber(ウーバー)」ですが、個人タクシーを持っていません。
何がすごいかというと、評価経済といって、お客様が「会社を信頼して」そのプラットホームを使っているからです。こうした流れを踏まえてレイチェル・ボッツマンがトラストという部分を語っていまして、そこにすごく影響を受けました。
僕自身も、フローとストックに加えて、トラストの部分で仕事を得ているのだなと思って今日はこの3つのキーワードでお伝えしました。

(画像提供:iStock.com/anyaberkut)


Abroader / 山川毅

旅ノマド経営者。1ヶ月の半分を海外の好きなところに旅をして、残りの半分を日本で生活するよくばり生活をしています。「旅したいけど節約はしたくない」「日本もいいし海外も行きたい」そんな欲張りな生活がしたくて、勤めていた銀行を辞めてフリーランスになりました。今では、世界を旅しながら自分の「会社」を経営する「旅ノマド経営者」として、世界各国、全国各地どこででも世界を飛び回っています。

Blog : https://abroader.asia/profile/
Twitter : https://mobile.twitter.com/Abroader15


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