占星術の厄年「サターン・リターン」に苦しんだ私が抜け出せた方法

20代の終わりにツイてない出来事が次々と身に降りかかり、身も心も疲れ果てた私が起死回生の策として選んだのは「吉方位に旅行すること」でした。「インテリア風水より格段に運気がアップする」と友人に教えられた吉方位旅行、果たして効果のほどはいかに?

厄年でもないのにツイてないことが多すぎる!

こんにちは。温泉と山を愛する女ひとり旅ブロガー、月山ももです。会社勤めをしながら暇さえあれば温泉と登山を絡めた一人旅を楽しみ、ブログを更新しています。
今日は、私の人生の大転換期でもあり、一人旅にハマるきっかけにもなった出来事についてお話ししたいと思います。

「今年は厄年というわけでもないのに、ツイてないことが多すぎる!」と思ったことはありませんか?私はあります。
あれは20代最後の年のことでした。「20代のうちに未経験ジャンルの仕事をしてみたい」と思い、転職をしたのですが、その矢先にちょっとした体調不良を感じたのです。
「大事になる前に病院に行こう」と思い受診すると、検査の結果言い渡されたのは想像もしていなかった深刻な病名でした。ぶっちゃけ死ぬこともあるし治療も簡単ではなく、後遺症が残ることもある病です。
いきなり訪れた人生のハードモードにすぐには適応できず、私は軽くパニックになりました。当時付き合っていた恋人は「いつもピリピリしている君と一緒にいると僕まで病気になりそうだ」と言って離れていき、転職したばかりなのに入院や通院治療で休みがちになったので、会社にも居づらくなりました。

女の30代は厄年のオンパレードと言うけれど、私はまだギリギリ20代だよ?なんでこんなにしんどい思いをしなきゃならないの?どうしてこんなにツイてないの?

西洋占星術で言う厄年「サターン・リターン」の真っ最中だった!

「もしかして、転職のストレスなのかな?転職しないほうが良かったのかなあ」
と、前職の同僚に愚痴ると、占いや風水に詳しい彼女はこう言いました。
「月山さん、それはサターン・リターンだね。あなたは今、西洋占星術で言う厄年『サターン・リターン』の真っ最中なんだよ」
サターン・リターン……ですと?
悪魔が戻って来ちゃうの?聞いただけで恐ろしいんですけど。。。

詳しく聞いてみると「サターン・リターン」とは「土星(英語名がサターン)が、生まれたときと同じ場所に戻ってくる時期」であることからそう呼ばれるそうで。土星の公転周期は約29年。29年かけて太陽を1周して同じ場所に戻ってくるため「サターン・リターン」は29歳ごろに訪れるんだそう。

ただ、サターン・リターンは単に「悪いことが起こる時期」というわけではなく「転機をもたらす」という意味合いが強いんだそうです。というのは土星は「現実」を現す星と言われているため、サターン・リターンは「現実を突きつけられる」「現実と嫌でも向き合わなければならない」時期。だからこそ「ツイてない」「つらい」と思う人が多いというわけです。

たしかに、転職したタイミングで病気が発覚したのは「若いから大丈夫」と思って無理を重ねて来たツケが回ってきたとも考えられるし、それで離れていく恋人なんて最たるものですよね。所詮、調子が良くて都合のいいときしか一緒にいられない相手だったという現実を、突きつけられたということでしょうか。
しかし、精神的にも体力的にも落ち込んでいる今、1人でこの現実に立ち向かうのはあまりにもきつい。何か起死回生を狙えるような策はないでしょうか……ね……?
藁にもすがる思いで訊ねると彼女は、少し考えてから静かにこう言いました。
「吉方位に旅行するといいんじゃないかしら」

吉方位旅行……だと……?

当時は風水が流行っていたので「吉方位」という言葉ぐらいは私も知っていました。
「吉方位ってあの、西に黄色のものを置くと金運アップとかいうやつでしょ?」と聞き返すと「それも一つの吉方位だけど、吉方位旅行はもっとずっと効果がある」と彼女は言うのです。
なんでもインテリアなどの風水は「いい運気が入って来やすくする」ために行うことだからそこまで効果は大きくないけれど、吉方位旅行は「いい運気を自ら取りに行く」行為だから、正しく行えば効果は絶大!きっと今の悪い運気を吹き飛ばしてくれるのでは?と。

聞いたときは正直半信半疑というか、むしろ疑いしかありませんでした。
だって、さっきまで「西洋占星術の厄年サターン・リターン」で苦しんでいるという話だったのに、吉方位旅行って西洋占星術とは明らかに、宗旨が異なる世界のお話ですよね?そんなごちゃまぜでいいんでしょうか?
しかも、聞けば吉方位って毎日のように変わるし、吉方位がない日、つまり「今日はどこに行っても凶方位」という日もたくさんあるんだそうです。おまけに凶方位に向かって出かけてしまうと、逆に悪い運気をもらってきてしまうんだとか!土日休みの会社員なのに、そんなに日程や方角を制限されたら、旅行になんて行けるわけないじゃないですか!?

一度はそう思った私ですが、そのときは藁にもすがりたい気持ちでしたし、あとは単純に「旅行に行く理由」が欲しかったのかもしれません。気晴らししたい、だけど病気治療中なのにそんなことしてていいのか?という思いもあり、何より計画したり計画を実行に移す元気がなかった。でも「これでいい方向に向かうかもしれない」という期待が、重い腰をあげるための強い動機になりました。

「吉方位に行ったら温泉に入ったり、神社にお参りしたり、その土地で取れたものを食べるといいよ」
と聞き、最初の吉方位旅行の行き先には日光を選びました。
日光東照宮は皇居から見てちょうど真北に建っており、強いパワースポットとして知られているんだそうです。ちなみに「吉方位に旅行する」と、親しい友人に打ちあけるのが恥ずかしかったので、一人旅でした。

特に、眠り猫の奥にある家康公の墓所は最強のパワースポットだと聞き、207段の階段を上って参拝しました。

日光東照宮の隣にある二荒山神社もパワースポットで、特にここでは神社の奥にある「二荒霊泉」を飲むといいんだとか。

半信半疑ながら飲んでみると、パワーがあるかどうかはわからないながらも、大変おいしい湧き水でした。
隣に東屋があり、霊泉で淹れた抹茶やコーヒーをいただけるのも良かったですね。いい水で丁寧に淹れられた抹茶は、これまで味わったことのないおいしさでした。

吉方位という制限があって選んだ行き先ではありましたが、日光への一人旅は思った以上に楽しかったのです。
そんな経緯でこれ以降私は、あらかじめ吉方位を調べてそれに合わせて休暇を取り、日本各地に一人で旅行するようになりました。

出雲大社にも行きました。いい天気で楽しかったなあ。

それと出雲大社の近くにある島根ワイナリー併設のレストランで食べた、島根和牛ロースのランチが最高においしかったです!

厳島神社にも行ってみたい!と思い、宮島にも行きましたね。

宮島と言えばなんと言っても牡蠣です!
私、これまで「生牡蠣にあたるのがこわい」と思って生で食べたことなかったんですけど「せっかく宮島まで来たんだから」と思って初めて生牡蠣を食べることにしました。それに、そもそも大きな病気をしているというのに、ここで牡蠣にあたったところで誤差の範疇かなと思いまして。

初生牡蠣を日本酒と共に!

いやあ……生牡蠣っておいしいものなんですねえ。

こうして私は「温泉宿に泊まって一人旅」することが趣味になり、いつの間にか登山まで始めてしまいました。

登山って、大変なんですよ!何が大変って、晴れた日しか行けないんです。当たり前ですけど……。
そうなると「吉方位にある山に晴れた日に登る」なんていうのはとんでもない無理ゲーだったので、潔く吉方位を気にするのはやめました。

気がつくとサターン・リターンはもちろん、病を得たこともすっかり過去になり、私は「一人で登山したり温泉に行くのが好きな人」として、ブログを更新するようになっていました。最近はそのブログが、当初思っていたより多くの人に読んでいただけるようになり、楽しい毎日です。

何かしらの「制約」があることで人は積極的になれる

ツイてない、しんどい時期をいつの間にか乗り越えることができたのは、吉方位に旅行して良い運気を取り入れたからなのでしょうか?
そうではないとは言いきれないですが、その理論で行くと方位を気にせず好きなところに行くようになった今は、悪い運気をどんどんため込んでいっていることになります。しかし、現在の私はあのサターン・リターンの頃のように、自分のツキの無さを嘆く事態には陥っていません。たまに生牡蠣を食べることがあってもあたってはいないし、微妙な天気予報のなか出かけた登山でも好天に恵まれたり「今日はツイてるな」と思うことだって珍しくはありません。

ツイてない時期を抜け出すことができたのは結局「家でじっとしていないで行動を起こしたから」ではないかなと思うのです。
と言っても旅行していただけなんですけど、一人旅は本当に楽しかったので「また旅に出るためにがんばって働こう」と心から思えました。そうなると「私ががんばって働く場所はここじゃないな」と感じるようになり、治療のための休暇取得で居づらくなった会社からも転職。その頃から他のことも少しずつ、うまく回り始めるようになったのです。

もともと「旅行が趣味」というわけではなかったのに、「吉方位旅行」という普通の旅行よりも数段めんどくさい旅行を楽しむようになったのは「吉方位という制約があったから」だと今になって思います。
「いつでも、どこに旅行してもOK」だった頃は「でも、お金がかかるし」「友達と予定合わせるの大変だし」「家の近くで遊ぶのもまあ、楽しいし」と、なんだかんだ理由をつけて、実行に移すことはめったにありませんでした。でも「来週末、この方向にしか行くことができない」という制約があると、なぜかそれが「来週末ならここに行けるんだ!」「行かなきゃ!」というプラスの原動力となって、すんなりと行動に移すことができたのです。

「星の動きに合わせる」という「制約」を取り入れることで力が生まれる

少しの制約があったほうがかえって積極的に行動を起こしやすくなるのは、先に例にあげた「旅行に行くとき」などの特別なシーンばかりではありません。
たとえば「新しいことを始める」のにふさわしいタイミングというのは決まっていて、それは、月の姿が地球から見えなくなる「新月」のときなんだそうです。
新月の日に新しく始めたことは、月が徐々に満ちていく間に成熟し、満月の日に大きな結果をもたらし成就する、と言われています。
「新しいことを始めると言っても?」「何も思い浮かばないよ!」という方もいるかもしれませんが、たとえば、新しいスマホやバッグを新月の日に使い始めることで、それらが愛着の湧く相棒になってくれたり、ということもあるでしょう。
あるいは、初めての相手と食事をしたり、趣味のサークルに初めて参加する日に新月の日を選べば、それから先、良い関係を築いていける可能性が高まる……と聞くと「それなら!せっかくだから新月の日に始めてみよう」と思うこともあるのではないでしょうか。
そうしていつの間にか「あれ?今日は新月なのに何も新しいことを始める予定がないな。もったいないな」「よし!せっかくだから何か始めるか!」という風になれば「新月は新しいことを始めるのにふさわしい時期」という一つの制約がみちしるべとなり、新しいことを始める力を与えてくれたと言えるのではないかな、と。

月のリズム・ボイドタイム・水星逆行などの星のみちしるべが詰まった手帳

鏡リュウジさんプロデュースの「わたしをみちびいてくれるお守り手帖」は「月の満ち欠け」や「ボイドタイム」「水星逆行」などのタイミングに特に注目したスケジュール帳です。
イラストレーター北澤平祐さんのかわいいイラストがちりばめられ、紙質やしおり、開きやすさなどにもこだわりが感じられ、普段はスマホアプリでスケジュール管理をしている私も思わず「使ってみたい」と思える質感の良さがあります。
しかし、この手帳のすごいところはかわいさや上質さだけではなく「マンスリー」と「ウィークリー」の両方のスケジュールが付いており、そのどちらにも「月の満ち欠け(月齢)」がわかりやすいイラストで示され、かつ「ボイドタイム」と「水星逆行」がいつからいつまでなのかがしっかりと記されていることです。

先にご紹介した「新月は新しいことを始めるのにふさわしいタイミング」など、月の満ち欠けを意識した暮らし方についてのアドバイスが詰まっており、それじゃあ満月の日は?その間の期間はどうやって過ごしたらいいの?といった疑問も解決できるようになっています。

ボイドタイムと水星逆行とは、すべての人に平等におとずれる「プチ厄年」のようなものです。あらかじめ日程がわかっていますので、カレンダーを見ればいつがボイドタイムでいつが水星逆行なのか、一目でわかるようになっています。
「ボイドタイム」は「月の力が発揮されない時間」のことを言い、この期間は感情のコントロールがしにくかったり、トラブルが起きがちなタイミングだと言われているそうです。
また「水星逆行」の期間は、コミュニケーションの行き違いが多かったり、交通機関が乱れたりしやすいと言われています。どちらも「勝負のかかる会議」や「本命とのデート」はなるべく避けたいタイミングですよね……。

もしかしたらこの手帳を開いたとき
「なぜ『とびきりラッキーなタイミング』ではなく『アンラッキーな出来事が起こりやすいタイミング』のほうがカレンダーに書いてあるの?」
と思われる方もいるかもしれません。
ラッキーデーが書いてあればそのときにがんばるのに……と。
でも、本当に「この日がラッキーです」と言われてがんばれるでしょうか? 「今日はラッキーなはずだから大丈夫」と安心して、何もせずやり過ごしてしまう方が多いのではないでしょうか。少なくとも、かつての私はそうでした。

ボイドタイムも水星逆行も、前もって知っていれば大切な予定は避けて設定することもできるし、どうしても避けられないときも、対策しておくことはできます。
そうやって「これは大切な予定だから」と意識する機会が増えることで、毎日をただなんとなくやり過ごすのではなく、特別な日・特別な予定が増えていく。「予定を書き込むごとに運がよくなる」ってそういうことかもしれない、と思いました。「最近ツイてないな」と思う人にぜひ、使っていただきたい手帳です。

(文 月山もも)

(画像提供:iStock.com/Natee Meepian)

この記事は、”鏡リュウジプロデュース わたしをみちびいてくれるお守り手帖 2019” 鏡リュウジ(著)・北澤平祐(イラスト)の新刊コラムです。


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