言葉がいきいき、絵がいきいき!
原作者の遺族が認めた、世界でただひとつのフランスコミック版。
池澤夏樹翻訳で待望の刊行。
「"星の王子さま"が実は大人のために書かれた物語であることを、
この作品は教えてくれる」――池澤夏樹
著者プロフィール
ジョアン・スファール
1971年ニース生まれ。大学で哲学を専攻し、パリ国立美術学校にて美術を学ぶ。
卒業後、BD作家として活動を開始し、フランスBD界に新しい表現手法によって新風を吹きこんだ。
現在では、フランスの多くの出版社から作品を出版し、『Le Chat du rabbin』(ダルゴー社刊)は
25カ国で翻訳され、全世界で85万部を売り上げるという成功をおさめた。
邦訳出版されている著作に「プチバンピ」(関澄かおる、F.ボワレ翻訳・飛鳥新社刊)がある。
また、2011年に日本公開された映画「ゲンスブールと女たち」(配給・クロックワークス)の
監督をつとめるなど、活動は多岐に及んでいる。
池澤夏樹
1945年北海道帯広生まれ。89年、『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。
代表作に『マシアス・ギリの失脚』、『花を運ぶ妹』、『静かな大地』、
『キップをなくして』などがある。
翻訳家としても多くの作品を手がけ、2005年には自身の訳による「星の王子さま」を
集英社より刊行した。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
1900年リヨン生まれ。郵便飛行の飛行士として活躍すると同時に自らの体験を基にした作品
「夜間飛行」、「人間の土地」などを発表する。
第2次大戦中は、偵察飛行隊に所属した。43年に「星の王子さま」を発表後、
44年7月、コルシカ島から出撃し、地中海上空で、消息を絶った。