エンジニアやプログラマーという職業が「最強」って知っていますか? 発信活動をしながらフリーランスエンジニアとして生計を立てている、やまもとりゅうけん・迫佑樹・神里よしとの3人に、独学からでも着実に食べていくための方法を聞きました
目次 エンジニアやプログラマーという仕事の魅力って、どういうところにあるんでしょうか。 やまもとりゅうけん(以下:やまもと): 迫佑樹(以下:迫): 神里よしと(以下:神里): やまもと: 迫: 学んでいる最初の段階で、素直に「楽しい」と思えることが大切です。そう思える人は爆発的に伸びるでしょう。 神里: 他の業界から転職される方などは、あまりイメージがつかないかもしれません。個人のブログやTwitterでの情報発信をしっかり見て判断してくれるというのは、IT業界ではとくに顕著な特徴です。 TwitterをはじめとするSNSのアカウント、ブログの発信内容に目を通してくれる柔軟な業界なので、絶対に発信活動はしておいたほうがいいと思います。 正直、技術力は二の次なところがあって、「日頃からアンテナ高く情報収集しているか?」、そのポテンシャルを見てくれる場合が多い。 やまもと: 迫: 神里: 一般人と技術職の間の壁っていうのはものすごいものがあって、たとえばクラウドソーシングサイトにおいても、エンジニアがやったら短時間でできてしまうような案件が、信じられないほどの高額で販売されていたりするんです。 それでも元が取れると考えているから依頼をしているわけですが、その発想自体がエンジニア側にはない。 そういった意味で、エンジニアやプログラマーは、ぜひマーケティングを学んでください。今よりも圧倒的に生活が楽になりますから。 迫: 神里: 影響力があれば、自分のアイデア次第でなんでもできるようになります。「あ、これがお金になるんだ」「コンテンツになるんだ」っていう気づきが多くなる。 迫: 広く発信しようとするよりも、本当にその情報を求めている範囲にグサッと刺さるような発信をしたほうが、結果的に広めてもらいやすくなります。 神里: 「私にはそんな要素はない」と思っていても、何かしらの希少性は眠っています。それを見つけるためにも、自己分析は大変重要。 エンジニアやプログラマーになって、いざ仕事を取ろうとしたり就職をしようとしたりする際に、まず浮かぶのは「転職サイト」だと思います。 どんなところから仕事が舞い込んでくるかわからないですから、積極的にそういう話が舞い込む場に顔を出すというのが重要です。 やまもと: 自作したものであれば、自身でもそのよさをわかっていますから、紹介もしやすい。ただ、アフィリエイトに関しては、その商品の「魅力」を調べ上げるところからはじめます。 迫: やまもと: 迫: 高価な情報商材だと、30万円ほどするものも中にはありますが、学べると思ったら買います。詐欺まがいなものもあるので、勉強をはじめたばかりの頃はとくに注意してください。 見分け方は、「販売者が発信している内容に、信頼性があるかどうか?」です。SNSを見たり、今ならオンラインサロンで情報収集するのもいいかもしれません。 やまもと: 迫: 最初は、本を1冊買うだけで充分。学ぶ段階で投資を惜しみ、お金を出し渋ってしまうと、後々必ず損をしてしまいます。 やまもと: 神里: 東京など、都心部に在住しているのであれば、積極的に勉強会に参加するのも手です。そこから上手くコネをつくることができれば、無料で親切に教えてくれる人もいるかもしれません。 迫: たとえば飲食店であれば、「公式LINE@に登録したら水が1杯無料になる」というサービスがあったり、某スクールであれば、模擬試験を無料で行って、以降のマーケティングのために見込み客の個人情報を入手したり、といった具合です。 マーケティング戦略をこまかく観察して抽象化をしていくと、「根っこはすべて一緒なんだ」ということがわかるので、利益を上げている仕組みはどういったものなのか、という部分を分析していくといいでしょう。 さらに、TwitterなどのSNSを駆使して集客するのも有用です。 やまもと: 迫: サンクチュアリ出版に遊びにきませんか?「エンジニアになろう!」と思ったきっかけは?
技術力を身につけて、いつでもどこでも働けるように
きっかけは10年ほど前。当時通っていた神戸大学の経済学部に、とても優秀な先輩がいたんです。
僕は文系出身なので、理系で優秀な人たちがたくさんいる環境の中でどう戦っていくか? がひとつの課題でした。模索する中で、「技術力を身につけたらいいのではないか?」と気づいたんです。それで「エンジニアになろう!」と決めました。
小さい頃から「ものづくり」は好きだったんです。高校の頃の担任が情報科の先生だったんですが、「(エンジニアで)大学生の頃に稼いでいた」という話を聞いたのがきっかけでした。そこから興味を持って、大学に進んでから本格的にプログラムを学びはじめたんです。
「将来、地元の沖縄に戻りたいな」と考えたときに、特段やりたい仕事もなかったんです。そんな中でいろいろと調べていたら、エンジニアやプログラマーだったら、いつでもどこでも働けるようだとわかったので、興味を持ちました。
パソコンとネット環境さえあれば楽しく働けますし、自分でちょっとやってみたら楽しかったので。
元々「エンジニア」や「プログラマー」という職業のイメージは、“キツくてしんどい”というものでした。現在のように、こんなに稼げて、しかも時間や場所の制限もなく自由に働けるイメージなんて、なかったと思います。
現在は、みんなその旨味を知っている。それを踏まえた上で、エンジニアに向いている人というのは、どういった性格の人なのでしょうか。エンジニアに向いている人材は?
「楽しい」と思える気持ちが大切
実際に自分でプログラミングを学んでみて、実践してみて、「楽しい」と思えたらその先も続けていけるはずです。ただ、好き嫌いはわかれる職業だと思います。全員が全員、エンジニアに向いている素質を持っているわけではありません。
あとは、「こういうものをつくりたいんです」と自分から提案できる人も伸びます。「これをやりたい」「こういったことを成し遂げたい」という目標がある人は強いです。自分で思考して実践できる人じゃないと、続けていくのは厳しいと思います。エンジニアにも発信力は必須!
Twitterやブログをはじめるのがスタートライン
これからフリーランスとしてエンジニアで食べていこうと思っている人は、情報発信力をつけることを念頭に置きましょう。企業に就職する場合も、人事採用側は確実にブログやTwitterを見てくれます。
「発信をしている」というだけでも、100人に1人レベルの希少性をアピールできるので、やって損はないです。影響力があるのに、なぜまだエンジニアをやるのか?
何よりも、仕事が楽しい
エンジニアという仕事は、時間や場所に縛られない、本当に自由な生活を送ることができます。そんな中で、たとえば最低週3くらいは働く日を決めておかないと、すぐに自堕落な人間になってしまうんです。
何よりも、仕事が楽しいというのが大きい。健康のためというのもあるし、日々のルーティンをつくるためでもあります。
あとは、日頃からエンジニアさんと喋ることで、最新の情報をキャッチアップできる。「最新の技術を使ってこういうものをつくっているよ」という話が聞けると、自分の技術もアップデートできます。
くわえて、エンジニアやプログラマーは、マーケティングをしたほうがいいです。エンジニアと経営者、両方の視点を持っていたほうが、やっぱり圧倒的に結果が出ます。
「どういう風に活用すれば、どのように収益が出るのか?」といった部分は、技術は同じなのに得られる結果がまったく異なってくるところです。影響力を利用して、よかったことは?
影響力×エンジニア=仕事に直結
仕事の依頼を、TwitterのDMでもらうというケースが多くなります。たとえば「プログラミングの講座を出しました」というだけで、依頼が殺到するようになる。
フォロワーが100人台だった場合、同じプログラミング講座を出しても反応はまったくないんです。よって、商品も売れていきません。
さらに、自分よりも明らかに格上だと思える人から連絡がくることも増えます。
元々人が好きだったり、コミュニケーションを取りながら勉強をしていくことが好きな人なら、影響力はつけておくに越したことはありません。
出会いたい人に出会える、出会いたかったタイプの人に出会えるようになるというだけでも、強みになりますね。
エンジニアが影響力をつけるということは、それだけで仕事や収入に直結していきます。どうやって影響力を身につけたのか?
狭くピンポイントに情報発信
まずは、ニッチな(狭い)層に情報を届ける、という意識を持つことが大切です。いきなり1万人に届けようとするのではなくて、「10人くらいに届けばいいかな」という気持ちでやってみること。
そういった意味で、発信のターゲットは「1年前の自分」に設定するといいかもしれません。当時の自分が死ぬほどほしがっていた情報を、惜しみなく出していくという意識で。
たとえブログのビュー数が芳しくなかったとしても、収益を安定させることは可能です。数字ではなく、発信する情報やポジショニングがものを言います。
少しでも人と違う、差別化できる要素があったら、それを全面に押し出すべきです。
しかし、そこだけにこだわる必要はまったくありません。在宅勤務で、クラウドソーシングサイトをつかって案件を取るのでもいいし、いろいろなイベントに顔を出して、コネで仕事をもらうのでもいい。技術をどうマネタイズに結びつけるのか?
アフィリエイトと独自サービスの違いを知ること
プログラミング技術をマネタイズに結びつけていく第一段階として、まず「アフィリエイトと独自サービスの違い」を知ることが大切です。
この2つは、基本的な部分は一緒ですが、どちらも徹底すべきなのは「自分がいいと思ったものしか紹介しない」という点です。
たとえば、あるプログラミングスクールについて紹介するとしたら、実際に現地に向かって取材させてもらう。可能であれば授業内容も体験させてもらって、いい部分を紹介するという流れです。
ただ、このアフィリエイトの仕組みは、収益性があまりよくありません。
たとえ10万円のコンテンツを売ったとしても、自分の懐に入ってくるのは1万円だけだったりする場合も有り得ます。だとしたら、自分で講座をつくって売ったほうが、明らかに収益が伸びる可能性が出てくる。
自分で学んできた技術を、一つひとつ細かく発信していくことも大切です。
プログラミングスクールに通っている場合は、「そのスクールでどんなことを学んだか?」ということをブログに書くと、そこからマネタイズできる場合もあります。稼いだお金は何に使っているのか?
自分への投資が最優先で、必要不可欠
新しい技術や知識を学ぶための本を買ったり、商売道具でもあるパソコンをさらにいいスペックのものに買い替えたりします。自分への投資として使うケースが一番多いです。
きちんとしたマーケティング心理学に基づいて、「着実に商品を売っていく仕組みをつくっていきましょう」という内容であることがわかれば、信頼できると思います。
メールマガジンの登録や、Facebookの広告費に投入するのもいいでしょう。どういうところでクロージングをかけるのか、どういった場で売るのかなど、「仕掛けてくるポイント」を効率的に学ぶことができます。
成功している人たちの共通点を探ることで見えてくるものがあるでしょう。
広告費については失敗してしまっても大丈夫なので、Facebook広告やYouTube広告に使うといいと思います。
お金にレバレッジをかけてあげると、あとは雪だるま式に増えてく。自作商品を持っている人はやるべきです。
知識を買う、時間を買うという意識を常に持ちましょう。エンジニアは、独学がいい?
人に教えてもらうほうが、効率はいい
1人で本を開いたり、調べたりしながら進めていくよりも、実際の現場で質問していったほうが圧倒的に早く技術を習得できるでしょう。
独学で学んだ知識や技術が、現場ではまったく通じない場合も有り得るので、最初から現場に身を置き、課題の定義から問題解決までのプロセスを学んだほうが効率的です。
プログラミングスクールに通う費用の余裕がないという場合も、あえて自己投資のために「教えてもらえる環境」に飛び込むべきです。1人では限りがありますし、アウトプットする場を強制的に構築すると学ぶ意義も生まれます。マーケティングを勉強するときのいい方法は?
1に分析、2に分析!
世の中で売れている商品に対して、「なぜこれが売れているのか?」という理由を徹底的に分析するといいでしょう。
売れる商品・流行る商品というのは、抽象度を高めていくと本質はすべて同じだということに気づきます。
自分のLINE@やメルマガに登録してくれた人に対して、有料レベルの情報を伝える。そこで興味を持ってくれた人にのみ講座を販売するという方法があります。
これも突き詰めると、前述した某スクールがとっている手法と同じです。さまざまな企業を分析して、学んでいくといいでしょう。
日頃、ただ流し見ているCMや通販番組、電車内広告なども参考になります。
ジャンルを問わずさまざまな方向にアンテナを張ることで、それぞれの事象から法則性を見つけることが可能です。
TwitterなどのSNSにおいても、「この発言で誰が得をしているのか?」「どういったつもりでこの発言をしたのか?」などと仮説を立てて考えてみると、そこから得られた分析結果が積もり積もって、自作商品の販売マーケティングに転用できる場合もあります。(画像提供:iStock.com/ipopba)
やまもとりゅうけん
ブログとYouTubeで発信しながら趣味でフリーエンジニアやってます。主催の複業ポータル【人生逃げ切りサロン】には約600名の猛者が集結。毎月400万円妻に献上するので僕は貧乏です。全所持品は小ダンボール一箱分。神戸大学卒。
Twitter: https://twitter.com/ryukke
迫 佑樹
プログラミングを学んでたら新卒の38倍の収入になり、首席卒業を破棄して大学やめたフリーランスエンジニア。自身の経験を活かし中高生から大人まで3500人にプログラミングを教えてきました。ブログは月18万PV|電子書籍でAmazon教育ランキング1位|絶対に挫折させないプログラミング講座 #SkillHacks 運営中
Twitter:https://twitter.com/yuki_99_s
神里よしと
31歳でフリーランスプログラマーになりました。今でも2日間で3社にスカウトされたりします。アラサーからでもプログラマーになれることを証明しましょう。今からでも決して遅くはありません。僕があなたをプログラマーに育てます。プログラミングスキルや情報発信力を身につけ人生を変えましょう。【人生逆転サロン】運営中
Twitter:https://twitter.com/yoshito410kam
サンクチュアリ出版では
毎日、楽しすぎるイベントを開催しています!
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/