「うちの子、友達がいないみたいで心配…」
「このまま孤立したらどうしよう」
小学生の子どもに友達がいない状況に、不安を感じている保護者の方は多いです。しかし、友達がいないことが必ずしも問題とは限りません。
この記事でわかることは以下の3点です。
- 小学生の子どもに友達がいない理由とタイプ別の原因
- 友達がいないとき子どもが見せるサイン
- 親としてすべき対応と家庭でできるサポート方法
子どもの性格や状況によって、友達がいない理由はさまざまです。まずは子どもの気持ちを理解し、適切なサポートをすることが何より大切になります。
この記事を読むことで、子どもの状況を冷静に見極め、親としてどう向き合うべきかが分かるようになります。では、さっそく見ていきましょう。
目次
小学生に友達がいない理由とは?タイプ別の原因を解説
小学生の子どもに友達がいない理由は、性格や環境、発達の特性などさまざまです。一つの原因に絞れるものではなく、複数の要因が絡み合っているケースも少なくありません。
ここでは、友達がいない子どもの主なタイプと、それぞれの原因について詳しく解説します。わが子がどのタイプに当てはまるかを理解することで、適切な対応が見えてきます。
マイペースで一人遊びを好む性格
マイペースで一人遊びを好む子どもは、友達と遊ぶこと自体にあまり興味を持たないタイプです。集団行動よりも、自分の好きなことに没頭する時間を大切にします。
一人で本を読んだり、絵を描いたり、ブロック遊びに夢中になったりする姿が見られます。こうした子どもは孤独を感じているわけではなく、一人でいることにストレスを感じていません。
親としては「友達がいないとかわいそう」と感じてしまいますが、本人が満足していれば問題ありません。ただし、学校生活で困っていないか、声をかけられたら話せているかなど、社会性の発達は見守る必要があります。
内向的で友達の輪に入れない
内向的な性格の子どもは、友達が欲しいという気持ちはあっても、自分から輪に入っていけないケースがあります。人見知りが強く、初対面の子とどう話していいか分からないのです。
クラスメイトが楽しそうに遊んでいる様子を遠くから眺めているだけだったり、声をかけられても小さな声でしか返事ができなかったりします。本人は仲間に入りたいと思っているのに、最初の一歩が踏み出せません。
このタイプの子どもは、きっかけさえあれば友達を作れる可能性があります。少人数から始める、共通の趣味を持つ子と繋がるなど、ハードルを下げた交流の場を用意してあげることが効果的です。
家庭では子どもの話をじっくり聞き、「友達が欲しい」という気持ちに共感してあげましょう。焦らせるのではなく、子どものペースを尊重することが大切です。
クラス替えや環境変化に適応できていない
クラス替えや転校、進級などの環境変化をきっかけに、友達関係がうまくいかなくなる子どももいます。以前は友達がいたのに、新しい環境に馴染めず孤立してしまうパターンです。
例えば4月のクラス替え後、数ヶ月経っても一緒に遊ぶ友達ができないケースなどが該当します。環境変化への適応には個人差があり、時間がかかる子もいるのです。
このタイプの子どもには、焦らず見守る姿勢が求められます。学校での様子を先生に確認しながら、家庭で安心できる環境を整えてあげましょう。少しずつ新しい環境に慣れていけば、自然と友達ができることもあります。
自己主張が強すぎて友達と折り合えない
自己主張が強すぎる子どもは、自分の意見や気持ちを優先しすぎて、友達との関係がうまくいかないことがあります。相手の気持ちを考える余裕がなく、トラブルになるケースです。
遊びのルールを自分の好きなように変えようとしたり、負けそうになると怒ってゲームをやめてしまったりします。相手の意見を聞かずに自分の考えを押し通そうとするため、周囲から避けられてしまうのです。
家庭では「自分がされたらどう感じるか」を一緒に考える時間を持ちましょう。ロールプレイングを通じて、相手の立場に立つ練習をするのも効果的です。自己主張すること自体は悪いことではないので、折り合いのつけ方を学ぶことが鍵になります。
発達特性が友達関係に影響している場合
発達特性を持つ子どもの中には、コミュニケーションの取り方や社会性の部分で困難を抱え、友達関係を築きにくいケースがあります。本人に悪気はなくても、周囲とのズレが生じてしまうのです。
空気を読むのが苦手で場にそぐわない発言をしてしまったり、相手の表情や声のトーンから気持ちを読み取れなかったりします。また、興味のあることにはとことん集中する一方、他のことには全く関心を示さないこともあります。
気になる様子があれば、スクールカウンセラーや専門機関に相談してみましょう。子どもの特性を理解し、得意なことを伸ばしながら、苦手な部分を補う方法を一緒に考えることが大切です。
小学生の子どもに友達がいないとき見せるサイン
子どもが友達関係で困っているとき、分かりやすく訴えてくるとは限りません。むしろ、日常の行動や言動に小さなサインとして現れることが多いのです。
ここでは、子どもが友達がいない状況で見せる典型的なサインを紹介します。これらのサインに気づくことで、早めに適切な対応ができるようになります。
放課後に一人で過ごすことが多い
放課後に一人で家にいる時間が増えたり、外で友達と遊ぶ約束をしてこなくなったりするのは、友達がいない典型的なサインです。以前は友達と遊んでいたのに、最近は一人で過ごすようになった場合は注意が必要になります。
学校から帰ってくるとすぐに自分の部屋にこもってゲームをしたり、YouTubeを見たりして時間を過ごします。週末も家族以外と関わることがなく、習い事以外は家で過ごしている状態です。
子どもの表情や様子を見て、寂しそうにしていないか、友達と遊びたそうにしていないかを観察しましょう。本人が満足していれば問題ありませんが、寂しさを感じているようなら何らかのサポートが必要です。
学校行事や遠足を楽しみにしていない
運動会や遠足などの学校行事を楽しみにしていない様子が見られるのも、友達がいないサインの一つです。本来なら子どもが楽しみにするはずのイベントに、むしろ憂鬱そうな態度を示します。
「遠足行きたくない」「運動会休みたい」などと言い出したり、行事の前日に体調不良を訴えたりします。グループ活動や班行動で一緒に過ごす友達がいないため、行事そのものが苦痛になっているのです。
このサインに気づいたら、まずは子どもの気持ちを聞いてあげましょう。「行事が嫌な理由」を優しく尋ね、一緒に解決策を考える姿勢が大切です。必要に応じて、担任の先生に相談することも検討してください。
「友達がいなくて楽しくない」と訴える
子どもが直接「友達がいない」「学校が楽しくない」と訴えてくる場合は、明確なSOSのサインです。言葉にできるということは、それだけ困っている証拠になります。
例えば「明日学校に行きたくない」と言いながら理由を聞くと「友達がいないから」と答える、週末に「学校って楽しくないよね」とぽつりと言うなどの場面が該当します。直接的な訴えは、親が最も気づきやすいサインです。
このサインが出たら、すぐに対応が必要になります。まずは子どもの気持ちを受け止め、否定せずに話を聞きましょう。その上で、学校の先生と連携を取りながら、具体的な解決策を探っていくことが大切です。
登下校時にいつも一人でいる
登下校の際にいつも一人で歩いている姿が見られるのも、友達がいないサインの一つです。他の子どもたちがグループで楽しそうに通学している中、わが子だけが一人で歩いている状況に気づきます。
例えば登校班があるのに参加していない、下校時に他の子が集団で帰る中、わが子だけ離れて歩いているなどの様子が見られます。登下校は友達関係が如実に現れる場面です。
ただし、一人で歩くことを好む子どももいるため、本人の気持ちを確認することが大切になります。寂しそうにしていないか、無理に一人でいないか、様子を観察しましょう。心配な場合は、さりげなく理由を聞いてみてください。
小学生の子どもに友達がいない状況で親がすべきこと
子どもに友達がいない状況に気づいたとき、親としてどう対応すべきか悩む方は多いです。焦って無理に友達を作らせようとしたり、逆に何もせずに放置したりするのは、どちらも適切ではありません。
ここでは、友達がいない子どもに対して親がすべき具体的な対応を解説します。子どもの気持ちに寄り添いながら、適切なサポートをしていきましょう。
子どもの気持ちを丁寧に聞き取る
まず何より大切なのは、子どもの気持ちを丁寧に聞き取ることです。親が勝手に「友達がいなくてかわいそう」と決めつけるのではなく、本人がどう感じているかを確認します。
子どもとゆっくり話せる時間を作り、「学校は楽しい?」「休み時間は誰と過ごしてる?」など、プレッシャーをかけない形で質問してみましょう。答えを急がせず、子どもが自分のペースで話せる雰囲気を作ります。
例えば夕食後や寝る前など、リラックスしている時間に声をかけるのが効果的です。「友達がいなくても楽しい」と答える子もいれば、「本当は友達が欲しい」と打ち明ける子もいるでしょう。
本人が困っていないなら無理に介入する必要はありませんが、困っているようなら一緒に解決策を考えていきます。子どもの気持ちを理解することが、すべての対応の出発点になります。
友達いないことを責めたり不安にさせない
友達がいないことを責めたり、過度に心配して子どもを不安にさせたりしてはいけません。「どうして友達ができないの?」「このままじゃダメよ」などの言葉は、子どもを傷つけるだけです。
親の不安が子どもに伝わると、子ども自身も「自分はダメなんだ」と自己肯定感を下げてしまいます。友達がいないことが「異常」「問題」だと感じ、ますます人間関係に苦手意識を持つようになります。
例えば「クラスで一人ぼっちなの?」「友達がいないと将来困るわよ」などの発言は避けましょう。友達の数や有無で子どもの価値が決まるわけではないというメッセージを伝えることが大切です。
家庭を安心できる居場所にする
学校で居場所がないと感じている子どもにとって、家庭が唯一の安心できる場所になります。家では自分らしくいられる、受け入れてもらえると感じられる環境を整えましょう。
子どもの話を否定せずに聞く、頑張りを認めてあげる、一緒に楽しい時間を過ごすなど、家族との関わりを大切にします。親子のコミュニケーションを通じて、子どもの自己肯定感を育てていきましょう。
例えば週末に子どもの好きなことを一緒にする、食事の時間に学校の話を楽しく聞くなどの工夫が効果的です。家庭が安全基地になることで、子どもは外の世界に挑戦する勇気を持てるようになります。
学校以外のコミュニティを作る
学校だけが友達を作る場所ではありません。習い事やスポーツクラブ、地域の活動など、学校以外のコミュニティに参加することで、新しい人間関係を築けます。
例えばサッカーが好きならクラブに入る、絵を描くのが好きなら絵画教室に通うなど、子どもの興味に合わせた場を選びましょう。学校以外に居場所があることで、精神的な余裕が生まれるケースも多いです。
また、習い事を通じて自信をつけることで、学校での人間関係にもプラスの影響が出ることがあります。無理に複数の習い事をさせる必要はなく、子どもが楽しめるものを一つでも見つけられれば十分です。
専門家のアドバイスを活用して友達作りをサポート
子どもの友達がいない状況が長く続く場合や、本人が深く悩んでいる場合は、専門家の力を借りるのも一つの方法です。スクールカウンセラーや児童心理の専門家は、客観的な視点からアドバイスをくれます。
学校のスクールカウンセラーに相談すれば、学校での様子も踏まえた具体的な支援策を提案してもらえます。必要に応じて、担任の先生とも連携を取りながら、子どもをサポートしてくれます。
例えば『自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑』のような書籍を活用するのも効果的です。この本では、子どもが自分の気持ちを適切に表現し、コミュニケーション力を高める方法が分かりやすく解説されています。
友達作りには「話す力」「聞く力」「気持ちを伝える力」が欠かせません。こうしたアウトプット力を育てることで、子どもは自然と人間関係を築けるようになっていきます。専門家の知見を活用しながら、長期的な視点でサポートしていきましょう。
まとめ:アウトプット力を育てることも検討しよう
小学生の子どもに友達がいない理由は、性格、環境、発達特性などさまざまです。大切なのは、子どもの気持ちを最優先に考えることになります。
友達がいなくても本人が楽しく過ごせているなら、無理に友達を作らせる必要はありません。一方で、本人が困っているなら、親としてできるサポートをしていきましょう。
子どもの友達作りを支援する上で、アウトプット力を育てることも効果的な方法の一つです。自分の思いを言葉にする力、相手の話を聞く力、気持ちを適切に表現する力は、すべて友達関係を築く土台になります。
『自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑』では、子どもが楽しみながらコミュニケーション力を高める方法が具体的に紹介されています。親子で一緒に取り組むことで、子どもの成長を実感できるでしょう。
友達の有無にかかわらず、子どもが自分らしく幸せに生きていける力を育てることが、親としての最も大切な役割です。焦らず、子どもの個性を大切にしながら、見守っていきましょう。



