占い師が考える、「この世界の仕組み」と「不思議」
幽霊が怖いですか?
夜中にふと目が覚めて、部屋の隅に知らない誰かが立っていたら、そりゃ心拍数も上がる。背筋も凍るでしょう。でも、ちょっと待ってください。
もし本当に恨みを持った霊が物理的に人間に干渉できるなら、歴史上の独裁者や凶悪犯はとっくに呪い殺されているはずじゃないですか?
でも、現実はそうじゃない。彼らは往々にして畳の上で死ぬ。
ということは、幽霊には「個人への物理的な殺傷能力」なんてほとんどないってことです。(※ただし占い的に言えば、血筋が残るかどうか、家系・子孫という単位で見たら話は別です)
じゃあ、幽霊とは一体何なのか。
私の見立てはこうです。
彼らは「削除され損ねたキャッシュデータ」である可能性が高い。




PCやスマホを使っていると、動作が重くなることがありますよね。あれは、過去に閲覧したサイトの画像や履歴(キャッシュ)が、メモリを食いつぶしているからなんですよ。幽霊もこれと全く同じだと思っています。
この宇宙という巨大なシミュレーション空間において、本来ならゴミ箱に捨てられるべき「終了したプロセスの残骸」が、なぜか消えずに残ってしまっている。システム管理者の削除漏れ。あるいは、ファイルサイズが大きすぎてゴミ箱に入らなかったエラーファイルなんじゃないかと。
目次
怨念とは「循環小数」のような無限ループ
まず、「成仏」とは何かを定義し直す必要があります。
肉体というハードウェアが壊れた時、私たちの意識データはどうなるのか?
通常であれば、クラウド(宇宙の集合的無意識)にアップロードされて同期が完了し、個別の端末からは消去されます。
ところが、アップロードに失敗するケースがあります。原因は単純。「ファイルサイズが大きすぎる」からです。
「今日のランチ美味しかった」程度のデータなら、テキストファイル並みの軽さでサクサク飛んでいきます。しかし、ここに強烈な感情が乗っかると話が変わってくる。
「絶対に許さない」
「あの人に会いたい」
「死にたくない」
こういう感情って、情報量が桁違いにデカいと思うんです。
しかも、数学的に言うなら「循環小数」の構造を持っているようなもの。もし全ての桁を書き表そうとすると無限のサーバー容量が必要になります。
10÷3 = 3.333333333333333333333…
許さない許さない許さない…
終わりのない割り算。終わりのない思考。無限ループ。




これはもう、ジョジョ5部の「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」を食らったディアボロ状態です。「死ぬ」という結果に到達できず、永遠にその過程を繰り返す。あるいは涼宮ハルヒの憂鬱の「エンドレスエイト」。あの夏の2週間を15,532回繰り返した長門有希のメモリ負荷を想像してください。
この無限に続くデータストリームを、そのままの形でアップロードしようとしても、制限に引っかかるのは当たり前です。
「タイムアウトしました」と宇宙のサーバーに弾き返され、行き場を失った巨大なデータファイルが、この世に残留する。
これこそが幽霊の正体だと思っています。



