【リレー連載】3冊で、わたしを語る。

「このままでいいのか?」の停滞期に、未来への一筋の光を与えてくれた――プレゼンスアップコーチ・児玉友里を形づくった3冊

#連載エッセイ
#【リレー連載】3冊で、わたしを語る。

人は、たった数冊の本に、人生の地図を描いてもらうことがある。
まだ輪郭のあいまいだった自分に、芯を与えてくれた言葉。
迷ったとき、何度でもページをめくりたくなる物語。
そんな「わたしを形づくった3冊」を、サンクチュアリ出版のイベント登壇講師が語ってくれます。
それは本の話であり、同時に「わたし」の物語でもあるのです。

語り手:プレゼンスアップコーチ・児玉友里

「誰もが自分の人生の舵をとり、その人ならではの魅力や能力を最大限に活かしながら、幸せと価値が循環していく社会をつくりたい」
そんな想いから、プレゼンスアップコーチ/ブランディング・組織開発コンサルタントとして活動しています。
内面の想いや価値観を丁寧にひも解くコーチングと、装い・メイク・佇まいといった外面の表現、そして一貫したコミュニケーションを通じて、“その人らしさ”や“存在感”が自然と周囲や届けたい先へ伝わっていく状態をつくることが、私の仕事です。一人ひとりが本来の輝きを取り戻し、人や組織、地域社会へと良い影響が連なっていく。そのプロセスに立ち会えることに、深いやりがいを感じています。

1冊目:『人を動かす』デール・カーネギー

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私の人生に、最初の大きな衝撃を与えた一冊です。
大学生の頃、書店でふと目に留まり、何気なくページをめくった瞬間、胸の奥がざわつきました。当時、居酒屋のアルバイトで店長代行を任され、多様な人と関わる中で、「今の自分のやり方では通用しない」と書籍から痛感しました。
人は何を望み、どんな心や姿勢で向き合われたときに動くのか。この本は、人間という存在の本質と、自分自身の在り方を根底から問い直すきっかけをくれました。

その後、望んでいたキャリアや人とのつながりを得ることができましたが、人は忘れる生き物。十数年後、管理職としてマネジメントに向き合った際にも、営業車の中で日々CD版を繰り返し聴き、自分を律し、励まされました。人生の節目に何度でも立ち返りたい、不朽の名作です。

2冊目:『The Third Door 精神的資産の増やし方』アレックス・バナヤン


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「自分は、これから何をして生きていきたいのだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか。
私自身、そんな問いがふと胸に浮かんだのは30代前半でした。20代は目の前の仕事に我武者羅に取り組み、30代に入り社内異動を重ねる中で、立ち止まって考える時間が増えていた頃です。そんなときに出会ったのが、この一冊でした。
著者が大学生の頃、「人生の成功とは何か?」を問うところから物語が始まります。
答えを求めて一歩ずつ、踏み出して人に出会い、様々な場所に赴き、あることをしていくのです。その過程で、様々な薫陶を得て、成長し、自分なりの問いの答えを見つけていく、まるで一緒に冒険をしているような臨場感を味わえました。読み進めるうちに、「無意識のうちに自分で限界を決めていたな」「人とのご縁を、もっと大切に積極的に育んでいこう」と、多くの気づきをもらいました。コンフォートゾーンに安住している自分に気づいたとき、次の扉をノックする勇気をくれる一冊です。

3冊目:『人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方』ひすいこたろう


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会社員時代、旅先の大自然の中で読み、独立という選択を明るく後押ししてくれた一冊です。日本史に名を残す5人のサムライの生き様が、驚くほど軽やかで、ポップに描かれていて、読みながらとても心が躍りました。
大切なものを大切にし、リスクを恐れず、人のため、未来のために自分の信じた道を、堂々と歩む姿。その生き様が美しく、カッコよく思えました。また、人の命に限りはあっても、志や想いは受け継がれていくという尊さにも胸を打たれました。
読みながら、憧れで終わるというよりも、自分自身の中の情熱の種が呼び起こされた感覚でした。「あなたは、何のために、どう生きる?」を問いかけてくれる一冊です。

おわりに

今回ご紹介した3冊は、私自身が人生やキャリアの節目で出会い、心を大きく動かされてきた本たちです。
人の心が動く場所には、必ずその人にとって大切な価値観や願いが眠っている。だからこそ本は、未来を切り拓くための“道しるべ”になってくれるのだと思います。

一冊との出会いが、小さな気づきや行動の変化を生み、人とのご縁や、新しい世界へとつながっていく。さらに、時代を超えて受け継がれてきた思想や薫陶に触れられることも、書籍の大きな魅力です。
人生は、そうした出会いや連なりの中で、豊かに、そして深みを増しながら育まれていくものではないでしょうか。

これからも本から心の栄養を受け取りながら、一人の人間として、関わる方々に良い影響をお届けできる存在でありたい。そんな想いで、今日もこの地球での“生”の旅を楽しんでいきます。

児玉友里 (こだまゆり)
ブランディング・組織開発コンサルタント/プレゼンスアップコーチ
1984年石川県生まれ。
約18年間製薬業界で、営業・マーケティング・人材開発・戦略推進・エグゼクティブサポート・渉外など様々な業務を経験。マネジメント経験を通じて、より個の魅力や組織の可能性の開花に関心もつ。週4会社員×MBA大学院×起業・副業の新しい働き方を実現。イメージコンサルタントやコーチ業を展開しながら、2025年春に独立。現在は、企業や大学院でのセミナー登壇や研修・PR、エグゼクティブ向けコーチング、パーソナルブランディング支援、経営者・起業家さん向けのビジネスコンサル等を展開中。

◆サンクチュアリ出版 人生を変える授業オンライン
これからの時代をどう生きる?
自分らしいキャリアを切り拓く「願望×プレゼンス」の力/児玉友里
https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=959

◆Instagram
https://www.instagram.com/yurikodama.coach/

◆You Tube
【MBAチャンネル|アビタス公式】児玉友里のキャリアトークラウンジ
https://www.youtube.com/channel/UCReI2umbGoOnHetREl_7Wcg
これからの時代をどう生きる?自分らしいキャリアを切り拓く「願望×プレゼンス」の力/児玉友里
主催者:児玉友里
#プレゼンスアップ
再生時間:1:40:46