「なんとなく心配で使うときにモヤっとする」
「もっと貯金した方がいいよな…とずっと思ってる」
「とはいえ何を減らしていいかも分からない」
そんな風にうっすらと不安を感じながらお金を使っている人いませんか?
その不安って、実はお金が原因なんじゃなくて「自分にとって何が大事かを見ていないから」かもしれません。
こんにちは。モチベーター・整理収納アドバイザーのかとうです。
この連載では「片づけ」をモノの片づけとしてだけじゃなく、「<自分>を生きるための考え方」としてお伝えしています。 モノ → 外見 → 時間ときて、今回は「お金」の片づけです。
お金の話って苦手な人も多いですよね。私も特別好き!とか得意!ではないのですが、ここにもちゃんと「片づけの理論」が効くことを知っているので、片づけて不安なく過ごしていたりします。
お金の片づけっていうと「きっちり家計簿をつけよう」とか「節約して貯金を増やそう」みたいに思う人もいるかもしれません。私も結婚直後から8年間専業主婦をしていた頃は節約&貯蓄が正義だと思っていたし、それが「お金をきちんとすること」だと思っていました。
当時は「住居費は手取りの〇〇%までが妥当」と聞けばその半分くらいにがっつり抑えるとか、「老後に備えて一年の目標貯金額が〇〇〇万円だから、月〇万円先取りは絶対」とか、カチカチに管理していたんです。(自分のおこづかいなんて月5000円にしてたよ。)
まぁこれはこれでしっかりお金の管理も貯蓄もできて安心感はあったけど、楽しくはなかった。今ならこれは間違ったやり方だったと分かります。
「手取りに合わせた住居費の割合」とか「必要な分は先取りする」ってやり方は間違っていない。だけど、自分の思いよりも<数字>を上に置いていることや、その目標の<数字>が世間の型にはまっていることが大間違いだったって思う。
今、私が考える「お金の片づけ」はこうです。
現状をしっかり見て、自分にとって大事なものにちゃんと予算をふること。
「誰かの正解」じゃなくて、自分の「こう生きたい」に向かって使える状態を整えること。
では、具体的にどう片づけるのか?
片づけの4ステップをおさらいすると、
①<自分にとっての>ゴール(理想)をしっかり描く
②全部出して、ゴール(理想)に従ってモノの仕分けをする
③自分の動作導線に従ってモノの定位置を決め、収納する
④使っては元に戻すを繰り返す(暮らしに落とし込む)
これ、お金にだってそのまま応用していけるのです。




とにもかくにもまずは
─ゴール(理想)を描く。
「〇〇万円貯めたい」ではなく、「こう暮らしたい」をイメージします。
お金を通じて「どんな暮らしがしたい?」を自分に聞いてみます。年に二回は旅に出たい。価格じゃなくて素材や作り手で服を選びたい。本を買うお金はケチりたくない。年に一度きちんと家族写真を取りたい。月一回は身も心も満足できるランチがしたい。心が動いたことは躊躇せず学びたい…色々あると思う。
これ全部、「何を大事に生きるか?」という話。
例えば自治体の「子育て支援を手厚くする」「文化に投資する」っていう判断は、「この街の未来を、今を、こうしていく」って指針があって初めて決まるものですよね。
家計だって同じだと思う。「未来を、今を、こう生きたい」が「世間の平均がこうだから」とか「目標額が〇〇万円だから」で決めていいわけない。
よく奥様向け雑誌に色んな家庭の一ヵ月の予算なんかが載ってるし、ネットにも情報が溢れています。食費、教育費、美容…いつのまにか「世間の平均」「雑誌の特集」「誰かのSNS投稿」で見た数字に影響されることってあると思う。私もそうだった。
でも、そのご家庭と自分の家は違う。
ひとりひとりの個性が違うし、繋がりも違うし、大切にしたいものも好みも違う。世間の正解に飲まれて、リアルな存在や気持ちを無視してないか?考えないといけないって、専業主婦時代を振り返って思います。
で、次にどうするかというと、もちろん片づけのステップと同じ。




─全部出して、ゴール(理想)に従ってモノの仕分けをする。
─自分の動作導線に従ってモノの定位置を決め、収納する。
─そしてサイクルを回していく。
ちょっとモノの片づけとは「表現」が違うけど、内容は同じ。
要は「現状把握」「予算組み」「仕組みを作ってまわす」ですね。
まずは今のリアルを全部洗い出してみる。
月々の支出・収入はもちろん、プラスの財産(貯金や株など)もマイナスの財産(ローンなど)も全て。
…と、簡単に言ったけど、これが嫌なんだよね。なんか怖いし、面倒ですよね。わかります。汗
私、起業して少しずつ稼げるようになった頃、自分の売上と支出について曖昧で「どこまで使っていいのか?」「いくら稼げば安心なのか?」不安だった時期がありまして…。
恐る恐る使っては、確定申告でなんとなく理解する…みたいな感じだったんですよね。
でも、このままではイヤだ!と思って、意を決して見たんです。