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悩みを人に相談できないのはどうすればいい?相談しやすくなる方法5選

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悩みがあっても誰かに相談できないこともあります。話を聞いてもらいたいという気持ちはあるのに、実際に相談するとなると抵抗を感じてしまう人もいます。思い切って相談した方がいいと思っているのに、できない場合はどうしたらいいのでしょうか?

この記事では、悩みを相談できない理由と、思い切って相談できるようになるための考え方や方法を紹介してします。一人で抱え込むのはつらいですよね。相談できるようになれば、心が軽くなります。ぜひこの記事を最後まで読んで、相談できるようになるためのヒントを見つけてください。

この記事は書籍『 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』の関連コラムです。

なぜ悩みを相談できないのか?5つの心理的要因

悩みを相談できない理由を見てみましょう。主に、以下の5つが考えられます。

  1. 弱みを見せることに抵抗がある
  2. 相手に迷惑をかけたくないと思っている
  3. 悩みをうまく言語化できない
  4. 過去に相談して失敗した経験がある
  5. 自分の悩みなどたいしたことではないと思っている

次から詳しく説明していきます。

1.弱みを見せることに抵抗がある

多くの人が、弱みを見せることに抵抗を感じています。これは、社会や周囲からの期待に応えようとするあまり、完璧な姿を保とうとする心理が働くからです。仕事の悩みを抱えていても、能力不足だと思われたり、昇進に影響することを恐れたりすることによって、上司や同僚に相談できなくなります。

このような心理は、他人からの評価を気にし過ぎていたり、自尊心が傷つくことを恐れていたり、強い人間でなければならないという固定観念にとらわれていたりすることから生まれます。

2.相手に迷惑をかけたくないと思っている

相談した相手に迷惑をかけたくないという思いから、相談できなくなっている場合もあります。相手の時間を奪ってしまうという罪悪感や、相手の気分を害してしまうのではないかという不安が相談することを断念させるのです。

友人が忙しそうにしているのを見て、「自分の悩みなんて聞いてもらえる状況ではない」と思い、相談を諦めてしまうことがあります。また、家族関係の悩みを抱えている場合、「両親に心配をかけたくない」という思いから、黙って耐え続けてしまうこともあります。

さらに、「自分の問題は自分で解決するべき」という考えが強い人は、他人に頼ることそのものを避けようとする傾向があります。

3.悩みをうまく言語化できない

自分の悩みをうまく言語化できないことも、相談できなくなる原因となります。感情や状況を適切に表現する語彙力の不足や、問題の本質を自分でも把握できていないことが関係しています。

職場でストレスを感じていても、「なんとなく居心地が悪い」「毎日がゆううつ」などといった漠然とした感覚でしか表現できず、具体的に何が問題なのかを説明できないのです。

自分の中で問題が整理できていないと、相手に誤解されることへの不安も生まれ、相談することをためらってしまいます。

4.過去に相談して失敗した経験がある

過去に相談して失敗した経験があると、悩みを相談することに対して消極的になってしまいます。友人に恋愛の悩みを打ち明けたら、その内容が噂として広まってしまった経験や、家族に相談したら理解されずに叱責されてしまった経験などがあると、相談することへの抵抗感を生み出します。

このような失敗から「相談しても理解してもらえない」「秘密が漏れてしまう」という恐れや不信感を持つようになり、相談することをためらうようになってしまうのです。

5.自分の悩みなどたいしたことではないと思っている

他人と比べて自分の悩みは些細なものだと感じたり、悩むこと自体を否定的に捉えてしまっていることが原因になっている場合です。

友人が深刻な悩みを抱えているのを知ると、自分の仕事の悩みは取るに足らないものだと感じてしまいます。また、「こんなことで悩んでいる自分は弱い」「もっと深刻な状況の人がいるのに、自分だけ相談するのは申し訳ない」という理由から、相談を躊躇してしまうのです。

このように、自分の悩みの価値を低く見てしまうことで、相談できなくなってしまいます。

相談せずに悩みを抱え込むとどうなる?

相談できないまま悩みを抱え込んでしまうとどうなるのでしょうか?ここでは、相談しないことで起こる影響を説明していきます。

メンタルに悪影響を及ぼす

悩みを一人で抱え込むことで、ストレスが蓄積されていきます。これは、不安感・焦燥感・イライラといった形で現れることもあります。悪化すると不眠や食欲不振などの身体症状にもつながる可能性も。

長期的に悩みを抱え続けると、うつ病などのメンタルの問題に発展するリスクが高まります。自分の心の健康を守るためにも、悩みを抱え込まないことが大切です。

問題が解決できないままになる

一人で問題に向き合い続けると、同じ考えの中で堂々巡りしてしまい、新しい視点や解決策を見出すことが難しくなります。また、問題の本質を見誤ったまま、的外れな対処を続けてしまうこともあるでしょう。

問題が解決できないだけでなく、さらに悪化してしまうことも考えられます。ときには他者の視点やアドバイスが必要不可欠です。悩みを相談することで、自分では思いつかなかった新たな解決策が見つかる可能性が高まります。

人間関係が希薄になる

悩みを抱えていると、他人と関わることを避けたり、自分の殻に閉じこもったりしがちです。また、悩みを隠そうとするあまり、表面的な付き合いしかできなくなることもあります。このような状態が続くと、徐々に周りの人たちとの距離が広がってしまうのです。

家族関係の悩みを抱えていると、家族との会話を避けるようになります。職場での人間関係に悩んでいる場合、同僚との交流を避けがちになり、チームワークに支障をきたします。

このようにして人間関係が希薄になると、悩みを相談できる相手がさらに減少し、問題が悪化する悪循環におちいってしまいます。

悩みを相談しやすくなる5つの方法

悩みを相談しやすくなるための5つの方法をご紹介します。

  1. 相談したいことを整理する
  2. 相談できる人を見つける
  3. 段階的に相談する
  4. 相談することで信頼関係を強められると考える
  5. 事実を伝える

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.相談したいことを整理する

頭の中で漠然と悩んでいるだけでは、相談する相手にも伝わりにくくなります。以下の4つを意識しながら、紙に書き出してみましょう。

  1. 悩みの内容を箇条書きにする
  2. それぞれの悩みの優先順位をつける
  3. 各悩みについて、現状と理想の状態を書き出す
  4. 自分なりに考えた解決策があれば、それも書き出す

このように整理することで、自分の悩みの本質が明確になり、相談することに対する抵抗が減少します。

2.相談できる人を見つける

適切な相談相手を見つけることは非常に重要です。相談相手を選ぶ場合は、以下を参考にしましょう。

  • 信頼できる人であること
  • その悩みについて経験や知識がある人
  • 客観的な意見を言ってくれそうな人
  • 秘密を守ってくれる人

専門的な悩みは、カウンセラーや専門家に相談することも検討しましょう。相談相手が見つからない場合は、匿名で相談できるサービスを利用するのもひとつの方法です。

3.段階的に相談する

すべての悩みを一度に打ち明けるのは、相談する側にとっても、される側にとっても、負担が大きくなってしまうことがあります。そのため、少しずつ段階的に話すようにすると、相談することに対するハードルが下がります。

友人に恋愛の悩みを相談する場合、いきなり核心に触れるのではなく、「最近、恋愛について考えることが多くて」などといった軽い話から始めましょう。相手の反応を見ながら、徐々に具体的な悩みを打ち明けていきます

これにより、相手手の信頼関係を築きながら、抵抗なく相談できるようになるでしょう。

4.相談することで信頼関係を強められると考える

悩みを相談することは、相手に迷惑をかけるのではなく、むしろ信頼関係を強める貴重な機会だと考えることが大切です。この視点を持つことで、相談へのハードルが下がり、より積極的に悩みを共有できるようになります。

たとえば、友人に悩みを相談することで、その友人は「信頼されている」と感じ、関係性が深まることがあります。また、上司に仕事の悩みを相談することでサポートを受けられるだけでなく、仕事に対する姿勢を評価してもらえる可能性もあるのです。

相談することを信頼関係強化の機会としてポジティブに捉えることで、悩みを抱え込まずに誰かに相談できるようになります。

5.事実を伝える

つらい目にあっても、それを誰かに話すと愚痴や悪口になってしまうような気がして、誰にも相談できずに泣き寝入りしてしまうことがあります。悪口になってしまって、揉め事を起こしたくないという気持ちがあるためです。これにより、誰かに相談することができなくなってしまいます。

しかし、起こったことをそのまま伝えるのは悪口ではありません。嫌なことをしてきた相手をかばってまで我慢する必要はないのです。相談するときは、事実をそのまま伝えるようにすれば問題ありません。

話を聞いてもらうだけでも心は軽くなる

悩みを相談する際は、必ずしも解決策を求める必要はありません。ただ話を聞いてもらうだけでも心が軽くなることがあります。誰かに話を聞いてもらえるという事実だけでも、「一人じゃない」という安心感を得られます。

話す相手に、アドバイスはいらないと言ってもかまいません。相談内容が明確ではなくても、話しているうちに自分の考えが整理され、問題の本質が見えてくることもあります。

人は、相談されるとなんとなく嬉しいものです。深く考えず、まずは誰かに話してみることから始めると、相談することに対する抵抗感が減っていくでしょう。

どうしても相談できないのなら考え方を変えてみる

それでも、どうしても相談できない場合があるかもしれません。悩みを一人で抱え込んでしまうと、ストレスが蓄積してつらくなってしまいます。その場合は、悩みに対する考え方を変えてみるとよいかもしれません。考え方を変えるだけで悩みが消えてしまうこともあるのです。

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この記事は書籍『 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』の関連コラムです。