働かないと生活できないとはわかっていても、「そもそも仕事をしたくない…」と、我慢して働いている人もいるのではないでしょうか?
しかし仕事したくないという気持ちを押さえつけて働き続けていると、精神的な病気を発症する可能性があります。そのため、仕事したくないという気持ちには早めに対処が必要です。
この記事では、Jam氏著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』をもとに、仕事したくないと感じる人に向けて原因と対処法を詳しく解説します。仕事したくない、働きたくないという気持ちに支配されて憂鬱な毎日を送っている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも仕事したくない人はたくさんいる
「そもそも仕事したくない」と思うのは、珍しいことではありません。電通総研の調査では、若者の3割が「できれば働きたくない」と回答しています。
実際、SNSでも働きたくないというつぶやきを目にする機会は多いです。そのため、仕事したくないと感じるのはおかしなことではなく、むしろ当たり前のことといえます。
そもそも仕事したくないと感じるときに多い7つの原因
働いている人のなかには「もっと会社に貢献したい」「スキルアップのために勉強したい」など働くことに前向きな考えを持っている人もいます。では、仕事したくないと感じてしまう人とは何が違うのでしょうか。
ここでは、そもそも仕事したくないと感じる人によくある原因を紹介します。
1.働くこと自体したくない
1つ目は、働く行為自体が嫌いであること。過去もしくは現在進行形で所属している職場で理不尽な扱いを受けたり、ミスが多く上司や顧客から怒られたりなど嫌な記憶がたくさんあると働くこと自体を苦痛に感じてしまいます。
これにより、仕事したくない、働きたくないと思ってしまうのです。
2.給料が仕事量に見合っていない
給料が仕事量と見合っていないことも、仕事したくないと感じている人に多い原因のひとつです。
毎日残業ばかりなのに給料は希望額よりはるかに低いという場合、仕事に対するモチベーションが低下してしまいます。対価となる報酬が少ないと、働く意味も徐々にわからなくなってくるでしょう。
とくに好きではない仕事に就いていて働くモチベーションが給与しかない人は、給与が低いと、仕事したくないと強く感じやすい可能性があります。
3.仕事内容が自分に合っていない
そもそも仕事したくないと感じる人のなかには、仕事内容が自分に合っていないケースも多いです。
コミュニケーションが苦手なのに営業職や接客業に就いている、体力がないのに肉体労働であるなど自分に適性がない仕事をしている場合にはストレスが大きくなりやすく、仕事したくない気持ちにつながってしまう可能性があります。
4.職場環境や人間関係が悪い
人間関係や職場環境の悪さも、仕事したくないと感じやすい大きな原因。直属の上司による理不尽な嫌がらせで仕事を円滑に進められない場合、働きたくないと感じても無理はありません。
自分が直接嫌な思いをしていなくとも、休憩時間に他人の悪口で盛り上がっていたり、常にガヤガヤしていて自分のパフォーマンスを発揮できなかったりする環境では、仕事したくないと感じやすいでしょう。
5.興味のない仕事でモチベーションが上がらない
興味のない仕事をしていることも、仕事したくないと感じる人に多い理由のひとつです。
仕事には、楽して稼げるものは一つもありません。知識やスキルを身に付ける必要があったり、上司や顧客に怒られたりなど嫌なことや面倒なことがたくさんあります。
興味のない仕事に就いている場合には仕事に対するモチベーションが上がりにくいです。そのため仕事のなかで起きる嫌なことや面倒なことに苦痛を感じやすく、働きたくないと思ってしまいます。
6.通勤時間が長すぎる
通勤時間が長すぎるのも、仕事したくないと感じる原因のひとつ。通勤時間中にできることは少ないため、長すぎると無駄な時間を過ごしているように感じてしまいます。
実際、通勤時間が長いとそれだけプライベートの時間も減ってしまいます。仕事よりもプライベートを大切にしたい人にとっては、勤務期間が長くなるにつれてネックな問題となりやすいです。
7.上司や会社の考え方に賛同できない
上司や会社の考え方・価値観に賛同できないのも、仕事したくない人に多いです。
上司や会社の考え方に賛同できないと貢献したいと思えないため、仕事に対するモチベーションが湧きづらいです。これにより、仕事したくないという感情につながってしまいます。
仕事したくないと感じるときに試してほしい4つの対処法
仕事したくないという気持ちを抱えながら働き続けるのは辛いですよね。そこで、ここからは仕事したくないと感じるときに試してほしい対処法を紹介します。
1.会社を出ればどんな人もただの人間だと考える
1つ目は、「どんな人も会社を出ればただの人間だ」と考えること。
職場にいる上司は、会社のなかでは絶対的な権力を持っているように感じるでしょう。しかし、そのような上司も街中に出たら顔も名前も立場も知られていない、ただの人です。
そう考えると、この人がこんな風にしていられるのも社内だけなのだと気づけます。
これにより権力をかざして嫌なことをしてくる人というイメージしかなかった上司も、見え方が変わり少しだけ気持ちが軽くなるかもしれません。
2.有給休暇を取ったり休職したりなど自分を守る行動を取る
仕事したくない気持ちを抱えこんで苦しいのであれば、我慢して出勤し続ける必要はありません。
給料は我慢料という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、仕事に関することはすべて我慢するべきということではないです。
上司からパワハラを受けている、雇用条件にある内容とは休日がはるかに少ないなど本来の仕事とは異なる部分で我慢する必要はありません。
休日が少なくてゆっくり休めていないのであれば有給休暇を取ってリフレッシュする、上司からパワハラを受けていて精神的ダメージを受けているのであれば休職させてもらうなど、自分自身を守る行動を大切にしましょう。
3.ストレスを抱え込む期限を決める
仕事では人間関係や仕事内容、業務量などさまざまな面でストレスを抱えやすいです。
細かいストレスを放置していると知らず知らずのうちに蓄積し、身体的・精神的な病を発症する可能性もあります。
そのため、ストレスが蓄積し過ぎないようストレスを抱える期限を決めましょう。
たとえば、「上司から理不尽な扱いを受ける日々があと二ヶ月続いたら仕事を辞めよう」「残業続きの日々が三か月後も変わらないのであれば、転職活動を始めよう」など期限を決めることで、今の状況にも終わりがあるとわかるため気分が楽になります。
4.転職や働き方を変えることも考えてみる
仕事したくない気持ちに支配されてどうしても辛い場合には、転職や働き方を変えることも検討しましょう。
今までの経験を活かして同業種のホワイト企業に転職する、自由時間を増やすために一度正社員を辞めてフリーターになるなど、自分の苦痛を排除できるように行動を起こすとよいです。
仕事したくない・働きたくないときにやってはいけない4つの行動
仕事したくない・働きたくないと感じて辛いときにも、次に挙げる4つの行動はおすすめできません。
- 仕事をしたくない気持ちをないことにする
- 無断欠勤をする
- すぐに辞める選択肢を取る
- 相談せずに一人で抱え込む
上記について、順に詳しく解説します。
1.仕事をしたくない気持ちをないことにする
1つ目は、仕事をしたくない気持ちをなかったことにして働き続けること。
仕事したくない気持ちを無視して働き続けると仕事へのモチベーションが低下するのはもちろん、辛い現状に慣れることで生きがいまで見失ってしまいます。
最終的には、身体的・精神的な病を発症する可能性も。そのため、仕事をしたくない気持ちがあることは認めたうえで働くことが大切です。
2.無断欠勤をする
仕事をしたくないからといって、無断欠勤をするのはよくありません。休めば気持ちは楽になると思いますが、社内の評判・信用を落としたり懲戒解雇になったりする可能性があります。
懲戒解雇は経歴に傷がついてしまうため、転職活動時に先方の採用担当者から「何か問題があるのではないか」と思われてしまいます。
出勤するのがしんどいときには、会社に連絡を入れて休みを取りましょう。
3.すぐに辞める選択肢を取る
仕事したくない・働きたくないという気持ちが出てきたからといって、すぐに辞める選択肢を取るのはおすすめできません。
退職したとしても、その後の仕事や経済面の計画が立っていないと仕事をしていた頃よりもさらに自分を追い詰める結果になりかねないからです。
すぐに辞める選択肢は取らず、一呼吸置いて退職したあとの計画などを考えましょう。
4.相談せずに一人で抱え込む
誰かに打ち明ければ解決の糸口が見つかる可能性のあることでも、一人で抱え込んでいると悩みがどんどん深刻化していく可能性があります。
仕事したくない・働きたくないと感じてしんどいときは、信頼できる他者に話を聞いてもらうことが大切です。
まとめ
仕事したくないと思うのは、決して甘えでもおかしいことでもありません。しかし仕事したくないと思い詰めるに至るには、給料が低い・人間関係が悪いなど明確な原因が必ずあります。
仕事したくないという辛い気持ちを抱えながら働き続けている人は、自分がそのような気持になっている原因を洗い出してみましょう。
高圧的な上司が原因なのであれば「会社を出ればあの人もただの人間なんだ」と捉え直したり、有給休暇を取得し仕事を忘れて好きなことに没頭したりすると気持ちが楽になるかもしれません。
どうしても辛いときには、部署異動や転職を検討するのもおすすめです。Jam氏著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』には、仕事したくないという気持ちに支配されてしまったときに役立つ考え方や行動が多数紹介されています。
働きたくない、仕事したくないという気持ちを我慢して働き続けている人は、本書を読んで気持ちが楽になる考え方や行動を身に着けてみてください。