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人生が豊かになる!絵本が好きな子の特徴とは

ぜったいに かいちゃダメ? ラリーのらくがきちょう
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子どもが絵本好きになるかどうかは、生まれ持った要因なのか、環境が影響するのか気になりますよね。おおまかにですが、遺伝と環境の影響は半々だといわれています。つまり、環境によっても変わるといえるでしょう。では、絵本好きな子どもはどのような環境で育ったのでしょうか。そして、本好きな子にはどのような特徴があるのでしょうか。

この記事では、絵本好きな子どもの特徴と環境についてご紹介します。絵本が好きな子どもは読み聞かせが習慣化しているようです。ぜひ最後まで読んで、参考にしていただけるとうれしいです。

絵本が好きな子の特徴

絵本が好きな子の特徴をみていきましょう。

語彙が豊富でコミュニケーション能力がある

絵本を読み聞かせていると、言葉を身につけるのが早くなり、語彙や表現も豊かになります。絵本の言葉は書き言葉なので、文法も正しく、日常生活で使う話し言葉にはないような語彙も含まれます。質の高い言葉を聞かせることができるので、子どもの言葉の発達にも効果的だと言えます。

また、語彙力があると、自分の気持ちを言葉で表現しやすくなります。相手の言葉も理解できるので、信頼関係も築けるようになります。結果的にコミュニケーション能力も高められるでしょう

文字を覚えるのが早い

本に書かれている文字に慣れ親しむことができているので、文字に興味を持ちやすくなります。しかし、あいうえお表などで文字を覚えても、文章をすらすらと読めるわけではありません。文章を読むには、文字の単体を覚えて、単語の文字を塊で覚える必要があります。

子どもはまず、絵のように単語を文字のかたまりとして覚えます。読み聞かせをしていると、文字のかたまりを目にする機会がふえるため、自然にある程度の文章を読めるようになるのです。文字に興味を持ってくれないと言葉の面で苦労するので、読み聞かせのメリットは大きいといえるでしょう。

低学年の学力に差が生じる

小学校入学前から、絵本の読み聞かせなどで語彙力を養ってきた子どもと、そうでない子どもとをくらべたら、どうしても差が出てしまいます。語彙力があれば、授業の内容もスムーズに理解できますし、思考力や表現力にもつながるでしょう。

知っている言葉が多ければ、どの教科でも教科書の理解が進みます。絵本に親しんできた子どもは、本から多くを学べることを体感していますし、教科書に書いてある文章から重要な部分を読み取る力も身についていることが多いのです。

教科書が楽しく読めて内容もたやすく理解できるはず。語彙力というと国語を思い浮かべますが、それぞれの教科において土台となるのが語彙力です

集中力を育てる

絵本の読み聞かせを続けていると、次第に集中力が身についていきます。絵本も最後まで夢中になって聞いてくれるようになるでしょう。本をじっと見て読み進めていくわけですから、集中力は必須。

テレビやYouTubeはただぼーっと見ていればいいですが、ほんの文字を追って理解するにはかなりの集中力が必要になります。

読書に集中している状態は、地頭の発達のカギになる部分が活動している状態なのだそう。小さな頃から絵本に親しみ、読書好きになると落ち着いて集中できる力が身に付くのです。

絵本が好きになる環境とは

絵本が好きになる環境について説明していきます。

絵本に囲まれている

絵本に囲まれて育った子どもは、絵本好きになる可能性が高くなります。絵本がすぐ手の届くところにあれば、自然と興味をもつようになるからです。リビングや寝室など、つねに身近に絵本がある環境なら、子どもが読みたいと思ったときにすぐ読めます。

このとき、絵本は子どもの目線の高さにおいてあげるとよいでしょう。絵本を取り出す回数が増えます。

おもちゃを必要以上に持っていない

子どもですから、絵本よりおもちゃに気を引かれてしまうのはある意味当然です。とくに最近のおもちゃはよく考えられており、とても魅力的。そのようなおもちゃが多ければ、どうしても絵本への興味が薄れてしまいます。

しかし、おもちゃも子どもの成長には必要なもの。完全に無くすのではなく、数を制限するとよいでしょう。おもちゃ箱や収納スペースに入り切る分だけ持つ、新しいおもちゃを買ったら古いおもちゃは処分するなど、ルールを決めておくと数の制限をしやすいですよ。

読み聞かせが習慣になっている

絵本が好きな子どもは、読み聞かせは生活の一部のようなものです。寝かしつけのときに読み聞かせをする習慣をつけて、寝かしつけもスムーズになったら一石二鳥ですよね。

実際はそう簡単なものではないですが、声かけをするだけでと子どもが自分で絵本を選んで寝る準備をしてくれたり、絵本を読む習慣が自然とついたりするのでメリットもあるはず。

読む方も大変ではあるので、あまり気負いせず、1日3分程度を目安にして始めるといいかもしれません。
習慣化ができれば、親が忘れていても、子どもの方から「絵本読んで」と言ってくれるようになります。

読み聞かせを楽しめている

読み聞かせは親子で楽しむものです。絵本好きにしたいからといって、無理に読み聞かせをするのはあまりよくありません。読み聞かせる親のほうも、義務感を感じると大変になってしまいます。

子どもは親の感情を敏感に感じとります。親が義務感で読み聞かせていれば、聞いている子どもも楽しめなくなってしまうでしょう。すぐに成長してゆく子どもとの大切な時間だと思って楽しめるといいですね。

読み聞かせのコツ

読み聞かせを習慣にして親子で楽しむのはわかったものの、そもそも読み聞かせそのものにハードルを感じている人もいるのではないでしょうか。ちょっとしたコツを意識するだけで、すんなりと上手くいくこともあります。

たとえば、読み聞かせを始めるときのタイミング。子どもが別の遊びに集中しているのに、時間になったからと言って読み聞かせを始めてしまうと「絵本は楽しい時間を中断させるから嫌なものだ」と認識してしまいます。すると、絵本が嫌いになってしまうことに。習慣化は大切ですが、子どもの気持ちも大切にしたいものです。

また、最初は短いものから読むようにし、子どもが飽きる前に終わるように調整できるとベスト。続きが気になるところで終わりにすると、次の読み聞かせを楽しみにするようになるのでおすすめです。

絵本の内容は、子どもが好きなジャンルから選ぶとよいでしょう。さまざまなジャンルの本に触れさせたい場合は、図書館などを利用すると経済的に助かりますし、子どもと本との出会いにつながることもあります。

いっぽうで、同じ本を何度も繰り返し読むのを好む場合もあるでしょう。いろいろな絵本を読んでほしいと思うかもしれませんが、子どもにとって繰り返し読むのはいい刺激になっているのです

完璧にしようと思うのではなく、親子のコミュニケーションだと思うと楽になるかもしれません。

絵本が好きになる子どもの親に特徴はあるの?

絵本が好きな子どもの親の特徴を見ていきましょう。

子どもの前で読書をしている

子どもにとって一番身近で信頼できるお手本は「親」です。子どもの前で読書をする親の姿を見ると、本に興味を持つようになります。子どもは親の持っているものを欲しがる習性があるからです。

本を欲しがったら絵本をプレゼント。その流れで読み聞かせまでもっていけば大成功です。そこまでは難しくても、「本は楽しいもの」という印象を与えられればよいでしょう。

テレビの時間を決めている

子どもはテレビを見ていたら絵本を読みません。 YouTubeなどの動画の魅力はすさまじいものがあります。テレビもYouTubeも一方的に情報が流れてくるので、子どもは受け身になってしまいます。

全く見ないというのは無理だと思うので、時間のルールを決めるだけでよいのではないでしょうか。たとえば、夜8時になったらテレビを切るなど、子どもでもわかりやすいルールを決め、毎日の習慣にしてしまえうとよいでしょう。

ほめることを忘れない

子どもは親にほめられることをとても喜びます。子どもが読書をしているときにほめれば、本を読むことはいいことだと感じるので、本が好きな子どもになるきっかけになるかもしれません。ただし、おだてるようなほめ方は避けましょう。具体的に、なぜほめたのかがわかるようにするとよいでしょう。

絵本の読み聞かせが終わったら「最後まで聞けてえらいね」など言ってみましょう。すると、子どもは次の読み聞かせでも最後まできちんと聞こうとします

子どもが同じ本を何度も読んでいると、つい別の本を勧めてしまいがちですが、「お気に入りの本が見つかってよかったね」と言うことで、その本が子どもにとって特別な本となるでしょう。

成長にともない、親が知らない本を紹介してきたときもすかさずほめます。「いい本を教えてくれてありがとう」「とても面白い本だね」などと言えば、いっそう本好きな子どもになりそうです。

まとめ

絵本好きな子どもにするには、まわりの環境も大切です。ちょっとしたきっかけで絵本が好きになったり、嫌いになったりするので、読み聞かせが楽しいと思えるような環境をつくってあげられるといいですよね。仕事・家事・育児などで忙しい毎日だと思いますが、ほんの少しだけでも、親子のコミュニケーションの時間をつくってみてはいかがでしょうか

とはいえ、子どもの個性はさまざまなので、絵本に集中してくれなくて困ってしまうということもあるでしょう。絵本にまったく興味を示さないこともあるはずです。

そんなときは、『ぜったいに かいちゃダメ? ラリーのらくがきちょう』がおすすめ。ページの上を指でなぞったり、ぐるぐるしたり、ぐちゃぐちゃしたり……。ハラハラドキドキの体験型絵本なので親子で楽しめます。

遊びのなかに絵本を取り込むことで、絵本好きな子になるきっかけになってくれるかもしれません。


ぜったいに かいちゃダメ? ラリーのらくがきちょう ビル・コッター

ぜったいに かいちゃダメ? ラリーのらくがきちょう

ビル・コッター
定価:1,050円(税込1,155円)

 

ページの上を指でなぞったり、ぐるぐるしたり、ぐちゃぐちゃってしたり……お子様と一緒に絵本の世界に没入できる、ハラハラドキドキの体験型絵本です。