メンタルが弱い人が身近にいるけれど、気を遣うしどう接したらよいかわからないと感じていませんか?メンタルが弱い人は真面目な人が多いこともあり、他人の評価を気にしすぎてしまう傾向があります。
「友人にメンタル弱い人がいるけど、特別扱いされてずるいと思ってしまう」
「メンタルが弱い人がいる原因を知って、関わり方を考えたい」
「メンタルが弱い人にどのように声をかけたらよいかわからない」
このように感じているかもしれません。今回はメンタルが弱い人の5つの特徴と付き合い方を紹介します 。メンタルの弱い人とうまく付き合っていきたい方は、参考にしてみてください。
目次
メンタルが弱いとは
メンタルが弱い状態とはすぐに落ち込んだり、些細なことで気持ちが弱くなったりすることをさします。他人の目を気にする、ネガティブ思考になる傾向があります。
豆腐のように柔らかくて崩れやすい心であることから「豆腐メンタル」、精神が壊れている状態を「メンブレ(メンタルブレイク)」など、メンタルが弱いことを表す言葉がSNS等で多く見られました。
したがってメンタルが弱い人が身近な存在になっており、関わる機会が増えてきていることから、どのように接したらよいかわからないと感じている人もいるでしょう。お互いによい関係を築くためには、メンタルが弱い人の特徴や、付き合い方を知ることが大切です。
メンタルが弱い原因
メンタルが弱い原因は、以下の内容が挙げられます。
- 疲れやストレスの蓄積
- 失敗経験の繰り返し
- 過ごしてきた環境の影響
- 生まれ持った気質
これらの原因は精神疾患の有無に関係なく、誰でもあてはまる可能性があります。それぞれ見ていきましょう。
疲れやストレスの蓄積
疲れやストレスが溜まってくると、普段の状態に比べて精神的ダメージが大きくなります。たとえば連日徹夜をしていたり、休みもなく働いていたりしていると疲れが溜まり、精神的ダメージが大きくなってストレスになります。
ストレス解消せずに放置していると、メンタルが弱くなってやる気がなくなったり、思うように動けなくなったりと、不調が起きてしまうのです。
失敗経験の繰り返し
過去の失敗経験を思い出すと、自信を喪失したり心が折れたりとメンタルが弱くなる原因になります。
- 重要なプレゼンで伝えられなかった
- 職場で馴染めずに、何度も転職した
- 勉強を頑張ったのに、志望校に合格できなかった
強烈な感情で味わった絶望感が強いほど、記憶に残りやすくなります。過去の失敗やいやな感情を思い出すことで「自分には無理」「どうせできない」と弱気になって、メンタルが弱くなります。
過ごしてきた環境の影響
家庭で身内からどのように育ち、会社でどのような言葉をかけられて仕事をしてきたかによって、メンタルの弱さに影響することがあります。
周りと比べられたり、自分の頑張りが評価されなかったりすると自己否定が強くなります。このような状態が続くと、知らないうちにメンタルが弱くなってしまうのです。
生まれ持った気質
HSPという気質を持つ方は、環境や性格などの後天的ではなく、先天的に感受性が強く敏感な気質です。
HSPは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、感受性が強く、敏感な人をさします。心理学者エイレン・N・アーロン博士によって提唱された「気質」の概念のことです。
相手のことを優先する、気を遣いすぎる傾向があり、些細なことでも自分を責めてしまいます。他人の言動に振り回されやすいため、メンタルが弱くなります。
メンタルが弱い人の5つの特徴
メンタルが弱い人は、以下の5つが挙げられます。
- 不安を探し回る
- 他人の評価を気にする
- 完璧主義の傾向がある
- 気持ちの切り替えに時間がかかる
- 自分を責める
特徴を知っておくことで、メンタルが弱い人に対する理解が深まります。ひとつずつ解説します。
1.不安を探し回る
メンタルが弱い人は、何も起こっていない場合でも不安を探し回る傾向があります。とくに将来の不安を感じやすい方は、先のことを見越して考えます。考えても仕方が無い不安を頭の中で何度も思考してしまうのです。
2.他人の評価を気にする
他人の評価を気にする傾向があります。とくにメンタルが弱い人は周りの人と比べて「他人からどう思われるのか」と気にしすぎてしまいます。
他人の評価を気にしてしまう原因のひとつとして、承認欲求があります。承認欲求は「人から認められたい感情」で、誰しもが持ち合わせているのです。しかし承認欲求が強すぎてしまうと、自分に自信がなくなり、劣等感が強くなります。
相手の顔色や評価ばかり気にしていると、自分の気持ちがネガティブになりやすくなり、メンタルが弱くなります。
3.完璧主義の傾向がある
細かいところまで気にする完璧主義の傾向があります。自分で過度なプレッシャーをかけて「失敗してはいけない」「完璧にやらないといけない」とこだわりすぎるとストレスが溜まるのです。
また、何度も間違いを修正しようとするとかえって心が疲弊してしまい、うまくいかなかったときの反動で落ち込みます。気にしなくていいところまで気にして時間をかけると、ストレスが溜まりメンタルが弱くなります。
4.気持ちの切り替えに時間がかかる
メンタルの弱い人は落ち込むと、気持ちを切り替えて立ち直るまでに時間がかかります。できなかった自分を気にしてしまいます。
また頭の中で堂々巡りのように悩む時間が多く、気持ちの切り替えが苦手な方が多い傾向です。前向きになれるように声をかけ、気持ちの切り替えを促すサポートが必要です。
5.自分を責める
トラブル屋失敗があると、じぶんのことを責めてしまう傾向があります。「どうせ私にはできない」「すべて自分が悪い」と感じてしまうのです。
メンタルが弱くなると自己肯定感が低くなるため、行動にセーブをかけてしまい、自分を責める連鎖に陥ってしまいます。
メンタルが弱い人をずるいと感じる理由
メンタルが弱い人をずるいと感じる人もいます。理由として以下の内容が挙げられます。
- 特別扱いをされていると思うから
- 傷ついたアピールにうんざりするから
- 気を遣わないといけない
特別扱いをされていると思うから
メンタルが弱い人は他人から配慮される機会が多いため、その姿を見てうらやましいと感じます。
また繊細な人が多いため、冗談と思って伝えたことでも傷ついてしまうこともあります。伝え方を考えないといけないため、イライラし疲れるのです。
傷ついたアピールにうんざりするから
「メンタルが弱い」と自分で言ったり、傷ついたアピールしてくる人もいます。 たとえば自分が、メンタルが弱い人が多くいるグループにいると、傷ついたことへの不満を聞くことになります。
ずっと不満を聞き続けているとストレスが溜まってしまうため、メンタルが弱い人と関わるのがめんどくさい、関わりたくないと思うでしょう。
気を遣わないといけない
メンタルが弱い人とコミュニケーションをする場合、気を遣う必要があります。メンタルが弱い人は傷つきやすく、このような伝え方でよいか考えないといけないからです。
言い方に気を遣いすぎて伝えたいことが限られてくるため、面倒で関わりたくないと思ってしまいます。
メンタルが弱い人との付き合い方
メンタルが弱い人とうまく付き合っていくためには、以下のことを意識しましょう。
- 肯定的な声かけをする
- 頭ごなしに否定しない
- 相手を責めない・急かさない
前向きな声かけをして、相手の意見を否定しないことが大切です。
肯定的な声かけをする
メンタルが弱い人は自己否定が強い傾向があるため、肯定的な声かけを心がけましょう。否定的な言葉をかけると、メンタルが弱い人は自分を否定されたと思ってしまいます。また叱られることで自分が否定されたと感じて、余計にストレスを与えてしまいます。
以下のように声をかけてみてください。
- 話を聴くよ
- 一緒に考えよう
- あなたのペースでいいよ
- 大変だったね
味方であることや、相手を尊重する言葉をかけることが大切です。すぐに叱るのではなく、前と比べて成長したことに目を向けて肯定的な声かけをしましょう。
頭ごなしに否定しない
メンタルの弱い人は優柔不断に見えますが、頭ごなしに否定しないで理解することが必要です。相手の気持ちを否定せず、辛い気持ちを理解していることを伝えるとよいでしょう。
またメンタルが弱い人が否定的になっていることを、肯定する方法もおすすめです。
- 不安に感じている→誰でも不安になるときがある
- 自分には無理→そのようなことがあれば、無理だと感じる
否定的な気持ちを肯定することで、相手は救われた、気が楽になったと思うでしょう。
相手を責めない・急かさない
メンタルが弱い人がミスをしたときは、責めすぎないようにしましょう。「どうしてこんなミスをしたの」?と否定的な言葉をかけてしまうと、精神的に追い詰めることになります。
完璧主義で真面目な人が多いので、責めなくても反省している傾向が強いです。そのため、失敗したとしても責めることはせず、ミスをしないための具体策を一緒に考えてみてください。
また「早く仕事を終わらせて欲しい」と急かしてしまうと、ミスが増えやすくなります。急いで欲しいときは急かさずに、終わらせて欲しい具体的な時間を伝えましょう。
メンタルの弱い人を理解してうまく付き合おう
メンタルが弱い人だからといって面倒だと思うのではなく、特徴や付き合い方を理解して、接しましょう。相手を頭ごなしに否定せず、前向きなことをかけることが重要です。
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