下田美咲のズバリ言うわよ

[お悩み]挑戦をして失敗をするのが怖いです。「うまくいかなかったらどうしよう」という不安は、どう処理するべき?/下田美咲のズバリ言うわよ

#連載エッセイ
#下田美咲のズバリ言うわよ

お悩み解決のスペシャリスト・下田美咲が読者からの相談に答える本連載。今回も、人生を変える価値観を授けることをモットーにズバリ言うわよ。

挑戦をして失敗をするのが怖いです。「うまくいかなかったらどうしよう」と考えては、いつも立ち止まってしまいます。自分の考えたやり方が合っているのか自信が持てないし、間違っているかもしれないと思うと行動できません。美咲ちゃんは失敗が怖くないんですか?どうすれば、そんな風に突き進めるのでしょうか。

あなたは大きな勘違いをしているわ。
成功のため“だけ”に挑戦すると思っているなら、大間違いよ。

「成功しないこと」=「失敗」ではない

私はそもそも挑戦している数が常人と比べてとんでもなく多いから、挑戦した結果としてうまくいかないことの方が多いんだけど、そのことで「失敗した…」と思って落ち込むことなんてない。

そもそも別に失敗じゃないし。
「この状態に向かうために必要な策は、この方法ではない」という確認がまた一つ完了した状態であり、施策としては成功とも言える。

成功するためは、なりたい状態に向かうために必要な条件を揃えていくことが必要なんだけど、その条件ってのはあらかじめ分かるものではないから、この道のりは基本的に長い旅になるものなの。

試行錯誤をしまくって「これじゃないのか」「これも違った」「ってことはこれだとどうなんだ?」「お、前回よりはちょっといい。ってことは、もっとこっちに寄せるか?」みたいな行動を積み重ねて、現実から沢山のフィードバックを受けながら、勘を養い、アイディアを育て、そうやってようやっと掴み取れるのが「成功への鍵」なの。

だから、成功ってのは、するしないっていうよりは向かっていく対象なの。徐々に。距離を詰めるの、ジリジリと。

で、そのためには何が有効かというと、「この方法ではない」のチェックリストをどんどん埋めていくこと。

成功に繋がらないやり方を具体的に把握できているってことは強みであって、見極める力の強さなの。だからうまくいかなかった経験というのは多ければ多いほど、もう“テスト済み”な項目が多いわけで、良い状況であって悲観するようなことじゃない。

挑戦して敗れることは、1つの方法論に対する結果をゲットすることなの。ゲットだぜ、なの。「失敗したぁぁ」とかじゃない。「なるほど、これじゃないのか」なの。何落ち込んでんのよ。せっかく1つの確認作業を成し遂げたっていうのに。「おつかれ、ありがと、これでまたここからの動きの精度を上げていけるよ」って自分を労うところよ。

私はそもそもそのつもりであらゆる挑戦をしているから、その結果がうまくいったらもちろん嬉しいけど、うまくいかなくても「なるほど、これは違うのね」って確認が取れてるから爽やかな気持ちでしかない。だって進捗だもん、それ。明らかに前に進んでいる。

成功に必要なのは「可能性を潰しまくること」

私ね、成功するためには「自分が持っていない可能性を正確に把握すること」が重要だと思っていて。

「本気でやればできるはず」とか「こうやったら、こんな未来が拓けるのかな?」とか「自分には実はこういう道もあるはず」みたいな、そういう自分に対して内心抱いている可能性っていうのが誰しも色々あると思うんだけど。

そういう“持ってる気がしちゃってる可能性”みたいなヤツは、マジで片っ端から潰すべきよ。

この存在しない可能性への期待って、ただの足かせであり、なんなら呪いだから。これに呪われてる人が、人生パッとしない状態で生きてるのよ。

人生には、本気でやっても、できないことが沢山あるの。

たとえば、顔が良いけどオーディションを受けたことがない人は「自分はオーディションを受けたことがないから、受かる機会もなく、だから一般人として生きてるけど、もしオーディションを受けたらけっこう良い線までいくんじゃないかな?芸能界で生きていく道もあるのでは?」とかって期待してたりするけど、大半の美男美女には、別に芸能人適性はないの。顔が良いだけでやっていける世界じゃないから。

それとか、小説やらエッセイを書く趣味があったり読書家な人が「いつか本を出したい。出しさえすれば売れるはず」とかって期待をして、「自分が本気で書いて、それを出版社の人に読んでもらうチャンスさえあれば、イケるのでは…!」とかって思ってたりするけど、出版社の人に読んでもらえても大概の企画はボツになるし、出すところまでいけても大半の本は売れない。

挑戦してない人ほど、自分にいろんな期待を持っていて、存在しない可能性に夢を見ちゃってる。この状態がね、本っっ当に良くない。

可能性って広げることが正解だと思ってる人が多いけど、違うわよ。可能性はブッ潰してナンボよ。

可能性はブッ潰してナンボ

「ああやったら上手くいくんじゃないか」「こんな行動を取ったら、こんな展開があるんじゃないか」みたいな漠然とした期待をいくつも抱いてる時の人間って、ぜんぜん本気スイッチが入らないし、持ってもいない可能性に対する謎の守りや保険まで入ってくるから、動きが鈍くなる。

たとえば私でいうと、顔だけであれば清純派とか正統派の女優の道もあるタイプだし、大手芸能事務所に所属して王道の芸能人生を歩む道もありそうな10代の少女だった頃があったんだけど、性格的にも能力的にもそんな道は実際には存在してないのよ。

どう頑張っても壊滅的に演技ができないし、思ってないことを絶対に口に出せないっていう言葉に対する潔癖症も持ってるから、どうあがいてもその道がない。

ただそれは、13歳から16歳の間に一定の芸能活動をしたから知ってることであって、挑戦して破れてなかったら「できない」ってことへの自覚が持てないから、ずっと「やろうと思えばそんな道もあるはず」って思ってしまっていた。

そうなると、YouTubeにコール動画の投稿なんてできなかったわけ。(※私が世に出たキッカケの活動)

ああいうことをネット上に投稿してしまうと、大手の事務所に入ろうと思った時に黒歴史になっちゃうし、清純派とか正統派で売り出してもらえなくなるから。

これは極端な例だけど、どんな人でも、挑戦してる数が足りていないと「やったところでできないこと」への自覚が足りていないから、そういうありもしない可能性への守りが入ってる状態になってる。実は必要がない保険をかけまくってる。

成功するためには、方向性を定めて、その道で攻められるだけ攻めた方が有利なんだけど、持ってる気がしちゃってる可能性に呪われている人って、無駄に守りに入るし保険をかけるから動きが鈍い。成功へと向かう走り方をいつまでたってもできない。

「自分には、もうこの道しかない!!」って思っている状態の方が、その限られた可能性に全力投球するようになるし、「自分にはもう後がない!ここで結果を残せないとまずい!」という焦りがしっかりある方が、ちゃんと集中できる。