脳みそしたたるイイ女

不倫に誘われた時のオシャレなかわし方

#連載エッセイ
#脳みそしたたるイイ女

ビックリするくらい、世の中の既婚者は大半が不倫をしている。

私はもともと不倫が身近にある環境で育ったため、どちらかといえば不倫耐性は強い方で、思春期の頃からすでに身近な人の不倫を知っても抵抗や軽蔑や嫌悪に繋がるような感情はなくて、たとえば親が不倫をしたとしても「汚い!」とかって思わずに、「そうか、幸せそうで良かった、恋愛って楽しいよね。是非とも、その活動を通して良いホルモンをいっぱい出して健康維持に役立ててほしいよ」などと考えるタイプの娘で、そんな人間性だからこそ人の不倫エピソードに触れる機会も多く、不倫を物語の中だけのものなんて思ったことがない。

なんだけど、そんな私がビックリするくらい、世の不倫率は高い。不倫が幻ではないことは知っていたけど、こんなにか。こんなにもか。わりとする方がデフォなのか。

だから、意外と、結婚しているという事実は、口説かれない理由にならない。

モテたくなくて結婚した

私が結婚をした目的の1つに「性的な好意を持たれる世界線から卒業したい」ということがあった。性的な好意を持たれること、それをかわす必要性が発生することが面倒くさい。振るのが厄介でしんどい。人として伝えた好意を恋愛的な意味で捉えられるのが厄介。

だけど、結婚をしていれば。既婚者になれば、その世界線から抜け出られるのだろうと思った。断る際も「結婚してるから」という大義名分ができる。

「あなたが魅力的じゃないから」「性的に全然刺さらないから」「二人で会う価値を感じないから」等の本音を言うまでもなく、「不倫になっちゃうから」で全てをかわせる。既婚っていう事実は便利だ。

って思ってたんだけど、30代も半ばになり、周囲も結婚10年目を迎えるような人が多くなってくると、既婚ブロックの効力があまり効かなくなってきた。不倫経験者が俄然増えてくる世代だからだと思う。するっしょ、できるっしょ、別にしてるっしょ、したことないことはないでしょ、という世界線が広がっている。

結婚してても全然モテる

なんなら恋愛市場における既婚女需要すらもある。不倫したい男性にとっては独身を喰うより、同じく既婚者と遊ぶ方が都合が良かったりもするし(いろいろお互い様だから!結婚したがられるリスクもない!婚期を逃させる申し訳なさもない!)、まだまだ結婚したくなくて遊び盛りの男性からしても「人妻って最強!責任を取らなくていい上に、承認欲求を拗らせててエロい!面倒なデートもしなくて済む!」みたいなメリット尽くしな存在感だったりしている。

つまりのこと、結婚して「既婚」って記号が付いたからってそれだけでモテなくなるわけではなく、なんなら余計にモテる世界線があったりする。

私は不倫をしない主義

そんな中、私は、不倫をしない主義者だ。私はマジの本当に、結婚してから丸9年間、一度も不倫をしたことがなく、この先もしない予定で、不倫をするくらいなら先に離婚がしたいと思っている。

不倫してもいいやと思えるくらい、夫に不満があるような結婚生活を抱えていられない程度には、私は自分の人生に対して完璧主義。傷つけてもいいと思えるような、すでにけっこう嫌いな男と、財産やらを共有して運命共同体な契約を結んだ間柄でいるなんて無理すぎる。嫌すぎる。

そんなわけで不倫はしない主義なのだけど、夫以外の男っ気がまるでない生活を送るつもりはなくて、夫の魅力や異常さに常に気づける自分であるためにも、夫以外の男性との交流を絶やさぬ自分でいることは大事にしている。夫のことだけを見つめ続けるよりも、適度に他の男性のことも見る機会がある方が適切な評価ができる。