目次
ポジ認知の育て方👶
じゃあ、どうやったらその“思い込み”を変えられるか──。
ポイントは以下の3つです。
①小さな成功体験を意識的に積む
「今日はこれが言えた!」「単語1個覚えられた!」など、昨日までの自分はできなかったけど今日の自分はできたことを、ちゃんと意識的に見つけること。これね、意外と難しくて、人って「できないこと」ばっかりに意識が向く。
これが、確証バイアスになり、「やっぱり私はどんなに頑張ってもできない!」というネガ認知を育てるのですぐにやめて!
ネガ認知を育てちゃうと、モチベーションもテンションも下がって、英語が伸びなくなるよ。
脳は「できた」が積み上がると「できる自分」を再定義するので、脳をいい意味で騙す感覚を身に着けてほしいのです。
②「できなかったこと」にも“できた部分”を見つける訓練
例えば、「オンライン英会話で何も言えなかった」と落ち込む体験をしたとします。
これを、無理やりポジティブに捉え直す練習をしてほしいの。
これ、「リフレーミング」って言って、思考の枠組みを作り変えるっていう心理トレーニングです。これの名人になると、どんな災難なことがあなたの身におきたとしても、これにはこんな意味がきっとあるはず! と前を向ける。
たとえばさっきの例だと、「でも、オンライン英会話の予約はしたしそれだけで今日は上出来! 前は予約するのさえ怖かったんだから、成長してる!」って思えば、ちょっと感情が変わるでしょう?
③“言葉”を変える
言葉って本当にパワフルだからね。自分が使う言葉をネガからニュートラルorポジに変えよう。
例えば、「ムリ」じゃなくて「今はまだできないだけ!」って言い換える。
言葉の癖が思考の癖になって、徐々にあなたの行動を変えてくれるはず。
認知科学的には、言語が思考と行動を形作る(言語相対性仮説)と言われているよ。確かに、ネガティブな人って、いつもネガティブな言葉を使っているよね。
「自分を信じる」ってスピリチュアルじゃない。戦略だ。📈
「自分にはムリ」と思っていたことが、「ちょっとずつできてきた!」に変わった瞬間から、行動が変わるのです。
これはまさに、私自身が体験したこと。
行動が変われば、成果も変わる。成果が変われば、自信が生まれる。
それがまさに、「学習が続けられる人」になるための黄金ループだと私は思う。
特に英語学習は、忍耐やモチベーションが必要な旅だからこそ、この認知を持つことはとても大事です。
結論、英語が続く人と続かない人の違いは、努力量の前に「認知の出発点」にある、ということ!
✅️ワーク:あなたの「できたこと探し」ジャーナル(今日1個でいいから書いてみて)
ここまで読んでくれたあなたなら、もう気づいているかもしれません。
英語が話せるようになるための「最速の方法」とは、
「できるかどうか」よりも「できると信じてやり続けること」
──たったこれだけです。
ビリギャル本人 さやか(小林さやか) 1988年、名古屋市生まれ。高校2年の時に出会った恩師、坪田信貴氏の著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称:ビリギャル)の主人公。慶應大卒業後、ウェディングプランナーを経て、“ビリギャル本人”としての講演や執筆活動などを展開。2019年4月より、聖心女子大学大学院へ進学、21年3月修了。22年9月より、米国コロンビア大学教育大学院の認知科学プログラムに留学。24年5月修了。 著書に『私はこうして勉強にハマった』(サンクチュアリ出版)『ビリギャルが、またビリになった日 勉強が大嫌いだった私が、34歳で米国名門大学院に行くまで』(講談社)がある。