認知科学で変わる!ビリギャル式「英語脳」の作り方

長旅で知ってしまった、日本人と外国人との決定的な違い【ビリギャル式「英語脳」の作り方#1】

#連載エッセイ
#認知科学で変わる!ビリギャル式「英語脳」の作り方

これから英語をちょっといよいよ本気で頑張りたいぞ! と重い腰をあげようとしているあなたへ。
英語学習の辛さを誰よりも知っている自信があるわたくしビリギャル本人こと小林さやかが、連載を始めることになりました!

2020年コロナ禍に、ずっと夢だった留学を決心し、英語に泣きながら喰らいつく日々を1年半続けました。
そして2022年、ついに34歳で初めての留学に出発! 2年間、コロンビア教育大学院で認知科学を学び、昨年5月に無事卒業、帰国しました。

この連載では、私がそのとき実際にどうやって英語をマスターしたのか(とはいえ今も勉強中の身なのですが……)という経験をベースに、認知科学の知識も少々交えながら、英語学習者であるみなさんのお役に立てる情報をお伝えしたいと思っております。

ききたいこと、悩んでいることなど、質問や感想はぜひサンクチュアリ出版さんに送ってください!(質問はコチラ)

この記事は書籍『 私はこうして勉強にハマった 』の関連コラムです。

そもそもなぜ、日本人は英語が話せないのか?

さて、第一回目では、「そもそもなぜ、日本人は英語が話せないのか?」についてお話したいと思います。

この理由を理解することが、英語を話せるようになるためにとても重要だからです。

一昨年の夏、ひとりでバックパック一個でヨーロッパを2ヶ月ほど旅していたことがあります。
旅先は決めず、現地の人の話やそのときの自分の気分で行く先は決めよう! とかなり自由な旅をしました。

そんなのやったことない私でしたが、なるべく安く宿泊費を済ませるために知らない人と2段ベッドで寝たりしていたので、友達ができまくりました。

現地でできた友人とランチやディナーに出かけることもしばしば。そこで気づいたことがあります。ヨーロッパで出会う人、だいたいみんな英語ペラペラなんです。

オランダはオランダ語が、ドイツはドイツ語が、フィンランドはフィンランド語がやはり母国語です。でも、英語が話せる方がものすごく多い。

あれ、日本ではこんなことには絶対にならないの、なんでなんだろうと不思議に思いました。日本人はなんで、日本語以外の言語がこんなにもできないのだろう。

理由は色々あるんだけど、ここでは私がこれはでかいぞと思っている理由3つを話します。

90%以上の国民が英語を流暢に話せると言われているオランダ

ひとつは、「日本語以外を話す必要がなさすぎる」からです。

日本で生きていく分には別に、日本語以外の言語が喋れなくて困ることがないですよね。

英語を真剣に学ぼうという動機づけがまず起きない。
小学生が「ねえせんせーい! なんで英語べんきょうしないといけないのお? どこでつかうのお?」は、もうその通りなのです。

残念ながら学んだって、使う機会がそんなにないんです。

では、90%以上の国民が英語を流暢に話せると言われているオランダを見てみましょう。

オランダの人口は、1700万人です。
これは、東京の人口よりちょっと多いくらい。オランダってすごく小さな国なんですね。
そんなオランダ人が、オランダ語しか読めない聴けない喋れない状態だったら、どんな事が起きるでしょうか?