好きにこだわれ~女子ボクシング世界王者を生んだ"行動力"の流儀~

人生の主人公は、私。by MiyoYoshida | NY在住世界王者プロボクサー

#連載エッセイ
#好きにこだわれ~女子ボクシング世界王者を生んだ"行動力"の流儀~

ハワイから帰国。故郷の鹿児島から花の都大東京へ。アマチュアキックボクシングデビューを果たし、スカウトされて3ヶ月でMMAプロデビュー。

キックボクシング、シュートボクシング、ムエタイ、ボクシング、周りの顔色を伺いながらも、自分の意思を尊重し挑戦に明け暮れた20代の軌跡。

はじめに/ご挨拶と自己紹介

この記事をご覧いただき、ありがとうございます。吉田実代と申します。
現在36歳、9歳の娘と共に2年前からニューヨークに移住しました。世間では“闘うシングルマザー”と呼ばれることが多いですが、私はただ、自分の人生に正直に向き合い続けてきただけです。女子ボクシングで世界2階級制覇というタイトルを手にしましたが、そこに至るまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。
この文章を通じて、私がどのようにして「何者でもない自分」から「世界チャンピオン」へと成長していったのか、少しでも伝えられたらと思います。

MMAからキックボクサー転身は大成功。トップ選手の1人と言われる様に。

初めて3ヶ月でMMAデビューを果たし

なんとなくの感覚を頼りに転向したキックボクシングでは、好きをとことん追求した結果、実力も人気も出て、トップ選手の仲間入りを果たした。

全てがとんとん拍子に見えていると思うかもしれないが、それなりに葛藤しながら歩んできた。

20代後半が1番悩み、決断し、挑戦し、失敗し、

また挑戦するというなんともエネルギーに満ち溢れたアグレッシブな経験をした。

今思えば、相当ボリュームある毎日だったけれど

好きを軸で動いて居たから、苦ではなかったし、その思考癖を20代で身につけたお陰で30代、とても小回りの効いた更に洗練された行動パターンになったからこそ、シングルマザーで英語が話せなくてもNYで生きていけると実感している。

挑戦する人の前に必ず訪れるゾンビ。諦めろゾンビ。

私に限らず、全員のテーマだと思うのですが

結局は人間関係が1番の肝になってきます。

何か新しいことを始める時に、応援する人も勿論居ますが

決まって〇〇だから辞めた方が良い。とか

〇〇はどうするの?とか否定的な言葉を言ってくる人達って居ませんか?

彼らをいっそのこと、ゾンビと思って下さい。笑

ゾンビ1人だと怖くないんですが、ゾンビが何十人も居たら、、、怖いですよね?

人はそういう生き物です。否定的な言葉を向けられた時、束になればなる程、メンタルを削られます。

私もそうでした。

まず鹿児島からハワイに行った時。

英語も学歴もないのにハワイ?生きて帰ってきてね。とか

鹿児島から東京に上京した時

田舎もんが都会に夢みて、格闘家はそんなに甘い世界じゃないよ。

何目指してんの?とか

子供を産んでプロボクサーに復帰した際も

子供が可哀想。普通に正社員の仕事に就くべきだ。

吉田は最近調子に乗ってる。などなど。笑

他にも痛烈なお言葉を沢山頂きました。笑

多分本当に調子に乗っていた時期もあるでしょう。笑 人間だもの。笑

しかし、この言葉の数々が逆に私に火をつけたのです。

一旦言葉を受け入れて冷静に考えてみましたが

やっぱり感覚的に違和感を覚えた私は

今にみてろよ。と、この痛烈な言葉達がかえって私に更に鼓舞させました。

でも、そんなゾンビの中にも本当に私を思ってくれて厳しい言葉をかけてくれる

実は超貴重なゾンビの姿でやってくる神様も存在します。笑

悪意を持って話しているか

本心を熱意を込めて話しているのかは

自分の感覚と経験でわかる様になっていきます。

ダメージを受けるのでなく、否定的な言葉すらも糧に出来れば、あなたの夢の実現速度は何倍も早くなるでしょう。

今はこうして具体的に言語化まで出来る様に整理出来る様になりましたが

20代の私は言われる度にまだ結果も出ていない事で落ち込み枕を濡らす日々もありましたが

今思います

諦めないで自分を貫いて本当に良かったと。