「なかなか行動に移せない」
「行動力がある人になりたいけれど、どうすればいいのかわからない」
このような悩みを持っている人は少なくありません。
思い立ったらすぐ行動する人は、成功する可能性が高いと言われています。チャンスを逃さずに経験を積み上げて成長していくからです。では、すぐ行動できる人になるにはどうしたらいいのでしょうか?
この記事では、思い立ったらすぐ行動する人の特徴や、行動できる人になるための方法を紹介しています。行動することで自己成長が加速します。ぜひ最後まで読んで、行動できる人になるヒントをつかんでください。
目次
思い立ったらすぐ行動する人の特徴
思い立ったらすぐ行動する人の特徴を見ていきましょう。
自己満足ではなく自己成長を続けている
思い立ったらすぐ行動する人は自己成長を続けています。自己成長とは、昨日までの行動と今日の行動に変化があること。この変化がないのなら、それは自己満足に過ぎません。
読書や勉強でたくさんの知識や気づきを得ても、実際に行動をしなければ行動の変化はゼロです。これでは自己成長したとは言えません。思い立ったらすぐ行動する人は行動に移すことで自己成長をしていきます。
決断から行動までのスピードが速い
思い立ったらすぐ行動する人は、やると決めてから行動に移すまでのスピードが速いという特徴があります。時間をかけて計画を練ったり、完璧に整うのを待つことなく、とりあえず行動するのです。
無計画で行動するのは失敗やリスクにつながる可能性もあります。しかし、行動することで得られる学びや経験が成功の要因となることも多いもの。これらの経験の積み重ねが自分の直感を信頼する要因ともなり、素早い判断ができるようになるので、行動までのスピードを早めていくのです。
好奇心旺盛で未知の世界に積極的に飛び込んでいく
思い立ったらすぐ行動する人は好奇心旺盛で、未知の世界に飛び込むことを恐れません。むしろそれを楽しむ傾向があります。知らないことを知れたり、新しい発見をすることを望んでいるので躊躇なく行動に移します。
気になる講座があれば即座に申し込んだり、仕事で新しいプロジェクトの募集があれば経験がなくても積極的に手を挙げたりします。思い立ったらすぐ行動する人はチャンスを逃すことなく新しい経験を通じて自己成長していきます。
ポジティブ思考で失敗を恐れない
思い立ったらすぐ行動する人は、失敗を過度に恐れることがありません。失敗はマイナスではなく、次につながる学びの機会だととらえているため、前向きな気持ちで行動していきます。
新しいことを始めるとき、うまくいかないかもしれないという不安よりも、チャレンジすることで得られる経験に価値を見出します。たとえ失敗しても、その経験を次に活かしていけばよいと考えます。このようなポジティブな姿勢が行動につながっているのです。
思い立ったらすぐ行動することのメリットとデメリット
思い立ったらすぐ行動することによるメリットとデメリットを見ていきましょう。
【メリット】チャンスを逃さない
すぐ行動することで一度きりのチャンスを掴むことができます。チャンスは突然、予期せぬタイミングでやってくることがほとんどです。しかし、チャンスは「少し考えよう」などと躊躇している間に過ぎ去ってしまいます。
すぐ行動する人は、このチャンスを逃すことなく、自分のものにしていきます。チャンスは待ってはくれません。素早い判断と行動力が物を言うのです。
【メリット】行動して結果を得ることで自信がつく
行動を起こして結果を得ることで、自分の能力や判断力に対する信頼が高まります。たとえ失敗したとしても、その経験から学ぶことで成長し、次の挑戦への自信につながります。行動を続けることで成功体験が積み重なっていくのです。
この積み重ねによって自己肯定感が高まり、大きな自信へとつながります。さらに大きな挑戦へと進む原動力になっていきます。
【デメリット】ミスや失敗のリスクが高まる
思いたったらすぐ行動することのデメリットもあります。計画や準備なしに行動をしてしまうため、予期せぬ問題に直面する可能性も高くなるのです。重要な決断をする際には少し立ち止まって検討することも必要になります。
決断を急ぐあまり、重要な情報を見落としたり、誤った判断をしたりするリスクも考えられます。すぐに行動することは大切ですが、必要最低限の情報収集と準備は怠らないようにしましょう。
【デメリット】本当に重要なことが後回しになってしまう可能性
思い立ってすぐに行動してしまい、優先順位を見誤る可能性があります。目の前のものに意識が集中してしまうため、本当に重要な課題や長期的な目標を置き去りにしてしまうのです。
たとえば、締め切りの迫った重要な仕事があるのに新しく思いついた企画に没頭してしまう、新しい挑戦ばかりで既存のスキルを磨く時間が確保できなくなるなどです。定期的に自分の行動を振り返り、優先順位を確認することが大切です。
思い立ったらすぐ行動できる人になるための5つの方法
なかなか行動に移せないのは、失敗やリスクを恐れていたり、そもそもやる気が出なかったりすることが原因になっている場合が少なくありません。ここでは、それらを克服してすぐ行動できるようになる5つの方法をご紹介します。
- 実現可能な小さな目標を設定する
- 少しずつハードルを高くしていく
- まず始めることでやる気が出る
- 失敗など存在しないという考え方をする
- ワクワクする方を5秒で選ぶ
次から詳しく見ていきましょう。
1.実現可能な小さな目標を設定する
行動してチャレンジするのが怖いと感じてしまう場合は、目標や難易度が高すぎることに原因があるかもしれません。
新しいチャレンジをすると、脳内で「楽しい」という感情を引き起こすドーパミンが出ます。本来、行動してチャレンジすることは楽しいはずなのに、不安や恐怖の方が強くなってしまうのは、「危険領域」に踏み込む無謀な挑戦をしようとしている可能性があるのです。
たとえば、普段まったく運動しない人が、いきなり富士山に登ろうとするのは無謀です。まずは高尾山くらいから始めて、登山に慣れていくことで、最終的に大きな山へと挑戦・成功できるようになります。
このように、行動することが怖いと感じる人は、現実可能で少し頑張れば達成できる小さな目標を設定してみましょう。するとドーパミンが分泌し、楽しみながら行動できるようになるはずです。
2.少しずつハードルを高くしていく
楽しいと感じるドーパミンが出るのは、頑張ればなんとかなりそうな、ちょっとだけ難しいくらいの難易度に挑戦しているときです。難し過ぎても簡単過ぎてもドーパミンは出ません。
大きな目標があるのなら、段階ごとに分けて少しずつ難しい課題にしていくようにします。「頑張ればなんとかなりそう」な課題を重ねていくと、ドーパミンが出て楽しく行動に繋げることができ、最終的には大きな目標に到達できるようになります。
3.まず始めることでやる気が出る
やらなければと思っていても、なかなかやる気が出なくて行動できないことがあります。しかし、やる気を出すには、「まず始める」しかありません。簡単な作業から、まずは5分始めてみましょう。
脳の「やる気スイッチ」は、5分ほどの刺激によって活動を始めます。とりあえず5分始めてみることで、やる気スイッチをオンにできるのです。仕事や勉強のやる気が出ないときは、まず5分だけと思って頑張ってみましょう。気づいたら1時間続けられているかもしれません。
4.失敗など存在しないという考え方をする
行動を起こして失敗をするくらいなら、今のまま安定している方がいいと思う人は多いかもしれません。そのために行動をしないのはもったいないことです。この場合、失敗は存在しないと考えるようにしてみましょう。
うまくいかなかったり、不本意な結果になったとすれば、それは失敗ではなくエラーなのです。
エラーが出たら、原因を調べ、対策をして再挑戦すればいいだけです。生きている限りゲームオーバーにはなっていません。つまり、大きな失敗はしていないということ。考え方を少し変えてみると、行動することに対するハードルが低くなるはずです。
5.ワクワクする方を5秒で選ぶ
決断をしなければならないときは、迷ってしまうことが多いものです。迷って悩んで決められず、行動につながらない。早く判断できれば、早く行動に移すことができます。
チェスの名人を対象とした研究によると、5秒で考えた判断は正しいという結果が出ています。しかし、これは対象がチェスの名人なので、経験や知識が十分にあることが前提となっています。そこで、経験が少ない場合はさらに二つの判断基準を加えます。
ひとつは、ワクワクする方を選ぶということ。ワクワクするときはドーパミンが出ていて脳のパフォーマンスが良くなるので成功する確率が高くなるからです。
もうひとつは、最初に思いついたほうを優先するということ。最初に思いついたほうは心の声だと言えるので、打算や常識ではないからです。
たとえば、「夏休みにハワイに行きたいけど、お金がかかるから無理かな」と思った場合、「ハワイに行きたい」はワクワクした心の声で、「お金がかかるから無理」は打算的な考えです。
- 5秒で決断する
- ワクワクするほうを選ぶ
- 最初に思いついた方を選ぶ
これらの判断基準で決断するようにすると、思い立ったらすぐ行動ができる人になれるでしょう。
行動するためにインプットとアウトプットをしてみよう
思い立ったらすぐ行動ができる人は、次々に新しいことにチャレンジし、自己成長をしていきます。とはいえ、わかってはいても、なかなか行動に移せない人もいるはずです。その場合は、インプットとアウトプットも一緒にしてみるとよいでしょう。
樺沢紫苑著『学びを結果に変えるアウトプット大全』では、アウトプットをすることで学びを結果に変える効率的な方法を紹介しています。インプットで得た知識や気づきをアウトプットして行動に繋げられれば現実が変わります。
この本を読んで結果が出るアウトプット術を身につければ、自然と行動ができる人になれるはずです。